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【相田みつを理論】Apple Pencilの筆記音がカツカツうるさいのでエレコムのペン先に交換して、ちょこっとだけ静音化してみた【P-TIPAPY01WH】

投稿日:2022年7月3日 更新日:

 ApplePencilはタブレット用の手書き入力ペンとして非常に追従性が良く、気持ちよくスラスラ書ける素敵デバイスだ。

 これまで非Apple派の英二六ですら、Apple Pencilのペンデバイスとしての優秀さにほだされ、あっさりiPad mini(5th)と一緒に衝動買いしてしまう程の魔力を秘めているのだ。

 そんな魔法のペンと名高いApple Pencilでノートアプリなどを活用して便利に使っているのだが、どうしても気に入らない点があった。
それは、タブレットに書き込むときの筆記音がカン高い音でカツカツとうるさく、図書館やカフェなどで使うと周りに迷惑がかかるおそれがあるという事だ。

 以前、別の記事で騒音対策として、メガネ拭きを先端に取り付ける魔改造キャップを作成して、あのカツカツ音から解放することが出来たが、とても不格好な作りのため外で使うにはちょっと恥ずかしいものだった。

↓この記事


■エレコムのApplePencil交換用ペン先に気になるキーワードが……!

 そんなモヤモヤしている中、ふと寄ったビックカメラの店頭で気になる商品を見つけた。

 これは、エレコムのApple Pencilの交換用ペン先だが、パッケージに記載されたキーワードのいくつかに、このカツカツ音問題の解決に繋がるのではないかと期待させてくれそうな予感が……!

 ・すべりにくい → ちょっと素材が柔らかいのかも?(想像)

 ・心地よい抵抗感 → ラバーキャップの「凄い抵抗感」は書きにくかったけど、こっちは心地良さそう

 ・つるつるしたガラス面でも書き心地UP → 現状のガラスフィルム + Apple Pencilはペンがツルツル滑りすぎるから、これならいいかも?

 これだけ見ると、このエレコム製のペン先はApple Pencilの書きやすさを上げるためのオプションで、あのカツカツ音の対策(静音化)につながるかは正直不明だ。

 しかし、これらのキーワードから推測すると、純正のオール樹脂のペン先より柔らかい素材を使っているのではないかと想像できる。

 つまり、もしガラスフィルムが固くても、ペン先を柔らかい素材に交換すれば、相田みつをの「セトモノ」の理論が当てはまり、カツカツの筆記音が和らぐのではないだろうか?

(以下引用)

『セトモノ』

セトモノとセトモノと
ぶつかりっこすると
すぐこわれちゃう

どっちかやわらかければ
だいじょうぶ
やわらかいこころをもちましょう。
そういうわたしはいつもセトモノ。

みつを

 そう、つまり「どっちかやわらかければ だいじょうぶ」なのだ。


 これまではペンもガラスフィルムも固い材質どうしがぶつかり合うことでカツカツと甲高くうるさい音が出ていたのだが、ペン先が(おそらく)柔らかいのなら、音は軽減されるに違いない!

……たぶん。

 超適当な仮説を根拠に期待半分、不安半分でレジへ持っていこうとしたところ、3本セット1,780円という結構な値段に軽く躊躇したが、これでアップルペンシルの音が低減されて使い心地が上がれば良いではないか。

 いや、それでも1780円って結構ぜいたくなご飯が食べれる金額だ。

 いつもお世話になっている松屋のレートで考えると、1780円という金額は「たっぷりソースのうまトマハンバーグ定食(750円)」と「たっぷりソースのチーズうまトマハンバーグ定食(930円)」を食べても、まだおつりが100円来るという、相当な金額なのだ。

 もしペン先を替えても全然効果が無くてしくじったらイヤだなー、やっぱ買わずに帰りに松屋でうまトマ食って帰ろうかなーとモヤモヤと迷っていたところ、どこからかともなく心に囁きかけるような声が……!

つまづいたっていいじゃないか

にんげんだもの

 ありがとう、相田みつを先生!!
 もう、迷わない。

ApplePencilの第1、第2世代に対応


 

■ペン先の取り付け方法は、とってもカンタン

 さっそく買ってきたペン先に交換してみよう。
 元々付いているApplePencilのペン先は、ペン先を逆時計回りに回せば簡単に取り外すことができる

 そして、新しいペン先はその逆回し(時計回り)で取り付け完了だ。

 外したペン先は紛失しないように、ケースに入れておこう。

見た目は純正ペン先と全く同じ


■エレコムのペン先交換で、筆記の快適性が大幅にアップ!

 iPadのメモアプリで手書き入力を試してみたところ、第一印象でペン先の絶妙な抵抗感をともなう書き心地のよさに驚いた!

 これまでの純正ペンとガラスフィルムの組み合わせは、音の煩さにも困っていたがペンがツルツルと滑りすぎていて筆記感に少々違和感があった。

 今回交換したエレコムのペン先は、素材に少し柔らかさと抵抗感を入れることで、ジェットストリームなどの滑りの良いボールペンで紙に書いているような適度に快適なペンの滑り具合となった

 ジェットストリームの筆記感が好きな人なら、きっと満足する書き心地になること間違いなしだ。

【英二六おすすめのジェットストリーム4in1】 やっぱペン先0.7mmが至高!


■筆記時のカツカツ音 → コツコツ音になったが……

 そして、今回一番気になっていた筆記の甲高い不快なカツカツ音は、音の質が良くなったようで、全体的に音が若干低くなった。

 これまでは高い音で「カツカツ!」だったものが、低めの「コツコツ…」に変わり、音の不快指数が確実に下がったような実感があった

 それでは、実際の数値ではどれ位の違いが出ているのだろうか?

 騒音計アプリで計測し、最大値をそれぞれ拾ってみたところ……

 純正品(標準装備):最大46.0dB

エレコム:最大44.2dB(▲1.8dB)

純正ペン先(標準装備):最大46.0dB

・エレコムペン先:最大44.2dB(純正比▲1.8dB

 

 騒音計の結果から言うと、音量そのものは誤差の範囲程度しか変わっていないものだった。
 しかし、音が低くなったことで不快な音では無くなったという点は見逃せないポイントだ。

 今回、測定に際してどちらも少し荒めにペンを押し当てていたが、エレコムペン先で音質は改善されているので、出先ではもう少し柔らかくペンを当てれば音量を抑えて周りに迷惑なく使う事が出来そうだ。

 何より、ペンと画面の感触が格段に良くなっているのは大きな収穫で、投資に見合った快適さを得る事が出来たと思った。

■まとめ

 今回購入したエレコムのペン先は、劇的な静音化には至らなかったが、それ以上に筆記感が格段に向上したというメリットが大きかった。

 しかし、TPOに合わせて上手く活用することで、出先でも気兼ねなく使うことが出きる程度までは音の問題は改善されているため、悪くない買い物だったと思う。

 ガラスフィルムで画面の保護と透過性を維持しつつ、ペンの滑りを書きやすい方向に改善するというポイントは非常に高く、満足のいくものだった。

 iPadでイラストを描く人たちは、保護フィルムをペーパーライクに交換するなどして書き心地に全振りしているが、こちらはタブレット機として、そしてメモ書きがメインの用途となるため、画面の透過性と指の滑りに重点を置いたガラスフィルムを使うほうが性に合っている。

 そんなメモ書きユーザーのニーズが多いせいか、購入した時(5月末頃)では各ショッピングサイトで品切れとなっているのを見かけたほどだ。
(7/3現在、amazonは在庫有りになっている)

 自分はiPadで絵は描かないため、これがイラスト描きに向くかどうかは判断いたしかねるが、英二六のようにメモ書きやノート用のマシンとしてiPadを使う人なら、お値段1800円位とチョットするけど買っておいて間違いなしのアイテムだ!

これは、いいものだ。

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