先日、友人から「名古屋駅で、お前の大好きなサイバーフォーミュラのイベントやるみたいだぞ」という話を聞いたが、今日の今日まですっかり忘れていて「そういえば、いつやるんだっけ?」と公式ページをチェックしてみたところ……
ガッデム!
今日、イベント最終日じゃん!!
行かなきゃ!!
というワケで、ダッシュで名古屋駅(桜通り口)のイベント会場に到着!
駅前に目立つ大きい看板があり、足を踏み入れてみたところ……
おおおおお、凰呀AN-21(おうが)だ!
ブリード加賀が乗ってた曰くつきマシンの凰呀が、実物大サイズで再現されてるし、アニメ同様にムチャクチャかっこいいデザインじゃないか。
そして、もう1台は……
νアスラーダAKF-0/G!!
こっちは風見ハヤトの駆るアスラーダシリーズの中で最後に登場するモデルで、こっちもアニメで見ていたやつに劣らぬボディデザインとカラーリングで、面白さレッドゾーン(?)だ。
ちなみにサイバーフォーミュラとは、今から30年ほど前に放送されていたアニメで、最初は1991年にTVアニメ放送されていたが、その後に続編のOVAが4シリーズ展開されたロングランの人気アニメだ。
リンク:
サイバーフォーミュラ公式サイト
もし、サイバーフォーミュラを見たことない人は、すぐにでも見る事を全力でオススメする!飛ぶぞ!
↓(上がTVアニメ全話BD、下がOVAシリーズ全話BDだ)
先ほどの2台の写真からも分かるようにサイバーフォーミュラはスタイリッシュでカッコいいマシンが超高速で繰り広げるレースバトルと、熱いヒューマンドラマが交錯する激熱アニメで大興奮だったが、何で今更サイバーフォーミュラのイベントを開催するのだろうか?
OVAのSINもだいぶ前に完結しているし、かと言って続編の話も無さそうだし、一体何の目的のイベントなのだろうか?
それだけでも「???」なのに、さらに名古屋が本社のブラザー工業がスポンサーというのもますます謎だ。
今回のスポンサーであるブラザー工業は、イベント会場で自社のガーメントプリンターや刺しゅうミシンなどを使ってカスタマイズできるオリジナルグッズ制作のワークショップを開き、自社製品をアピールしていた。
しかし、こういうPRを行うとしたら普通は現在流行っているアニメ「SPY×FAMILY」などを起用するハズなのに、何故か古い作品のサイバーフォーミュラを……しかもこれから特に新展開を迎える予定の無い作品のタイアップをするのは一体どういう事なのだろうか?
サイバーフォーミュラ大好きな自分にとっては大いにウェルカムな話だが、なぜブラザーと考えだすと謎すぎて夜しか眠れなくなりそうだ。
ブラザーという理由についてこんな表記もあった。
イベント会場に展示されていた、キャラクターデザインを担当した「いのまたむつみ」氏の描きおろし特大イラストのコメントにはこう書かれていたのだ。
ちなみに、TV版しか見ていない人は「え、これがブリード加賀?違くない??」と思いがちだが、OVA最終シリーズの最後に登場するブリード加賀は、上のイラストのように髪を切って黒く染めたコレなので間違いない!
(一部抜粋)
共同主催のブラザー工業株式会社の企業ロゴ「Brother」をイラスト内に入れ、ハヤトと加賀、アスラーダと凰呀の「兄弟」のような関係に焦点を当て、キーワードの「Brothe=兄弟」で繋いだ唯一無二のコラボイラストとなっている。
まあ、確かにアスラーダと凰呀、風見ハヤトとブリード加賀の兄弟のような関係という解釈は何とか理解できたが、そこでブラザー工業がスポンサー参加してくれるのは、一体ブラザーでどういった事情があってここまでのイベント協賛に至ったのかはモヤモヤしたままだ。
”兄弟だからブラザー工業”という状況をドラえもんの秘密道具に例えると「コジツケールで何とかこじつけよう」に匹敵するレベルだ。
ここからの考察はあくまで個人の妄想だが、ちょうどサイバーフォーミュラのTVアニメを見ていた直撃世代が現在40代中盤~50代となっている線から考え、現在は管理職に就いていると仮説を立てて考えてみるとしよう。
そんな彼らが管理職となった今、会社のPRイベントという案件に対して、ブラザー工業内で社内政治力を駆使して、当時ドはまりしたアニメであったサイバーフォーミュラを自社製品のアピールと強引に結び付けてイベント開催までこぎつけたのではないかと考えられる。
しかし、当然ながら社内からもサイバーフォーミュラとの組み合わせに対して反対意見が出るのは必至で、「会社のPRをするなら、いま流行っているアニメを使うべきでは?」という声も出るだろう。
アーニャの顔が刺繍できるミシンとかをPRした方がよほど自社商品の宣伝効果が見込めるのではないかという意見を浴びせられるに違いない。
それでも、中堅クラス以上の管理職はそういった反対意見も想定の範囲内とし、管理職権限と長年培った交渉術と社内政治で巧みにねじ伏せ、サイバーフォーミュラ案を強行したのかもしれない。
(この考察はあくまで妄想です!)
そんなブラザーという会社は一般的にはミシンのイメージだが、実はカラオケの「ジョイサウンド」やPCソフト自販機の「ソフトベンダーTAKERU」などといった新規事業に臆せずアグレッシブにグイグイ攻めていく姿勢のある企業の為、今回のような予想外の行動もこれまでの偉業(奇行?)から考えると、不思議な事ではないのかもしれない。
そんな様々な考察を生んだ謎が謎を呼ぶイベントだったが、久々にサイバーフォーミュラの世界を拝めて大満足だった。
参考リンク:
せっかくだからグッズでも買って帰ろうと思ったが、既に最終日ということで気になっていたグッズは軒並み売り切れとなっていたため、ゲットできず残念!
そんな熱いサイバーフォーミュラ熱のテンションを引きずったまま帰宅した為、その勢いでむかし購入したPSPの「サイバーフォーミュラVS」を引っ張り出して久々にプレイし、再びサイバーフォーミュラの情熱が再燃してしまったほどだ!
まあ、ぶっちゃけサイバーフォーミュラなのに、アスラーダのナビゲーション音声がない残念ゲームで、全体的に物足りないものだ。
しかし、PSP版は個人的に一番熱くなったTVアニメ版をベースにしているのがミソで、富士岡サーキットのトルネードバンクをブースト全開で疾走したり、オフロードコースを駆け抜けるなど、サイバーファンなら一度は夢見たコースを味わえる要素が有るのでヨシッ!
そして、アニメ内のエピソードで大友さんとハヤトが事故ったドイツグランプリが激アツだったことを付け加え、今回のレポートはこれにて終了。
素晴らしいイベントで大満足でした!
(こんな珍奇なコースなら、大友さんがクラッシュするワケだわ……)