およそ5年ほど前、広島県にウサギだらけの島があると話題の大久野島へ行き、尋常でないモフモフぶりとウサギ達の熱烈接待に、すっかりファン(兎人)になってしまった過去がある。
そして、最近「大久野島のうさぎの数が減っている」というニュースを見た。
地元紙の中国新聞の情報によると、2018年の調査では900匹ほど確認されていたが、直近の2021年1月の調査では、500匹前後にまで減っているとの事だ。
どうやら昨今のコロナ騒動で、国内外からの観光客が激減し、エサがもらえずウサギの頭数が激減しているとの事だ。
参考記事:
「ウサギ島」でウサギ半減、広島・大久野島 環境省調査、観光客の餌やり減少影響か
これは兎人(うさんちゅ)として見過ごすワケにはいかず、ふたたび大久野島を目指すこととなった。
そして、初回訪問時に不完全燃焼だった経験を生かし、今回は大久野島(うさぎの島)を完全燃焼で満喫するため、攻略法をもって挑戦してみたところ、存分に楽しむことができた!
今回は、うさぎ調査兵団としての任務を兼ね、全国の迷える新人モフラーの皆が、楽しく大久野島を過ごすコツをお伝えしたいと思う。
目 次
うさぎのエサは三原イオンで調達するのがオススメ
なぜか大久野島では、うさぎのエサが売られていない。(最重要!)
そのため、事前にエサを買っておいて持ち込まないといけないのだ。
前回は、家の近所で買ったラビットフードを少し持っていったが、荷物重量が増してしまい、移動が苦行となってしまったほどだ。
さらに電車移動だった為、大久野島に到着する前に無駄に体力を消耗してしまった経緯がある。
そのため、なるべく近くでエサを調達できれば、荷物の負担は軽くなるはずだ。
さらに、今回はウサギに沢山エサをあげたいという理由から、前回(320g)より多めに持っていきたいと思っていた。
そんな人にオススメの調達先が、三原駅前のイオンだ!
特に、三原から呉線で電車移動する人にとってはベストスポットだと断言できる。
ペット用品の売り場は、2階の文具売り場の隣だ(2021年3月現在)。
三原駅から徒歩10分以内、うさぎ用エサの種類の豊富さ、2.5kgの大容量エサが700円位で買えるというメリットがオススメする理由だ。
「いやいや、うさぎのエサ2.5kgって、多すぎない?」
そんな声が聞こえてきそうだが、これでちょうど良い量なのだ。
今回、2.5kg分を調達した為、1泊2日のフル稼働でも弾切れを起こすことなく、2日目の出航ギリギリまで「うさぎのエサ配りおじさん」でいられたのだ。
大久野島のうさぎは人によく慣れているため、人間を見ると「何かエサがもらえそうだ!」という認識で、元気よく駆け寄ってくるのだ。
そして、足下にすり寄ってきて、「ねーねー、ごはんちょうだいよー」と言いたそうな顔をして立ちポーズでおねだりをしてくるのだ。
(これがメチャクチャかわいい!)
しかも、エサを持っていてもいなくても、うさぎは人間を見ると寄ってくるのだ。
もしも、エサが弾切れの状態で、うさぎが寄ってきておねだりポーズをされると、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。
さらに「ああ、エサもらえないのか……」としょんぼりして離れていくウサギを見るのは、精神的ダメージが大きすぎるのだ。
そういった経験から、エサは多めに持っていき、かつ計画的にエサやりする事がモフラーとして重要な行動ポイントとなる。
ちなみに、時間が無い人は、最終手段として忠海港のチケット売場や忠海駅前のファミマでもうさぎのエサが売られている。
しかし、いずれのエサも大容量品は売られていないため、すぐに弾切れになってしまうリスクもあるので注意が必要だ。
(その日、ファミマではエサが売り切れていた)
特に忠海港のエサは1袋が少量のため、仮に日帰りだとしても1袋では全然足りなくなるので、買うとしても2-3袋以上まとめ買いする事を全力でオススメする。
(なお、忠海港で買ったエサの空袋を港の売店に持って行くと、特製ポストカードが貰えるらしい)
(イオン三原情報)
営業時間 8:00-22:00
ペット用品売り場 2階文房具売り場の隣(2021/3/18現在)
食事付きの宿泊プランを予約するべし
日帰りのスケジュールでは、モフる時間がぜんぜん足りない!(真実)
朝モフ、昼モフ、夜モフをのフルコースを満喫するには、どうしても1泊以上する必要があるのだ。
過去に大久野島を訪れた際、日帰りで不完全モフりした苦い経験から、今回は休暇村の宿泊予約を入れておいた。
大久野島の宿泊施設は休暇村しかないため、宿選びで迷う手間が無く、ある意味ラクだ。
特にうさぎは、朝と夜に活発に行動するため、日帰りでは船の最終便や電車の都合から、昼モフのみに制限されてしまう。
一方、宿泊組は朝からモフモフ、昼もモフモフ、夜もモフモフと、一日を通しで特権階級なみに楽しめるのだ。
今回、初の「夕焼けもふもふ」&「ナイトもふもふ」&「早朝もふもふ」のフルコースを体験できたが、あらためて宿泊して良かったと心から思ったほどだ。
夜は動きが機敏になって荒ぶるウサギが見れたり、朝食後にまったりしているウサギが見れたりと、新たなうさぎハーレムを満喫することができ、至福のひとときを過ごすことができたのだ。
正直なところ、日帰りでは体力的にキツいので、宿泊して体力を温存しながらの方が十分に楽しめるというメリットもあるため、大久野島へ行く際は宿泊プランが断然オススメだ。
宿泊は食事付きプランがオススメ
資金に余裕があれば夕食と朝食付きがベストだが、最低でも朝食は付けておいた方がいい。
なお、食事無し(素泊まり)の場合は、予め食料を持ってくる必要がある。
忠海港の近くにコンビニ(ファミマ)があるので、出航前に食料を調達して、休暇村にチェックイン後に部屋の冷蔵庫に食べ物を入れておく事も可能だ。
他には、うさぎのエサの調達先にオススメしたイオン三原で、ついでに人間のエサを買うという手段もある。色々なお惣菜や広島ならではの食べ物が普通に手に入るので、コンビニよりはイオンの方が良いかもしれない。
素泊まりと食事付きプランの差額は、お総菜やコンビニで買うより高くつくかもしれないが、満足度は休暇村の食事付きの方が圧倒的に高い!
今回、朝食だけ付くプランを予約したが、満足度は非常に高かった。
食事はバイキング形式で、ホテルの朝食バイキングらしいメニュー構成以外に、瀬戸内ならではの独自色の光るメニューがあり、これがなかなか良い感じだったので紹介しておこう。
その名も「瀬戸内のっけ丼」!
瀬戸内のっけ丼は、いわゆるぶっかけ飯のようなものだ。
飛び子やちりめん山椒、いか昆布などの海の幸をご飯に乗せ、だし汁をぶっかけて食べるというワイルド飯なのだが、これがまた美味い!
普段、朝食はあまり量を食べないが、瀬戸内のっけ丼の美味しさについつい食べ過ぎてしまい、おかわりまでしてしまった程だ。
そんなワケで、大久野島に泊まる際は、瀬戸内のっけ丼を食す事を全力でオススメしておく。
(時期によっては提供していないらしいので、宿泊予約の際にプランの内容を確認すること)
部屋の広さと眺望の良さがモフり心をくすぐる
休暇村の建物は、それほど新しい施設ではないが、室内はゆったりと広めで、室内や設備の随所に清潔感が感じられ、丁寧に維持管理されている。
そして、部屋の窓を開けると、ウサギのいる広場が眼前に広がり、最高の景色を拝むことができるのだ。
風呂上がりに窓際にたたずみ、眼前にピョコピョコ跳ねるウサギを見ながら一杯やる……最高じゃないか!
今回、大久野島の休暇村で宿泊した食事つきプランは、楽天トラベル経由で申し込んだのだが、たまたまタイミングが良かったみたいで、随分安い価格で宿泊することができた。
さらに、楽天ポイントを宿泊代に充当できるので、もし手元に期間限定ポイントが残っているならば、ポイント消化も出来て嬉しい限りだ。
これから大久野島を目指すモフラーの人は、価格比較に楽天トラベルをチェックしてみるのも悪くないだろう。
楽天トラベルの使い方は簡単で、上の楽天トラベルのバナーをクリックしてトップページに入り、キーワードを「大久野島」と入れて検索をかけると「休暇村 大久野島」の宿泊プランが表示される。
そこから日程や人数を入れ、予算や空室の条件に合うものが見つかれば、予約を入れてOKだ。
(素泊まりより、食事つきプランがオススメ!)
兎人(うさんちゅ)グッズは大久野島で買うべし!
兎人(うさんちゅ)……名前から分かる通り、重度のうさぎジャンキーの呼称として、一部のモフラー界隈ではささやかれているらしい。そんな兎人向けのファンアイテムが、ここ大久野島の売店ではガンガン売られている。
昔はそんなにグッズの種類が無かったような気がしたが、売店のラインナップを見ると、今では「こんな物まで兎人グッズが!」と驚くほどラインナップが増強されている。
Tシャツ一つを取っても、以前よりサイズやカラーバリエーションが充実しており、老若男女フルカバーで兎人できるほどに充実している。
前回、大久野島みやげに兎人Tシャツを購入したが、こんなに種類は無かったはずだ。
兎人グッズ参考リンク:
大久野島スタッフブログより「兎人グッズ販売中♪」
そんな兎人グッズは、おそらく大久野島の休暇村でしか売られていないので、もし気になる兎人グッズを見かけたら、すぐに買った方がいい。
もし気になる兎人グッズが見つかったにも関わらず、「あとで買えばいいや」や「チェックアウト時に買えばいいや」と思っていると、意外と忘れてしまいがちだ。
さらに始末の悪いことに、買い逃した事に気づくタイミングは、帰りのフェリー内など、既に取り返しのつかないタイミングで思い出すことが多いので、見つけたら即買いを全力でオススメする(経験者より)。
お土産は一期一会(大久野島、忠海港それぞれ違う物が売られている)
うさぎ島関連の商品は、大久野島の兎人グッズ以外に、忠海港の売店でも大々的に展開されている。
忠海港は、女子受けの良さそうな可愛らしいハイセンスなおしゃれ土産が多い印象だった。
下の写真は、忠海港で購入したコースターだが、こんなちょっとしたアイテムでも何か可愛らしい。
(忠海港リンク:うさぎの島への玄関口 忠海港)
一方、大久野島の兎人グッズは男向けの雰囲気を漂わせる熱い字体だ。
これらは大久野島の休暇村売店で売られている。
(大久野島リンク:休暇村スタッフブログ)
そして、この2つのお土産店は、商品の種類にカブりがほとんど無い。
それぞれのお店でオリジナルの商品展開をしているため、あっちで買い逃したものをこっちで買えるという事は殆ど無いのだ。
そのため、しつこいようだが「気になるものがあったら、先送りせず迷わず買うべし」と忠告しておきたい。
ちなみに、広島県は国内のレモン生産がけっこう有名で、レモンを使った商品も多く販売されている。
先日、テレビ番組「がっちりマンデー」で特集されていたレモン味のスパイス「レモスコ」や、レモンジュースの粉「ふるさとレモン」が大久野島の売店で売られていたので買ってみた。
ちなみに、レモスコはホテルバイキングの調味料置き場に設置されているので、買う前にどんな味か確かめることが可能だ。
レモスコ独特のすっぱ辛い不思議な味は、ホテルのスタッフの人曰く「唐揚げに合いますよ!」との事。
実際、唐揚げにかけて食べてみたところ、スタッフの方の仰るとおり、おなじみのレモンの風味にピリッとした辛さが効いて良い感じの仕上がりだった。
ちなみに、レモスコは広島みやげとして売られているところも増えているようだ。
(山陽自動車道の福山サービスエリアに寄った際、レモスコが売られていたのを発見)
フェリーの券は宿泊でも往復で買うべし
忠海港の券売機でフェリーの券を買う際は、往復券を買うくことをオススメする。
大久野島では、おそらく時間ギリギリまで楽しむ事になるため、帰りの券を買う時間がもったいないのだ。
ちなみに、日帰りでも宿泊でも往復券が利用できるので、最初に往復分を買っておいたほうがいい。
うさぎ島の調査報告&攻略まとめ(全てのモフラーへ贈る)
まず頭数については、やはり報道のとおり、全体的にウサギの数が少ないなという印象があった。
以前訪れたときは、人間を見るとウサギの大軍が10匹ほどエサをもとめてワーッと押し寄せてきた感じだったが、今回は以前より駆け寄ってくる頭数がわりと控えめだった。(5-6匹くらい?)
事前にウサギが減ったという情報による先入観で見ていたため、ひょっとするとウサギの生息エリアが島内で分散し、人の目につかないところへ散っていった可能性も否定できない。
それでも、愛らしいウサギたちは相変わらずのモフモフぶりで、キョトンとした顔やおねだりポーズにキュン死することは必至で、今回も存分にうさぎ島を楽しむことができた。
これまで先人より語り継がれてきた大久野島攻略法は、僕を含めて多くの迷えるモフラー達を救ってきた。
そして、今回は自分なりの指南書をまとめてみた。
この情報が、全世界の迷えるモフラーに少しでもお役に立てれば光栄の至りだ。
- うさぎのエサは三原イオンで調達(電車移動組は必須!)
- 食事付きの宿泊プランを予約する
- 兎人(うさんちゅ)グッズは大久野島で買う
- お土産は一期一会なので、気になったら即買い
- フェリーの券は宿泊でも往復で買う
それでは皆様、よいモフモフ旅を!
そして、2022年4月、再び大久野島を訪れるも……うさぎがいない!?
【2022年版うさぎ島攻略法】大久野島にウサギがいない!?【エサ余りで大問題?】