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【2022年版うさぎ島攻略法】大久野島にウサギがいない!?【エサ余りで大問題?】

投稿日:2022年4月6日 更新日:

 大久野島(うさぎ島)に、うさぎがいない!?
一年ぶりに大久野島に足を踏み入れた第一声がコレだった。

 これまで複数回うさぎ島を訪問している英二六だが、これまでは船が着岸する第二桟橋を降りるとすぐ大量に駆け寄ってくるウサギの熱烈歓迎があったのだが、今回は塩対応のようで、歓迎してくれるうさぎがいなかった。

普段ならココから熱烈歓迎のハズなのだが……

 不思議に思いながら桟橋を抜けると、すれ違いで帰りの船に乗ろうとする親子の「うさぎさん、いなかったねー…」という信じられないような会話に、我が耳を疑ったほどだ。

 確かに、海沿いの歩道にも、山道にも、そして宿泊施設の休暇村前の広場にも、うさぎが数える程度しかおらず、これまでとは明らかに状況が異なっていた。

キャンプ場前……えー!?

 これまでは、どこを見ても島内にウサギが居て、視界からウサギを外す事が困難というほど大量に居たため、この異常な光景に驚きを隠せなかった。

 【ルート:第二桟橋→キャンプ場→第一桟橋→休暇村前】

休暇村HPの地図より引用

 しかし、うさぎがいないとは言っても、完全に居ないというワケではない。
注意深く見渡してみると、ぽつぽつとまばらにいるのだが、これまで行った時からは考えられない程、ウサギの頭数が少ないのだ。

休暇村前の広場。なん……だと?

 昨年(2021年)の3月に大久野島を訪れる前に「観光客が減ってエサがもらえなくなった影響で、以前に比べてうさぎの頭数が減った」という話を聞いたことがあり、確かにちょっと少ないなとは思っていたが、これほど閑散としているというほどでは無かった。


 そして、この異常事態について調査したところ、昨年から大幅に事情が変わっていることが分かった。そして、新たに環境問題に発展しているという事実も判明した。
 今回はうさぎ島の2022年最新事情の報告と、昨年版から改訂したうさぎ島の注意点と攻略法をお伝えしようと思う。


■観光客増により、エサを貰いすぎて飽食気味になっていた!?

 このうさぎが居ないという状態があまりにも不思議な光景だった為、休暇村の売店でお土産を買う際、売り場の人に「うさぎが全然いないみたいですけど、そんなに減っちゃったんですか?」と聞いたところ……

「確かにピーク時よりは減っていますが、最近は観光客が増えてエサをやる人が増えたので、今はたくさん食べて満腹だから、人前に出てこないだけですよ」

……との事だ。

 たしかに最近は外出自粛も解禁され、うさぎ島に観光に来る人も増えたという件については、行きのフェリーがほぼ満席だったことから考えて、その話はあながち間違えていないだろう。

 それでも少なすぎるのではないかと半信半疑で、島内の様子を調査したところ、売店の人の話が間違っていない事を裏付ける確固たる証拠が見つかった!

 このうさぎだが、目の前に大好物と思われるニンジンがあるにも関わらず…チラッと見て

手を付けないどころか、アクビをしだす始末!!

うさぎってアクビするんだ(初見)

普段の一心不乱に食べる様子からは全く想像も出来ない状況で、食べ飽きて放置している感じだ。

 かつて小学生時代に飼育係でうさぎ小屋の当番をしていた時、エサをあげすぎてしまい食べ残して余ってしまったときに見た、あの雰囲気だった。

 よく見ると、他のウサギの足元にも、食べ残した野菜の切れ端や固形のラビットフードなどが多く見られ、あまり欲しくなさそうな様子だった。

キャベツもニンジンも放置プレイという異常事態!

 これは、大久野島の客足が戻り、エサやりをする人が増えたという事で、かつての閑散期を脱したということで嬉しい話のはずなのだが、さすがにここまで飽食した状況になってしまうのは、ワガママな話しだが少々寂しい気がしないでもない。

 そういえば、売店の人の話には続きがあった事を思い出した。

「また夕方頃になれば、ウサギがお腹を空かせて出てきますよ」

 その言葉を信じて、帰りの船を何便か遅らせて夕方まで粘ってみたところ、16時を回ったあたりから、ちらほらと食いつきの良い子たちが出てきた

うさぎ島名物「ごはんちょうだい」ポーズ!

 しかし、かつてのワーっと大群で攻めてきて、こっちが食われそうな程だったような勢いは無く、時折2,3匹が控えめにチョコチョコ寄ってくる程度だった。

 とりあえず夕方の最終フェリー直前付近まで粘り、後半の追い上げで何とか持参したラビットフードは完売となったが、まさか捌ききれなくなるという心配をする事になるとは全く想定外の事態だった。

 うさぎの食事タイミングについて、飼育に関するサイトを調べてみたところ、うさぎは夜行性のため、昼間はそれほど食欲が無いようだ。

 そんな状況にも関わらず、日中に観光客からエサやりがあると、当然ながらお昼の時点で満腹となってしまい食欲は無くなってしまったのだろう。

 今回は、時間の都合で日帰りとなってしまい、夜の活動的なウサギを見る事ができなかったが、おそらく夜~朝にかけて食欲旺盛で、休暇村前の広場には多数のウサギ達で賑わっているのだろうなと思いながら、島を後にした。

 見たかったなあ、食いしん坊ウサギの大群……。

 だがしかし、これまでは人を見ると「ごはん、ごはん!」と急かしてくるのだが、満腹になっていて余裕ポーズで構えているウサギも多く、仲良くじゃれあったり、ちょっとグラビアじみたポーズをしたウサギの写真も撮れたので、まあ良かったかなという点もあった。

なかよし
グラビアアイドル風味ポーズでパシャリ

■ウサギのエサやりで環境問題が起こっている!?

 後日、ウサギの食が細かった一件がどうも気になり、現在の状況を調べてみたところ、とんでもない事が起こっていることがわかった。

(以下、環境省HPより引用)

大久野島来島者へのお願い(ウサギへのエサやりについて)

多くの人が訪れる日は、来島者が持ち込むエサも大量となり、食べ残されたエサが放置されてゴミになっています。

 ○野生のイノシシやネズミが増える原因となります。

 ○腐った野菜が散乱して困っています。

ウサギが食べ残したエサは、回収して自宅まで持ち帰ってください。

国立公園・大久野島にはゴミ箱は設置しておりません。

ゴミは必ず持ち帰っていただけますよう、ご協力をお願いします。

 やはり、最近は来場者が増加してエサやりが多くなった影響で、現在は食べ物が飽和しているようだ。

 そして、その余って放置されたエサが、島内のイノシシやネズミなどの野生動物のエサとなってしまうという問題が発生している上、さらに余って放置された野菜やラビットフードが腐敗して島内の環境を悪化させているとの事だ。


 確かに、島内を散策した時に野菜の切れ端や固形のエサがあちこちに散乱している光景をよく目にしたが、まさかここまで問題になっているとは、想定外だった。

 そのため、昨年までは観光客が激減しウサギがお腹を空かしている状況だった事から「沢山エサを持って行こう!」と張り切っていたが、これからはうさぎの食欲の度合いに応じてエサの分量を調整する必要がある

 もし、ウサギが寄ってこなかったりエサの食いつきが悪い時は、既にウサギが満腹で、無理にあげても食べてくれない。

 せっかくエサを持ってきたのに勿体ないが、食いつきが悪いときはエサを持って帰る勇気が必要となる。

 エサを持ち帰るとなると、手荷物が増えて邪魔になってしまうが、島内に捨てる場所も無い上、ましてや放置など論外なので、残念だが持ち帰らなければならないようだ。

 このように昨年までとは事情が変わっているという事を念頭に置き、今後はエサやりの分量に気を付け、状況を見極めてエサやりの加減をすることが重要である事を痛感した。

 大好きなうさぎ島の環境を守るために、そして兎人として、ここは苦しいところだがグッと引き締めていこう!

■うさぎの頭数が400頭まで減少している!?

 先ほどのエサが増えている話と平行して、大久野島のうさぎの頭数が減少しているという記事が見つかった。

参考記事:
大久野島のうさぎ 人と自然の共存を目指して【地球派宣言】(ひろしまリード)

(引用)

最も多かった時には1000匹以上のうさぎが生息していましたが、今では400匹まで減ったそうです。その理由のひとつが新型コロナウイルス。観光客が持ち込む大量のエサにより爆発的に増えていったうさぎは、エサがなくなったことで数が減っているのです。

そもそも観光客のエサやりをめぐっては問題がありました。キャベツやニンジンなど、うさぎが食べ残したエサがそのまま放置されてしまうことが珍しくなかったそうです。


 ひろしまリードの記事によると、大久野島のうさぎは、コロナ前のピーク時に1000頭いたが、昨今のコロナ渦の影響で観光客が激減し、2022年の時点では400頭まで減少しているとの事だ。

 さらに、そんな状況で客足が戻って従来のペースでエサやりすると、当然ながらエサが余ってしまうという状況となるという事だ。



ウサギ島攻略法(ver.2022.04)

 今回の一件から学んだことを取り入れ、前回作成した攻略法から以下の通り更新したので、これからうさぎ島を目指す人は是非とも参考にして欲しいと思う。

●休暇村に宿泊する

 ウサギの生態は夜行性のため、食事は夜~朝が最も食欲がある時間帯だ。
その時間帯を確保し、うさぎ島でエサやりを楽しみたい人は、休暇村大久野島の宿泊予約をして乗り込むことを全力でお勧めする。

 昨年は宿泊して夜の島を散策したところ、元気に駆け回っている姿が見られ、エサもガンガン食べてくれたから間違いないだろう。

昨年のナイトもふもふツアーの映像

 前述の通り、日中は日帰り観光客のエサやりで満腹になっているため、その時間帯と被らない夜と朝を確保するために、宿泊することでうさぎ腹ペコのコアタイムが確保できるのだ。

 なお、島内で宿泊できる施設は「休暇村 大久野島」しか無いため、宿泊先の候補で迷う事も無く簡単だ。
 楽天トラベルの場合、下のバナーをクリックして楽天トラベルの画面を開き、キーワード検索で「大久野島」と入れるだけで第一候補に休暇村が表示されるので、あとは日程やプランを選択する。



 休暇村の室内には小型冷蔵庫があり、食べ物を持ち込みすることができるが、できれば海の幸が楽しめる食事つきのプランが個人的にはオススメだ。

(前回は朝食付きプランを選択して大満足だったので)

室内設置の冷蔵庫(サイズは小ぶり)

●エサは島内では買えないので、島外から調達すること!

 これまでも島内でウサギのエサは買えなかったが、今も尚スタンスは変わっていないため、予めウサギのエサは島外から持ち込む必要がある。

フェリー船内に設置されたうさぎ島マニュアルより(兎人は必読!)

 エサが買えるおすすめスポットは、全部で3件あり、お勧め度合いは「イオン三原」「ファミリーマート忠海」「忠海港」の順番だ。

イオン三原 オススメ度 ★★★★★

 安くてたくさん買える点が魅力だ。
 ラビットフードの売場は、2階の文具売場の隣のペットフードコーナーだ。
(今年も売り場が変わっていないのを確認済み)

 けっこう店内が広いため、三原イオン初心者は迷うおそれがあるため、二階に上がったら、まずはフロアマップで現在地とペット用品売り場のチェックをしてから行動開始するのがオススメだ。

 ただし、現時点ではエサ余り問題が出ているため、あまり大量に買わない方が良いかも……。

→ペットフード売場が変更になっているので注意!

詳しくは下記リンクの2023年版をご参照ください。

ファミリーマート忠海駅前店 オススメ度 ★★★

ラビットフード:大(1000円)、中(500円)、小(150円)

  JR忠海駅を出てすぐ左手にあるお店で、普通の食品と一緒にラビットフードも売られている。
 前回行った時は品切れだったが、今回は在庫が潤沢に揃っていた。

  量によって大中小の3種類から選べ、購入量を調整できるところが魅力だ!

【注意】2023年3月16日現在、ファミリーマート忠海駅前店では、ラビットフードを取り扱っていないので要注意!!

忠海港売店 オススメ度 ★★

とってもオシャンティなお土産も売ってるぞ

 ここがウサギのエサを買える最後の砦だ。
どうしても移動や時間の都合で買えなかった人はここで買うしか手段がないので、最後の駆け込み寺といったところだ。
  
 小分けの袋に入っているため、1袋ではすぐに底をつくため、複数買いがオススメだ。

 なお、このお店で購入したラビットフードの空袋を返却すると、特製のポストカードがもらえるので、お土産用に一個だけ買ってポストカードを貰うのも有りかも?

 あと、ここで乗船切符を買うのだが、往復券を買っておいた方が帰りに手間が省けるので、往復券を購入しよう!(特に割引は無い)

360円x2で合計¥720


●食べ残したエサは持って帰ろう (ココ重要!)


 前述の通り、「ウサギが寄ってこない」「まばらにしか居ない」「エサを食べてくれない」という状況の時は、満腹のサインで、無理にエサをあげても食べてくれず、ゴミになってしまう。

 ウサギの為に良かれと思って与えたエサが、けっきょく食べられること無く放置され、害獣の増加を招いたり、腐敗したエサにより島の環境を悪化しているという事に繋がってしまうため、非常に心苦しい話だが、エサを島外に持ち帰って処分する必要がある

 今回、昼過ぎに到着した頃に食いつきが悪かったのは、既に朝から昼にかけて十分に食事が取れていたため、食べ飽きていたのだろう。

 どうやら、春休みの観光客が多い時期の昼過ぎの時間帯にエサやりをするのは、相当無理があるのだろう。

 実際、夕方を過ぎたあたりからお腹ペコちゃんで駆け寄ってくるウサギが出てきたので、おそらくそういう事だったのではないかと思われる。

■最後に(エサやりには特に注意が必要!)

 このように、昨年に比べてうさぎ島への観光客が増加している為におこった、嬉しいような困ったような事態となっているため、これから大久野島でウサギと戯れたい人は、攻略法を参考に万全の体制で臨んでほしい。

うさぎ:「全国の兎人ども、頼んだぜ!」

 そして、何度も言って恐縮だが、「うさぎの数が少ない」「エサを食べない」「駆け寄ってこない」この状態の時は、既にウサギが満腹になっているため、無理に与えず、エサを持って帰ること

 今回は日帰りで、あまり時間を取れなかったことが本当に恨めしい話だったため、次回こそは休暇村に一泊して、楽しんでみたいと思う。

 とりあえず、うさぎの頭数が戻るまでは飽食モードになることが予想されるため、エサやりは状況を見極めて控えめにやる方が良さそうだ



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