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【不快度No.1コマーシャル】OWNDAYS(オンデーズ)の歌うCMが帰ってきたので、不快なCMについて考えてみた【ビズリーチも嫉妬するウザいCM】

投稿日:2023年7月16日 更新日:

♪おん↑ おん↓ おんおんおんオンデーズ、おん↑ おん↓ おんおんおんオンデーズ

 このウザい……もとい、印象的なCMソングでお馴染みのメガネ会社「OWNDAYS」のCMソングが、最近また性懲りもなく帰ってきた。

 ちなみに、オンデーズの歌うCMはこんな映像だ↓(メンタル注意)

バットマンリターンズ感覚で帰ってきやがった!

 CM映像はそれほどクセがあるワケではなく、メガネをかけた女性が踊っているだけなのだが、バックに流れるCMソングが不快感の琴線に触れる精神攻撃のような音楽で、徐々に心を蝕んでいく恐ろしいものだった。

 そして、気が付いたら頭の中で「♪おん↑ おん↓ おんおんおんオンデーズ」とリフレインしている自分がいるのだ。

 よく言えばクセになる音楽、悪く言えばアレルギーをひき起こすような音楽だ。

 しかも、一時期は絨毯爆撃の如くこのCMがバンバン流れていた時期があり、さらにヘイトを集める事となり、本来オンデーズがCMで伝えたかった「メガネが20分で作れる」「どんな薄さのレンズでも無料」という魅力的なサービス内容を完膚なきまでにスポイルする不快感強めのCMだ。

 そんな集めに集めたヘイトの副産物として、CM冒頭に流れるサウンドロゴ「オンデーズ!」が流れただけで、少し嫌な気分になるという始末だ。

 しかし、ある時期からあのCMソングは流れなくなり、メガネをかけた女性がオンデーズのサービスを説明するだけのおとなしい内容に差し替えられ、見事にデトックスされたオンデーズCMとなり平和がおとずれた。

 だがしかし、「災害は忘れたころにやってくる」という言葉が示すように、最近ふたたび我々の前にオンデーズの歌うCMが帰ってきたのだ。

 久々に聴いても懐かしさより不快感が圧勝するこのCM、一体なぜここまで不愉快な気分になってしまうのだろうか?

転職サイトのCMは不快な映像を流すノルマがあるっぽい?

 不快なCMと言えば、オンデーズが毒気の抜けたCMを放送する期間中に頭角を現した「ビズリーチ」のCMが、視聴者の心の不快指数のバイブスを上げるヨゴレ役を担っていた。

 ちなみにビズリーチは転職サイトのCMで、よくよく考えると「転職サイトのCMは、視聴者に不快感を与える内容が美徳」とされる謎の傾向にあるようで、そういった意味では転職サイトCMという媒体においてお手本のようなCMだ。

 ちなみに、不快な転職サイトCMをいくつか挙げると、「doda X(デューダエックス)」「doda(デューダ)」あたりが悪い意味で良く出来ている。

 特にデューダXは良くできた不快CMで、小栗旬のナレーションに乗せて野口聡一、原 晋近藤麻理恵などの著名人のどアップ顔を延々と白黒映像で真顔と笑顔を交えて延々と流す手法で、視聴者に只ならぬ恐怖感と不快感をトラウマレベルで植え付けるというサイコホラー映画を彷彿させるCMだ。

【視聴注意!】サムネからも分かる恐怖映像です(doda X「デビュー」篇)

 特に不気味な笑顔のカットへのこだわりが秀逸で、サイコホラー映画で笑いながら人を惨殺するシーンに使用しても遜色ない恐怖映像へと昇華している撮影技術には、制作陣のただならないこだわりが感じられた。

 もはや本来の目的である転職サイトの広告である事すら忘れて「転職なんてどうでもいいから、Doda Xというサイコホラー映像のCM作ろうぜ!」というCM制作スタッフの間違えた方向への熱意がビリビリと感じられる狂気CMだった。

(広告主のパーソルがこんな酷いCMを数か月も野放しにしていたのは永遠の謎だが?)

■不快CM→普通CMの流れで印象操作?

 そして、ヨゴレ芸人ならぬヨゴレCMを打ったあとは、なぜか映像の毒気を抜かれデトックスされた普通のCMを流す傾向にあるのも転職サイトCMの謎ルールだ

 例えば、あれほどグロ動画とかヒッチコックのサイコホラーだと揶揄されたDoda XのCMも、小栗旬のナレーションという基本部分はそのままに、落ち着いた映像のCMに変更された。

 この手法は同社のdodaでも取り入れられており、以前はよくわからん歌詞のBGM「♪なーなななっなーふわりー(適当)」が流れる何ともモヤっとした内容だったが、最近は不思議な歌詞が無くなってごく普通のCMになった経緯がある。

 ちなみに、あの謎の歌詞はどういう意味なのか調べてみたところ、doda公式から「歌詞に意味は無い」という衝撃の事実が……!

https://twitter.com/doda_persol/status/1431060931665043456?s=20

 そんなトリッキーなCMで我々を翻弄したdodaも、先述のオンデーズも同様に、不快なCMで反感を買った後、普通のCMを流すという手法を採用している。

 このように「悪いCM → 普通のCM」の流れは、最初はお行儀の悪いCMを打って嫌われようが悪目立ちさせて品名(サービス)の名前を売り、後にデトックス(毒抜き)された普通のCMを打つことで更生したと思わせるという、まさに「不良が更生して偉い」という現象を巧みに取り入れた精神トリックではないだろうか?

 かつて、こち亀で両津勘吉がこのような印象操作をする考え方に異を唱え「偉いやつってのは、初めからワルなんかにならねえの!正直で正しい人間が偉いに決まってる!」と言っていたのは、その錯覚に騙されるなというメッセージなのだろう。

 このようにお行儀の悪いCMを流す手口はいかがなものかと思うが、結果として名前を売るという本来の目的は達成しているのだから実に始末の悪い話だ

 一方、これらのお行儀の悪いCMとは真逆の位置に六花亭のCMがあるのだが、これまで上げた手口のCMとは打って変わって品行方正すぎて逆に不安になるほどだ。

 六花亭のCMはクラシック音楽をBGMに六花の森の綺麗な風景画像が流れる中、唯一のセリフが「六花亭です……」の一言しかなく、お上品すぎてかえって不安になるほどだ。

せめて自社商品の「マルセイバターサンド(うまい!)」の一言くらいあってもいいような気がするのだが?

キレイなCMだろ。ウソみたいだろ。六花亭のCMなんだぜ?

■デトックス知らずの毒マシマシCMで殺しにかかる「ビズリーチ」

 そんな嫌われCMと普通CMを使いこなす転職サイトCMがある一方、あえて嫌われる方向性を一貫する孤高のCM「ビズリーチ」があり、ここのCMはとにかく人をイラつかせる天才が意図的に作ったとしか思えないほど計算された不快感な内容だ。

 ビズリーチとは、自分のキャリアとスキルを生かして出来るだけ有利な条件で転職できるよう斡旋する転職サイトで、採用側も必要なスキルとキャリアを満たす人材を採ること(orヘッドハンティング)ができるため、マッチングミスのリスクを軽減でき、お互いwin-winとなる非常に魅力的なサービスなのではないかと思う。

 しかし、そんな素晴らしいサービス内容とは裏腹にCMのセンスがとにかく酷く、これまで放送されたCMが全シリーズを通して必ず吉谷彩子が指を立てながら発する「びずりーーち凸」という人をバカにしたような不快な口調とトーンが何ともイラっとくるのだ。

 そして、これはCMだから仕方無いのだが、CM中にビズリーチという単語がしつこいほど連呼されるのが更にキツイのだ。

その1.BIZREACH ビズリーチ CM 「ビズリーチでスカウト ユーザー」篇

その2.テレビCM「人事以外もビズリーチ(エース)」篇


その3.テレビCM 「キャリアの健康診断」篇

 ここは初期のCMから徐々に毒を増やしていくスタイルで、最初は吉谷彩子だけが汚れ役を担っていたが、最近のキャリアの健康診断篇まで行くと、登場人物全員の発するセリフの数々が不快要素の毒を吐き散らすといった具合に「登場人物、全員悪人」スタイルのアウトレイジ状態のCMにまで悪い方向に昇華している。

 それだけではなく、CMを入れる本数の多さが想像以上で、さらに不快指数をガンガン跳ね上げていくスタイルを貫いており、夜21時以降は民放各社で絨毯爆撃のごとくビズリーチCMが流れる始末だ。

 特にTverでテレ東のワールドビジネスサテライト(WBS)をリアルタイム視聴すると、CMに入る都度ビズリーチCMをぶっこんでくるため、視聴者にかかるストレスも想像以上だ!

 ひょっとしたらTverの件は最近ビズリーチのサイトをちょくちょく見ているから、閲覧履歴データから追われてCMを狙い撃ちされているのかもしれないが……?(詳細は不明)

 しかし、ここまでCMの露出頻度を上げるのは狙わないと出来るようなものではない。ビズリーチのCMが狙っている方向はあきらかに「悪目立ち」の一点突破狙いだ。


 とにかく嫌われようが下品なアピール手法だと言われようが、ビズリーチという名前を覚えてもらい、サイト登録をしてほしいというガツガツとした貪欲な意思が強く感じられるほどだ。

だがしかし、あなたのビズリーチCMへの不快指数は想像以上だ!


びずりーーーち 凸

 (# ゚Д゚) イラッ

■不快CMは人それぞれ

 あくまで私見だが、転職サイトのCMは何か不快な要素をはらんでいるものが多いように感じられる。

 それは、自分が転職のCMのターゲット層に入っているからついつい映像が目にとまってしまうからかもしれないが、頻度や内容にどうも目に余るものがある。

 ちなみに、父親はBSの懐メロ番組や時代劇などのコンテンツをよく見るせいか「もう夢グループのCMはウンザリだ!」とボヤいていたことから、これらの懐かしの音楽番組や時代劇などの放送コンテンツでは夢グループのCMが視聴者を狙い撃ちにした絨毯爆撃CMが各チャンネルで行われているようだ。

 ちなみに、自分の見る番組では夢グループのCMを頻繁に見る事が無いため、あの独特の昭和風味なセンスで作られたCMに嫌悪感は無く、むしろデーブイデーやシーデーのアレな言い回しや保科有里と石田社長の香ばしい寸劇が結構気に入っているくらいだ。

 例えば、↓コレのようないかにも典型的な「なろう作品」という出涸らしのようなジャンルの商材を売るのは、もはや読者も作者も出版社も食傷気味で「三方ウンザリ」な状態であるにも関わらず、夢グループCMの香ばしいセンスとの相乗効果により、なぜか良い方向性のCMに仕上がっていて、思わず「すごぉい、社長ありがと~」と呟いてしまったほどだ。



 まさに、マイナス(なろう)x マイナス(夢グループ) = プラス を体現するかのような驚異のプロモーション戦略だ。

 このように民法のテレビは広告収入で成り立っている事情から、CMがしつこいと感じるのは必要悪として仕方の無い事なのかもしれない。

 しかし、ターゲットを絞りすぎて短いスパンでしつこく放送するのは視聴者にとって少々厳しいものがあり、かえって反感を買ってしまい逆効果なのではないかと思うときもしばしばある。

 あまり露骨にガンガン流さずもう少し適量にCMを流してくれれば、そこまでイヤにならないのではないかと思うが、お金が動いている手前、そうはいかないのだろうな……。

記事下

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