以前紹介した激落ちくんのヘッドホンは、99円という激安価格と想像の斜め下を行く低音質に悶絶してしまい、思わずブログ記事にしてしまったのも今は昔の話だ。
【レビュー】激落ちくんの耳掛けヘッドホンを激安で買ったら、音質も激落ちくんだった!【レック】
そんな激落ちくんショックの傷もだいぶ癒えた今日この頃、ふと立ち寄ったディスカウントショップの売り場に”アイツ”がいた!
そう、あの激落ちくんミュージックデバイスのシリーズは耳掛けヘッドホンだけではなかったのだ。
ヤツの名は、「激落ちくん ステレオイヤホン(カナルタイプ)」だ。
そして、今回も例によってパッケージには激落ちくんの自信に満ちたニヒルなスマイルが……そして肝心なお値段も99円(税別)という激安価格だ。
価格、実績、その他もろもろの事情から鑑みて、明らかに地雷と分かる商品だとは思うが、それでもあの笑顔で「さあ、買え!」と睨まれてしまったら抗う事はできそうにない。
で、買っちゃいましたよ、激落ちくんイヤホン!
今回は当ブログの人気記事(?)の激落ち君デバイスのレビュー第2弾だ。
いつから人気記事になったかは運営する英二六ですら知らないが、とにかく激落ちくんの顔を立てて人気記事という事にしておこう!
■激落ちくん ステレオイヤホンレビュー(外観)
今回は、カナル型イヤホンということでパーツが小さいため、前回のような耳掛けヘッドホンに比べて激落ちくんのイラストを入れるスペースが限られている。
さらに、ここにしかイラストを入れることが出来ないはずのところにはイヤホンの左右を示す「L」「R」の記載をしているため、全くもって激落ちくん要素が無いのだ。
ならば、このイヤホンのどこが激落ちくんかというのかは……
付属のコードクリップに激落ちくんがデザインされているのだ。
前回のヘッドホン側面に大きく激落ちくんのイラストが描かれて押しの強かったデザインと比べると、だいぶコンパクトに収まってしまって若干の物足りなさを感じるが、肝心のステレオイヤホンとしての性能はどうだろうか?
■激落ちくん ステレオイヤホンレビュー(サウンド)
そして、肝心の音質はどうなのだろうか?
ウォークマンに接続してチェックしてみたところ……
うーん、やっぱり音が曇っていてTHE激安イヤホンって感じだが、かと言って壊滅的に酷くもない感じだ。少なくとも、前回記事でレビューした激落ちくんヘッドホンの最狂クソ音質よりは遥かに高音質だ。
低音もショボ目で、中音~高音もショボいなりにそれなりといった感じで、まさに100均で売っているイヤホンレベルの音質で、お値段相応といったところだろうか。
ちなみに音質を100均クオリティと例えているが、最近はダイソーでも500円位のハイレゾイヤホンといった尖った商品も出ている事情から、ひょっとしたら100均界隈のイヤホンも性能が底上げされているのかもしれない。もし、100均クオリティという言い回しが失礼な表現だとしたら、100均業界にお詫びいたします。
話を戻して、この激落ちくんイヤホンは激安商品に見合ったどこに出しても恥ずかしくないほどショボいサウンドだが、かと言って壊滅的に聴けないほどではないという実に微妙な音質だ。
カナル式イヤホンのため、オープンやインナーイヤー型に比べると音がダイレクトに入ってきてロスは無い分、ショボさを若干カバーしているかもしれないが、やはり激安商品の音質だ。
そんな激落ちくんイヤホン唯一の救いが「音割れしない」ところでだ。
激安のさらに底辺を行くクソイヤホンは、普通の音量でも容赦なく音割れしてビリビリとした不快な音が出力される壮絶クオリティのため、どうやら激落ちくんイヤホンはまだその領域には及んでいないようだ。
以前、大阪のバッタモン屋で購入したSONY風味のパチモノイヤホンは、パッケージこそなかなかのオシャレ感だったが、どうやらそこで力尽きてしまったようで、肝心のイヤホンは驚くほどの低音質で音がモヤモヤでビリビリと割れ、「こんな低品質なものが、21世紀に生き残っていたのか!」と驚愕したほどだ。
そんな激落ちくんイヤホンを1時間ほど試聴していると、耳が慣れてきたのか「あれ?ひょっとしたら、激落ちくんイヤホン、ちょっと良い音かも?」と錯覚してくるが、ここで信頼と実績と安さに定評のあるASUSイヤホンに差し替えてみたところ、驚くほどクリアでビート感のあふれるサウンドに「あー、やっぱ激落ちくんダメだわ」と再認識する事となった。
ASUSイヤホンの素晴らしさについては以下の記事をご参照あれ。
■激落ちくん ステレオイヤホン(まとめ)
これは買ってはいけない!
音楽用のステレオイヤホンを探している人は、間違いなく買って後悔するショボショボな音質だ。
激安イヤホンなのに音割れしないところが唯一褒めたいポイントだが、それくらいしか褒めるところが無いのがこの激落ちくんイヤホンだ。
そんなイヤホンとしての性能はアレだが、激落ちくんというキャラに惚れ込んでいる重度の激落ちジャンキーの人は買う価値がある事をお知らせしておこう。
何と、この激落ちくんイヤホンのコードクリップは取り外しが可能なのだ!
このコードクリップをお気に入りのイヤホンに取り付ければ、あら不思議、激落ちくんワンポイントが入った高音質イヤホンの出来上がりだ!
実際、激落ちくんコードクリップの利便性とASUSイヤホンのクリアで全音域が適度に聴きやすいサウンドと相まって、良い感じに仕上がっているのではないかと思う。
それでは、最後に激落ちくんイヤホンの音質に感じた微妙さ加減を、歯切れの悪い言い回しでお伝えして、今回のレビューを締めるとしよう。
「まずいことではない、ということではないでしょう」
↑大河ドラマ「どうする家康」で服部半蔵を演じた山田孝之の声で
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