最近JAグループのテレビCMで流れている国産DAYキャンペーンに出てくるモヤシのキャラクターの顔が妙に不気味で怖いと思う今日この頃。
↓ コレ
下手すれば、モヤシの不気味さに子供が泣き出すのではないかと思うほどだが、世の中には「こびとづかん」のようなキモ可愛いジャンルがヒットした事例もあるため、子供のニーズというものはなかなか奥が深く侮れない。
普通こういったキャンペーンに起用するキャラクターは、ちょっと可愛らしいゆるキャラ的な顔立ちをしているものがセオリーのハズだが、JAのCMはちょっとセンスが異なるようで、妙に不気味な顔立ちのキャラクターだ。
しかも、トマトやキャベツのような愛らしい形状ではなくて、ヒョロヒョロのモヤシって一体?
しかし、この尖ったタラコ唇や独特の目に、どこかで何か見たことあるような顔のような気がしながらも、JAのホームページをチェックしてみたところ……
まさか、あの怖いモヤシの顔……ひょっとして林先生か?
さらに読み進めてみると、林先生が例のモヤシの声を演じている事実が判明した!
しかもこの不気味なモヤシのキャラクターの名前は「もやし おさむ先生」との事だ。
林 修
→ はやし おさむ
→ もやし おさむ
(バンザーイ……って何でやねーん!)
キャラクターデザインとあわせてこのダジャレのセンスは如何なものかと思うが、林先生の名前をアレンジするために、あえて普通では起用されない野菜のモヤシをキャラにしたのかもしれない。
何はともあれ、これまで「誰だったっけなー、このモヤシ?」と引っかかっていたことが解決してスッキリした。
ちなみにこの国産DAYキャンペーンは、地産地消みたいなもので、国内で消費する食品は国産を選んで食べようという趣旨の広告のようで、「国消国産(こくしょうこくさん)」というスローガンを掲げているコマーシャルだ。
しかもいくつかアップされている国消国産の動画がアップされた日を見ると、どうやら昨年から始まっているキャンペーンのようだ。
キャンペーンの関連ページも2023年から開始されているようだが、昨年からこんなシュールな絵面の林先生CMが流れていたとは、まったくのノーマークで記憶にない。
現在、日本の食料自給率が38%と先進国の中でも最低レベルで芳しくないという現状を踏まえ、日本の食への意識向上メッセージを込めたキャンペーンだろうと思われる。
たしかに日本は海外からの輸入で安く食材を手に入れることができ、国産の農産品の消費が下がっている状況にあるのは有名な話だ。
その影響もあってか、国内では耕作放棄地や酪農家の廃業などが増えており、日本国内の農業生産料は減少しているという。
しかし、そんな問題を放置している状況は非常に危険で、もしも世界情勢の悪化やパンデミックなどが発生した際に価格の高騰や輸出制限などが起こり、日本が海外から食材を輸入できなくなってしまうと、国産品だけでは需要に対する供給が追い付かず、たちまち食料不足に陥るというリスクを抱えているのだ。
そんな事態にならないよう日本の農業の衰退を食い止め、国内で消費する食品は国内で生産して食料自給率を上げていこうという「国消国産」の考え方は大いに賛同したいところだが、この林先生顔のモヤシってのは一体どうしたものかと……。
林先生のリンゴ顔やキャベツ顔でも良かったのではないかと思ったが、ひょっとしたら制作の段階で「もやしおさむ先生」の名前のアイディアが先行してしまい、キャラクターをモヤシにせざるを得なかったのかもしれない。
なお、↓この動画では日本が抱える食料自給率の低いきわめてシビアな問題点を解説しつつ、もやしおさむ先生が熱湯の鍋に入水自殺しながらクイズを出すという極めてカオスな内容なので、是非チェックしておこう!
このように、もやしおさむ先生の絵面には少々疑問が残るが、国産DAYのページ向けに作成された林先生の解説動画は、テレビ番組や予備校教師で培った分かりやすく簡潔な解説で日本の食料事情の問題を上手くまとめている良く出来た内容だ。
そんなわけで、現在日本の農業が抱えている問題をざっくり理解するには大変良い教材となっているので、ちょっと勉強がてら見てみるのも悪くないだろう。
あと、今回ブログを書く前に国産DAYの動画を何本か見ていたら、もやしおさむ先生がキモい筈なのに何だか愛らしく見えてきてしまい、これがキモかわいいってやつなのだと実感した。
いつ見るの?
今でしょ!
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