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【新旧モデル対決】サンコーの2023年最新モデル・ネッククーラーSlimとネッククーラーNeo(2020年)の比較レビュー【夏の猛暑にオススメ!】

投稿日:2023年8月13日 更新日:

 今年の名古屋の夏も鬼クソ暑い!
 ニュースでも連日「危険な暑さ」「猛暑日」というホットワードが流れる中、ネッククーラーのおかげで熱中症にならずに過ごしてきた。

 ネッククーラーとは、サンコーが開発した夢の冷却兵器で、本体に内蔵されたペルチェ素子で冷却された鉄板を首筋に当てて体の熱を下げるという科学の勝利を感じさせるグッズだ。

 これと似たような形状でネックファンという首掛け式の扇風機があるが、あれは単純にぬるい風を当てるだけなので、連日気温が35度超えの厳しい現状では殆ど役に立たない。

 一方、ネッククーラーは扇風機のように風を当てる仕組みとは異なり、吸熱と排熱をするシステムのため、段違いに体が冷えるのだ。

 ちなみに、よく街中で女性が手に持っているハンディファンもネックファン同様に外の風を当てるだけのため、効果が無いどころか逆に危険とも言われているようだ。

 ハンディファンを製造しているエレコムのTwitter(X)によると、「ハンディファンは、気温35度以上ではかえって逆効果」と警告しているほどで、熱中症リスクが高まりやすいという弊害があるようだ。

 そんな優秀な冷却性能を誇るネッククーラーのブーム火付け役となった2代目モデル「ネッククーラーNeo」は、当時(2020年)に各地で品薄になるほどの人気で、入手に苦労したほどだった。

(ネッククーラーNeoのレビューは以下のリンクをご参照ください)

 ネッククーラーNeoは3年ほど前に購入したもので、その翌年に仕事用とプライベート用に分けるために更に2台目を購入してしまうほど気に入っていた

 ネッククーラーNeoの電源は、USBケーブルから携帯電話用のモバイルバッテリーに接続して給電するタイプのため、荷物が増える事とケーブルが煩わしくなる欠点がある。

 そんな問題に対して、我らがサンコーはついにバッテリー搭載のネッククーラーを2021年に投入していたが、当時は「なんかバッテリーが重くなって肩が凝りそうだな……」と思い、敬遠していた。

 そして2023年夏、店頭で最新モデルの「ネッククーラーSlim」本体の店頭サンプル品を持ってみたところ、思っていたほど重くないなと思い、購入してしまった!

 これまで「重そうだから」と思って躊躇していたバッテリー搭載モデルの最新ネッククーラーSlimの性能は、いかなるものだろうか?

 今回はこれまで長年愛用していた旧モデルのネッククーラーNeoと比較しながら新型のネッククーラーSlimのレビューしようと思う。

まあ、結論から言ってしまうと「新型ネッククーラーSlimはNeoから確実に進化している。買って損なし、これはいいものだ!」だ。

(ここから長文レビューです)

 

■エアフローの改善で排熱が首元に当たりにくくなった!(大進化)

 旧型モデルのネッククーラーNeoは、運転中に空冷ファンからの排熱が自分に当たって、首元に温さを感じることがあった。

 ネッククーラーNeoは、複数の通気用スリットが配置されており、本体側面のスリットから吸気し、ペルチェ素子が吸収した熱に風を当て、側面以外のスリット(上下や前面)から排熱する仕組みとなっているため、その排熱が首元に当たって温さを感じてしまう構造になっている。

 そんなモヤモヤした構造のエアフロー問題を、後継モデルのネッククーラーSlimでは吸気と排気のスリットを2か所に絞り、前面から吸気して、後部に排熱する仕組みに改良されているのだ。

 そのため、排熱が首元に排熱が当たりにくくなり、快適性がアップしたのだ。

■ネッククーラーSlimの重量は220gだけど、重量感は控え目

 ネッククーラーSlimを装着してみた最初の印象は「あ、思ったほど重たくない」だった。
 これまで使用していた旧式のネッククーラーNeoは150gだったが、新型のネッククーラーSlimバッテリー搭載により220gに重量がアップした。

 バッテリー搭載にも関わらず、重量感を減らすための工夫として、2000mAhの小型軽量タイプのバッテリーを採用している。

 しかし、いくら軽いからと言っても、バッテリーの装着された分の重量感があるため、若干ではあるが首への重みが感じられたが、ガチッとした装着感があるため落下する心配は無さそうだ。

 しかし、いくらしっかりしているとは言え、バッテリーの装着された後ろ側に重心があるため、装着しながら走るとネッククーラーが外れそうで少々不安になる。

 試しにネッククーラーSlimを装着しながら軽く走ってみたところ、意外と装着感がしっかりしていたため、ポロリと外れる事は無かったが、本格的に走ると思わぬ振動で外れそうなので要注意だ。

 なお、外れるのが不安の人向けに、サンコーから固定用のバンドも別売りオプションでリリースされているので、外でランニングなどする人は専用のストラップを取り付けた方が良さそうだ。

 一方、旧型のネッククーラーNeoはバッテリーが無いため重量が150gと軽量だ。
実際にSlimを使った後にNeoを装着してみたところ、圧倒的に軽さの面で優位性を感じるほどだった。

 しかし、別途USBケーブル経由でモバイルバッテリに接続する必要があるため、よほど小型のバッテリーでも使わない限り、総合的に見ると旧式のNeoの方が重量が増すこととなる。

 しかし、ポケットやバッグなどにバッテリーを入れて使用するため、重量が分散して首への負担がかからず、Neoも使い方次第では新型より優位性がある。(エアフローの問題は目をつぶって)

 ちなみに、Neoでのモバイルバッテリ運用は「」で1時間回すのに約1000mAh消費するため、一般的に出回っている10,000mAhのモバイルバッテリーだと10時間近く使用できるという計算となるため、快適な涼しさを保ちながらバッテリー切れの心配が殆どないため安心だ。

■駆動時間は短い!(予備バッテリー必須)

 これは搭載バッテリーが小型軽量の2000mAhだから仕方の無い話だが、一番出力の弱いモードでバッテリーを節約して回しても2時間しか電池が持たない

 カタログスペックによると、弱で2時間、強で1時間しか持たないとの記載がある。

 しかし、カタログスペックというものは正直かなり盛った数字を入れる悪い傾向にあるため、実際に3つのモード別に計測してみたところ……

気温38度……軽く死ねます

・弱:1時間50分

・強:55分

・ゆらぎ:1時間18分

 計測してみたところ、どちらのモードもほぼカタログスペック通りの数字だった!
 カタログには揺らぎの時間は記載されていなかったが、凡そ予想通りの消費電力といったところだろうか。

 ちなみに「ゆらぎ」とは、弱と強のモードを交互に切り替えて運転するモードで、バッテリーを節約しながら回すモードだ。

 人間の体はずっと同じ温度で回していると体が慣れて冷えを感じにくくなることがあるため、出力に強弱をつけて交互に回すゆらぎの方が体が変化を感じることで冷却感が持続するため、個人的にはゆらぎモードの使用をオススメしたい。

 しかし、よくよく考えてみると旧式のNeoは強で1時間あたり1000mAh消費していた事から考えると、新型のSlimは強の運転で2000mAh近く消費するため、あきらかに消費電力が上がっているようだ。

 Neoより涼感がアップしている分、空冷ファンかペルチェ素子への給電に対する電力供給量がアップしているのかもしれないが、駆動時間が短くなるのは少し手痛いポイントだ。

(消費電力の詳細は次項で解説!)

■消費電力が旧型のNeoより高い理由

 なぜネッククーラーSlimの方が消費電力が高いのか実験してみることにした。

今回は消費電力を測定するためにUSBの電力チェッカーを使用してみた。

モバイルバッテリーとUSBケーブルの間にチェッカーを入れ、それぞれの機種で「」と「」のモードを回してみた。

まずは、旧式のネッククーラーNeoから……

弱:約0.5A

強:約0.8A

 そして、新型のネッククーラーSlimを計測してみところ、Neoのように電流(A)の値が一律ではなく一定の範囲内で電流値が上下に変動している事が判明した。

弱:約0.7~1.4Aのレンジ
強:約1.7~2Aのレンジ

 このように出力を上下に変動させるのは、おそらく一定の出力で回すと体が涼しさに慣れてしまって涼感が感じにくくなるため、あえて温度を上げ下げして温度差を出して涼感を出す、いわゆる「ゆらぎ」のようなモードで回しているのではないかと思われる。

 しかし、電流の数値を見ると、新型のいずれのモードも旧式より多く電力を消費しているため、必然的にバッテリーの持続時間が短くなってしまうということだ。

■脱着可能なバッテリーは小型小容量だけど、首へ負担を考えるとこのあたりが限界か?

 バッテリーは本体に内蔵するタイプではなく、本体に脱着可能な取付けタイプになっており、ロックを外してスライドするだけで簡単に取り外し可能だ。

 バッテリー内蔵タイプの欠点は、バッテリーが劣化したときに簡単に交換が出来ないという致命的なデメリットがあるため、バッテリー交換式にしたネッククーラーSlimはグッジョブな選択だと言える。

カンタンにバッテリー脱着できる!

 なお、バッテリー自体にUSBコネクタとスイッチが内蔵されているため、バッテリーを外した状態でUSBから充電したり、予備用として複数ストックすることも可能だ。

THANKOボタンがスイッチ、側面にUSB-C

 このネッククーラーSlimを使うにあたって、バッテリー1本あたりの持続時間が短いという事情を考えると、あらかじめ予備バッテリーを買っておくことが最もスマートにコイツを使う最適解なのではないかと思う。

 予備バッテリーも1本¥1680と比較的良心的な価格で別売されているので、5個ほど予備バッテリーを購入して「ゆらぎ」で回せば、約80分x6=480分となるため、8時間労働の業務時間はギリギリでカバーできるのではないだろうか?

 もし充電できる環境があれば、バッテリー換装後に使用済みバッテリーを充電しておけば、もう少し少ないバッテリー本数でも8時間運用できるかもしれない。

 ここからはあくまで個人の見解だが、バッテリー交換するアクションが、銃のマガジン交換っぽくてちょっとクセになるかもしれない。(※個人の”換装“です)

 それでも、一日5回もバッテリー換装するのは少々無理があるが……とにかく、カッコよくバッテリー換装できるように練習しておこう!

 特に現場作業など、ケーブルを引っかけて事故に繋がるリスクの伴う環境での使用は、有線接続は危険なので、バッテリーでの運用が望ましいところだ。

 ちなみに、バッテリー交換システムの優れたネッククーラSlimだが、バッテリーを外した状態の本体はUSBコネクタもスイッチも無く給電ができないため、単体では何も出来なくなってしまうのがちょっと困ってしまうポイントだ。

バッテリー無しでは何もできない……しかしこれにはワケがある!

■ネッククーラーNeo(旧)のメリットを別売りオプションで実現できる!

 実は、ネッククーラーSlimは、本体取り付け型のバッテリーから付属のUSBケーブルでモバイルバッテリに接続して給電することも可能だ。

 しかし、バッテリーパックを付けた状態で付属のUSBケーブルから給電する事となるため、バッテリーの重量ありの状態でUSB給電する事となるため、旧式のネッククーラーNeoより重量感が増してしまうのだ。

 そんな新旧お互いに一長一短の部分があるが、「Neoのように軽く、Slimのようなエアフローで、Neoのような手元操作のリモコンで、Neoのように長時間運転をしたい」というNeoとSlimの良いとこ取りが実装できるオプション品も、実はサンコーから販売されているのだ。

 それは「ネッククーラーSlim対応 リモコン付きUSBケーブル」というケーブルだ。

最強オプション!(別名:アンビリカルケーブル)

 ネッククーラーSlimのバッテリー取り付け口にこのケーブルを取り付けると、本体にバッテリーが無いぶんNeoのような快適な軽量感が得られ、さらにモバイルバッテリーやPCのUSB端子などバッテリー残量に悩まされない環境からUSB給電が可能となる。


 さらに、手元で冷却の強弱や電源のコントロールができるスイッチが内蔵されているため、Neoで便利だった操作系も使用可能となる。

リモコン付きが嬉しいポイント

 お値段も¥1280と安価なため、先ほどのバッテリー5本購入コースより遥かに低コストで使いやすくなるのかもしれないため、1本持っておいても悪くないのではないかと思う。

 しかし、前述のとおりケーブルを引っかけて思わぬ事故に繋がるリスクのある工場などでの使用には危険が伴うため、このケーブルの使用はやめておいた方がいいだろう。

 どうしても現場仕事で有線接続がしたい場合は、標準バッテリーを搭載した状態にUSBケーブルとモバイルバッテリを挿して使えば重量感は増すが、万が一どこかにケーブルを引っかかって巻き込まれそうになっても、USBケーブルが抜けて外れるだけで、本人が巻き込まれることは無いためフェールセーフが働くのだ。

 このようにバッテリーの駆動時間や使用する状況に合わせて、様々な選択肢があるためどの方法が自分に合っているか考えて使い分ける必要がありそうだ。

■(まとめ)2023最新モデルのネッククーラーSlimは過去最高のネッククーラー!

 これまでに何代にわたりモデルチェンジを繰り返してきたサンコーのネッククーラーシリーズの最新モデル「ネッククーラーSlim」は、過去モデルに比べるとバッテリー搭載により重量アップとなったが、ギリギリ許される範囲内での重量にとどまっているため、首への負担はそれほど厳しくはない。

 その重量感が苦手な人向けのオプションパーツも用意されているため、多少の出費はあるが問題は解決できる。

 さらに給排気の空気の流れ(エアフロー)も改良されているため、旧モデルに比べて冷涼感が向上している。

 現在主流のリチウムイオンバッテリーの技術は、軽量化と大容量化は同時にできない技術的な限界があるため、バッテリー駆動時間は1本あたり最大2時間と心もとないところはある。

 しかし、その問題もバッテリーを複数準備する方法やモバイルバッテリーの併用など対策の選択肢はあるため、サンコー公式からリリースされているオプションパーツを活用してそれらの問題点も解決できるはずだ。

ネッククーラーNeo(旧型)も良い機種だったが、Slimはもっと良い!

 ちなみにネッククーラーSlimは2023年の現行モデルだが、発売は昨年の2022年だ。

 サンコーは毎年ネッククーラーを改良してモデルチェンジを行っていたが、今回のSlimはよほど手を入れるところがなかったのか、2023年に改良モデルは登場していない。

 実際、2023年はネッククーラーSlimのカラーバリエーションが増えただけにとどまっていた事から、ネッククーラーSlimは現時点では改良の余地がない完成形ということなのかもしれない。
(あるいは昨年モデルの在庫が捌けなくてモデルチェンジを見送ったとか……?)
 

 実際に使ってみた限りでは、過去のモデルに比べて冷涼感が上がって良くなっているという実感は間違いなくあった。
 しかし、標準のバッテリー取り付け状態では駆動時間の短さが最大2時間までという点がネックで、バッテリー単体で外出に使うには少々厳しいものがあった。

 これまでUSB接続の旧型(Neo)を使用していたため、モバイルバッテリーに有線接続する使い方に慣れており特に不満は無いが、初めてネッククーラーを使う人にとってはケーブルの煩わしさを感じるかもしれない。

 さらに外仕事や現場仕事で使う人において、有線接続はケーブルを引っかける危険が伴うため、有線接続より取付け型のバッテリーでの使用が安全だ

 2000mAhというバッテリー容量では駆動時間に問題があるが、これ以上大容量化すると首への負担が増すため、おそらくこれが首への負担と駆動時間のバランスでギリギリ許容範囲内のバッテリー容量(重量)なのだろう。

 このようにバッテリー性能の限界の壁にぶち当たって進化の行く先が足踏みしているネッククーラーのSlimだが、基本性能である「2秒で冷える」という最高のメリットは昔から変わらず健在だ。

 自分の場合、既に暑い夏をやり過ごすには必須アイテムとなっているネッククーラーだが、まだ使った事が無い人はすぐにでも購入し、そのおそるべき冷却性能を感じて欲しい。

 最後に、ネッククーラーを買おうか悩んでいる人へ一言アドバイスをして締めとさせていただこう。

 ネッククーラー(Slim)使ってみな、飛ぶぞ!

【ネッククーラーSlim商品リンク】

 2023年8月現在、無地のものからシナモロールなどのカワイイデザインまで、様々なバリエーションがある。

 かつてのNeoではこんな商品展開していなかったのに……なんかシナモロールモデルが欲しくなってしまって困りますわ。
(クロミもいいけど、夏場は暑そうだし)

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