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【リカバリ方法解説】ソニーのNW-ZX1がバグって起動しなくなった(起動ループ?)ので、リカバリモードから復活させてみた

投稿日:2022年3月22日 更新日:

 先日、ジャンクの掘り出し物で、ソニーのウォークマン「NW-ZX1」を見つけた。
 ジャンクの理由が「まともに動作しません」というかなりバクチめいたブツだったが、当時あこがれだった高級ウォークマンが5,000円と破格で売られていたため、後先考えずに買ってしまった。
 
 しかし、起動しないというのは何となく分かるが、「まともに」というくだりが気になるところだ。
 
 そして、問題のNW-ZX1(ジャンク)を充電器に刺して起動させてみたところ、長いブート画面を繰り返し、まもなく見たことの無い画面が出た……?

あいきゃんとすぴーく いんぐりっしゅ…

Sytem UIDs Inconsistent

え、何だこりゃ?

 表示されているエラーメッセージの英語を直訳すると、「システムUIDsに一貫性が無い」??

 言葉の意味が全く分からず困惑しているところ、唯一タップできるボタンがI’m Feeling Luckyなので押してみたところ、出るわ出るわのエラーの嵐。

 エラーメッセージとプロセス停止メッセージが延々とループし、全くAndroid(OS)の立ち上がる様子が無かった……まったく何がラッキーなんだよ!


 どうやらこれが「まともに動作しない」という事のようだ。

 何度か再起動を試してみたが、全く進展がなかった。
最後の手段でリカバリモードからフルリセットしてみたところ、何とかNW-ZX1を復活させることがきた!

 今回は、ソニーが誇るかつての高級ウォークマンことNW-ZX1が不調になったときに、リカバリモードから復旧する方法を紹介しよう。

それでは、今日も元気にIt’s a SONY!




リカバリモードの入りかた

 まず、電源ボタンを10秒以上長押しで電源を落とす

リカバリモードの起動方法(電源OFF状態から)

 ここからリカバリモードに入るため、電源OFFの状態から、”電源”+”FF”の同時押しで電源を入れ、ウォークマンのロゴが出たらすぐにボタンを離す(ここ重要)。
上手くいったら、リカバリモードに入ることが出来る。

 写真のようにドロイド君が出ているのが、リカバリモードだ。

おなじみのドロイド君


もし、失敗してリカバリモードに入れず別の画面が出ていたら、ボタンが上手く押せていないのが原因だろう。
 その場合、あらためて電源をOFFにして再度、”電源”+”FF”の同時押しでリカバリモードを試してみよう

リカバリモードの操作


操作方法は、音量の+/-がカーソルの上下で、実行は電源ボタンだ。

 この画面では3つのモードがあるが、2段構えで行ってみよう。



キャッシュのクリア(深刻度:軽)


 ひょっとしたら、変なキャッシュデータがシステムの起動を邪魔しているのではないかという線から、まずはキャッシュをクリアしてみよう。

 まず「wipe cache partition」を選択し、電源ボタン押下でキャッシュをクリアする。
その後、「reboot system now」を選択し、電源ボタン押下でシステムが再起動する。

 これで動けば万々歳なのだが、残念ながら我がNW-ZX1は相変わらずプロセス停止祭りが始まってしまうため、いったん電源をOFFにして最終手段を実行することにした。→ファクトリーリセット



ファクトリーリセット(工場出荷状態)を実行(深刻度:重)


 どうもキャッシュが原因では無いとすると、あとはアップデートが悪かったのか、入れたアプリの食べ合わせが悪かったのか、何らかの原因でAndroid OSが死んでいるのだろう。

 そうなってしまったら、あとは工場出荷状態に戻すというファクトリーリセットを実行するしか手段は無さそうだ。

 再びリカバリモードに入り、音量ボタンで真ん中の「wipe data/fecory reset」を選択し、電源ボタンを押下する。

ドロイド君:「データショウキョ ナウ」

 画面下にメッセージが複数行表示され、「Data wipe complete.」と表示されたのを確認したら、「reboot system now」を選択して電源ボタンを押下で、工場出荷状態で再起動される。

 ここまでやって動かなかったら、正直お手上げなのだが……!

♪ちゃーらっちゃらー(心の中の効果音)

おお、動いた!!
よかったよかった。
これでNW-ZX1が使えるよ。

 今となっては古い機種となってしまったNW-ZX1だが、発売当時は7万位する高級ウォークマンとして、我々ビンボー人にとっては憧れの対象で、当時の自分はNW-A25(2万円くらい)を使っていた。

 ズシっと重量感のあるボディ、ポータブルアンプ無しでも厚みのあるサウンド、そして燃費の悪さ!
 まさに高級車の様相だったNW-ZX1も、最近ではZXシリーズより上位グレードのWM1シリーズが登場し更なる高級化路線が進み、ZXシリーズの6~7万という価格帯はあまり高くない部類となっている状況だ。


 そんなZX1だが、発売からずいぶん時間も経った今もなお、2022年3月現在では中古ショップで15,000円位の価格で販売されているというから、人気の高さがうかがえる。

 今となっては古いマシンだが、かつて憧れだったという感情と相まっているため、NW-ZX1を使っていきたいと思う。

高級機っぽいボディがカッコイイ!

 OSがandroid4.1(kitkat)なので、ネット接続は危ないのでやめておくが、当時ではお化けレベルの内蔵ストレージが128Gあるというハイスペック仕様のため、スタンドアローンのウォークマンとしてはまだまだ十分戦えるだろう。

 さて、これでバリバリZX1を楽しもうと、音楽や動画を入れてバリバリと楽しもうとしたところ、またも悲劇が……!

マイケルジャクソン:「ポウッ!」


NW-ZX1:「ピーッ!ピーッ!」(バッテリー警告)

 なんとフル充電から、およそ3分ほどでバッテリー不足による強制シャットダウンが発生した。

 再度バッテリーをチャージし、別の動画を再生してみたところ、これも1分少々でバッテリー切れに……あー、これはバッテリー死んでるやつっぽいな

 もしも、ソニーにZX1のバッテリー交換修理に出したらいくら位するのかソニーのサポートページを確認したところ、またも驚愕の事実に直面した!

終わったぜ…

(引用)
本製品の、補修用性能部品は、弊社所定の保有期間を満了しています。
そのため、本製品は、故障個所によっては修理が出来ない場合がございます。

(中略)

製造打切り年:2015年2月

補修用性能部品保有期間:6年

修理対応終了年:2021年2月

 つまり、現在2022年の3月ということは、既に昨年の2月にサポート打ち切りとなっていたという事だ。


 これまで、ソニー商品のサポート期間の短さには何度も悩まされてきたが、今回も例外に漏れずサポート終了という事で、メーカー修理を受ける事が出来ないようだ。

 だがしかし、ネットを検索してみたところ、社外品ではあるもののNW-ZX1用のバッテリーが販売されているようなので、こいつを入手して自力で交換すれば延命できそうだ。

 お値段は3000円前後と、この手のバッテリーにしては少々高いような気がしないでもないが、背に腹は代えられないため注文した!

 そんな修羅の道を選んでしまった哀れなジャンカー英二六ブログの次回は、バッテリー交換に挑戦してみようと思う。

 それでは、全国のNW-ZX1ユーザーの皆様、次回の記事でお会いしましょう!

 ―― 次回予告 ――
 英二六、NW-ZX1のバッテリー交換に挑戦 の巻


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