今年も暑い季節がやってきた。そう、GPD WIN2のSSDの熱い季節が……。
以前、GPD WIN2に換装したトランセンド製SSDがとんでもない爆熱仕様で、夏場の使用では軽く70度を超える厄介さにスマホ用の空冷ファンで爆熱を回避した経緯がある。
【100円~2,100円】GPD WIN2の爆熱SSDを100均のスマホ用ファンで対策してみた
6月序盤ころまでは気温も低かったため、特に熱が気になる事はなかったが、6月中旬に入ってからは気温30度超えの日も続き、そろそろ夏への扉が見えてきた今日この頃、GPD WIN2を立ち上げてCrystal DiskInfoを立ち上げると……
「ドライブめっちゃ熱いよ! 早く何とかしないと!」
いつものあの声だ。
このアプリは、SSD(HDD)が60度を超えると、このように可愛らしくも恐ろしい警告ボイスが再生されるのだ。
やはりこの季節に空冷ファン無しではGPD WIN2の熱が厳しいため、運用は難しい。
そして、肝心の温度が73度と相変わらずの爆熱ぶりだ。
以前、GPD WIN2の冷却用にSSDのフタをメタル素材のパーツに交換した状態でスマホ用の空冷ファンをドッキングさせると、50度台を維持できることが分かった事をブログ記事にした。
【100円~2,100円】GPD WIN2の爆熱SSDを100均のスマホ用ファンで対策してみた
過去記事の文末で「ペルチェクーラーを乗せたら、もっと冷えるかも?」と妄想のような想像をしていたが、最近ようやく肝心のブツが手に入ったので紹介しよう!
それは……
SONY REON POCKET!!
こいつはSONYの科学力を結集して作られたウェアラブルクーラーで、冷却用にペルチェ素子が採用されている凄い奴だ。
レオンポケットは電源を入れると本体が冷却される仕組みで、それを首の付け根あたりに取り付けて体を冷却するものだ。
そのため、首の部分にレオンポケットを当てるための物が別途必要となるため、専用のシャツを買うか、ネックバンドを買うか、あるいは自分でシャツにポケットを付けて改造するか、いずれも少々クセのある冷却デバイスだ。
↓ こういうネックバンド
さらに電源のON/OFFや冷却/温熱の切り替えはBluetooth経由でスマホからコントロール出来るというソニーらしさが光る実に素晴らしいデバイスだ。
しかし、背面ポケットに入れて使用するということは、ネッククーラーみたいに装着時に目立たないのが最大のメリットで、事務職などのホワイトカラー組に絶大な需要があったようで、レオンポケットは品薄でなかなか購入できなかったほどだ。
そんな人気のレオンポケットはモデルチェンジを重ね、現在4代目のモデルが販売されているほどだ。
今回使用するモデルは初代の型落ち品だが、基本コンセプトはさほど変わらずペルチェによる冷却機能は初代から搭載されているのだ。
【最新のREON POCKET4はこちら ↓】
おっと、ついソニー愛が過ぎて熱く語りすぎてしまったが、とにかくこの小型ペルチェクーラーをGPD WIN2の冷却に活用してみようということで挑戦してみよう!
まずは、73度まで加熱された爆熱GPD WIN2のSSD部分にREON POCKETの冷却部を当て、モードは最大冷却のBOOSTモードで
「ブースト、オン!」
「ブーストポッド作動、エンジン臨界点までカウントスタート」
(実際ブーストモードは省エネのため、使用時間制限のカウントが入って無駄にカッコイイ!)
こいつは凄ぇ……これがペルチェクーラーの力か!
以前の空冷ファンでは50度が限界だったのに、ソニーの科学力でさらに5度下げて45度まで下がりやがった。
これだけ下がれば鬼クソ暑い夏場も余裕で運用できそうだ。
これで多い日も安心だと思ったが、よく考えたらレオンポケットは本体に固定出来ないので、使用中はずっと手で押さえておかないといけないのでは実際の使用には難ありだ。
確かにペルチェは想像以上に冷えるのだが、これでは使い物にならない。
あ、レオンポケットは人間用の冷却デバイスとしてはメッチャ優秀な性能なので、そこんところは間違えないようにご注意あれ。
そんなワケで、残念ながらレオンポケットはあくまで人間の冷却用で、GPD WIN2の冷却には実用レベルでは難しいようだ。
こうなったら、何とかスマホ用のペルチェクーラーでも探すしかなさそうだが、一体どれを買えばいいのやら……?
爆熱GPD WIN2ユーザーの悩みは、まだまだ尽きそうにない。
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