先日、ネットショップを物色していたところ、KIOXIA(キオクシア)のSSDが売られているのを見つけた。
KIOXIAは、もともと東芝メモリという社名だったが、最近KIOXIA(キオクシア)に改名されている。
そんなキオクシアのブランドを引っ提げたSSDの実力はどんなものだろうか。
EXCERIAシリーズは東芝時代から、SDカードで随分お世話になっていたが、実はSSDは購入したことがなかった。
ちょうど、データ移動用に高速アクセスできるデータ仮置きストレージが欲しかったので、試してみるついでにKIOXIAのSSD(240GB)を注文してみることにした。
「そんなのUSBメモリかSDカードを使えばいいのでは?」
と思う方もいるだろう。確かにSDは小型で持ち運びに便利だ。
しかし、ファイル数やサイズが大きい時、SDカードやUSBメモリでは待ち時間が結構かかってストレスに感じる事も少なくない。
つまり、ファイル転送画面のグラフと残り時間を見ながらイライラするのは、今日で終わりにして、SSDを超高速モバイルHDDがわりに使ってみようという考えだ。
今ではSSDもお手頃な価格帯になっており、この240GBのSSDも3000円台後半で買えたものだ。すでに同容量のSDカードと価格差は殆ど無い。
価格が同じならば、サイズは大きくなってしまうが、SDよりアクセスが高速なSSDの方がはるかに快適になるはずだ。
そして、今回購入したのは海外リテール品だ。
ここで手痛いミスに気が付いた。国内正規販売品が一般流通されている事を失念していたのだ。
現在、日本国内ではバッファローからKIOXIAのSSDが正規販売されており、3年保証などのサポートもしっかり受けることができるのだ。
そう、自分が購入したのは海外品の為、国内サポートを受けることができない。
しかも国内品と海外品の販売価格差は殆どないので、明らかに選択ミスだ。
そんなワケで、これからキオクシアのSSDを買う予定がある人は、ゼッタイに国内版を買う事をオススメします!
↓こっちが国内品
目 次
SATA接続でベンチマーク
最終的にはUSB接続の外付けで使う予定だが、せっかくなのでSATA接続してベンチマークを取ってみることにした。
おー、KIOXIAでかなり良いスコアが出たぞ。
シーケンシャルリードで558MB出ているのは、SATA3接続ではかなり頑張っているスコアだ。
書き込み速度も良好だ。
参考までに、現在デスクトップ機で使用しているCrucial MX500(ちょっと良いやつ)のスコアはこんな感じだ。
KIOXIAが若干負けているところもあるが、かなりいいレベルのスコアは出せている。
しかも、MX500よりも低価格帯のモデルでMX500に近いスコアが出るなら、コスパ最強モデルではないだろうか。
USB接続(USB3.0)で計測
USB接続できる外付けケースに入れ、ベンチマークを取ってみたところ、SATA接続には勝てなかったが、これまでに使ってきたデバイスの中では十分すぎる爆速ぶりのスコアが出た。
ファイル転送対決(SDカード対SSD)
そして、今回の購入最大の目的であった、USBメモリやSDカード感覚で大量のファイルを読み書きする実験として、以下の条件の音楽ファイルを用意してみた。
試しに音楽ファイルを転送してみたところ……
・KIOXIA SSD:
ファイルコピー(音楽ファイル)562曲 3.53GB : 18秒
・TOSHIBA SDXCカード(UHS-I UHS speed class3):
ファイルコピー(音楽ファイル)562曲 3.53GB : 2分20秒
圧倒的ではないか、SSDは!
これまでファイル数やファイルサイズの大きいデータを時間かけて転送していたが、これからは外付けSSDでファイルをやり取りした方がメチャクチャ快適になること違いなしだ!
今回比較に使用したSDカードは、けっこうスペック高めの物を用意したのだが、SSDには全く及ばなかった。
KIOXIAデザインがかっこいい!
今回、外付けUSB接続にあたって透明なケースを別途発注した。
え、「何でわざわざ透明ケースを買ったか」って?
カッコいいからです。
「EXCERIA」ロゴと、新生東芝メモリの「KIOXIA」ロゴがデザインされたボディが何だかカッコ良く、これを外付けするなら、SSD本体が見えるやつが良いかと思い、透明ケースにした、
本来なら、外付けケースはアルミボディの方が放熱性にすぐれている。
しかし、KIOXIAのSSDはcrystal diskinfoで温度計測したところ、33-38度程度と発熱は少ないようで熱がこもる不安は無さそうだ。
これなら過熱による機能低下の心配は無さそうだ。
ちなみに、同価格帯SSDのユーザーレビューをみたところ、Crucialの廉価モデル(BX500シリーズ)は発熱が結構あるらしい。
こういうタイプのSSDは、熱が逃げやすいメタルケースを選んだ方が賢明だろう。
同じく、サンディスクの廉価モデル(SSD PLUSシリーズ)は、熱の問題は大丈夫そうだが、ボディのデザインがカッコ悪いので見映えがしない。
そういった事情から、この透明ケースはKIOXIAのSSDが映えるのを目的に買ったのだ。
(ケースメーカーロゴがちょっと邪魔だが)
メリットとデメリットまとめ
メリット:
- かなり早い
- かなり安い
- 発熱少ない
- 日本ブランド
- 3年保証でサポートしっかり(ただし正規国内品に限る)
- デザインがカッコいい
デメリット:
- なぜかパッケージに中国製の表記(海外版、国内版共通)
さすが旧東芝メモリのEXCERIAの看板を背負っているだけに、性能も発熱も満足のいく優等生仕様だった。
唯一のマイナスポイントが中国製という事だが、「四日市の工場生産ではないのかー」という程度なだけで、あまり気にするほどのことではない。
しかも、これほど褒めちぎっているが、実はこれエントリーモデルなのだ。
キオクシアHPを見ると。SATA接続はエントリーモデル扱いだ。
その他にM.2のSSDもラインナップされており、こちらは上位モデル扱いとなっている。
表記されているスペックも上位だけにかなり高く、いずれはM.2(NVMe)もデスクトップPCあたりで使ってみたいかなと思っている。
しかし、以前トランセンドのM.2のSSD(TS256GMTS430S)を購入してノートPCに入れたところ、70度を超える爆熱で、Crystal Diskinfoを開くと熱警告が出るほどだった。
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そのせいか、「M.2=熱い」という嫌なイメージが……はたして、キオクシアのSSDは大丈夫なのだろうか?
機会があったらキオクシアのM.2のSSDも試してみたいものだ。
当然、その時はサポート有の国内品で!