久しぶりに3DS版のスターフォックス64をやりたくなりニンテンドー3DSの電源をいれてみたところ、全く反応がなくスイッチが入らなかった。
まあ、さすがに放置期間が長かったから電池が空になったのだろう。
ACアダプタから充電しようと接続したところ、充電ランプが一瞬だけ点いたものの、すぐにランプが消えてしまい、秒で充電が打ち切られてしまった。
どうも充電はうまくいっていないようだが、ACアダプタを繋げた状態では使えるのだろうか?
ACアダプタを接続したままの状態でスイッチを押してみたが、まったく電源が入る様子がない。
これは、3DSが長期放置で拗ねてしまって起動しなくなったのだろうか?
いくら本体色が初音ミクっぽい色だからって、「プロジェクトmiraiでらっくす」の初音ミクみたいに放置すると拗ねてしまうなんていう高度な芸当が出来るはずは無いのだが……。(↓ こんな感じ)
冗談はさておき、このままの状態ではゲームが出来ないので、バッテリーを取り外して調査してみたところ、バッテリーに問題があることが分かった。
さらに、3DSはバッテリーが使えない状態では電源すら入らないというクセのある電源仕様である事も判明した。
それでは、今回は3DSのバッテリー問題と対策、そしておすすめ買い替えバッテリーを解説しよう。
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3DSのバッテリーを取り外して状態を確認
まず、一番疑わしいのはバッテリーだ。
現在バッテリーがどういう状況になっているか確かめるため、本体を開けてバッテリーを取り出してみることにした。
バッテリーの取り外し方は簡単で、3DS本体裏のネジを4本外すだけで裏フタが取れる構造になっている。
さらに任天堂製品の多くは、ネジを外してもネジがフタから取れないという親切設計となっているため、不器用な自分でも安心だ。
ネジを全部緩めたら、上側の部分を持ち上げ、下側の爪2か所を折らないように力をかけてズラすように持ち上げればフタは外れる。
これでバッテリーが取り外し可能な状態になる。
取り外したバッテリーを見た瞬間「こりゃダメだ……」と悟った。
バッテリーが完全に劣化して膨らんでいる。いわゆる”妊娠”と言われている状態だ。
すでに目視でバッテリーがプクーっと膨れている状況だ。念のため膨らみ部分を計測してみたところ、「8.4mm」とかなり大きく成長しているのが分かる。
ちなみに、予備で持っていた同一のバッテリーの厚さが「6.5mm」だった状況から考えると、例の妊娠バッテリーは、およそ30%ほど膨張している計算になる。
リチウムイオンバッテリーは劣化すると、バッテリー内部でガスが発生して膨張するため、このような状態になるとの事だ。
バッテリーを傷めやすい原因として、経年劣化による影響のほか、過充電や過放電もある事から考えて、おそらく今回の主な原因は長期放置による過放電によるものだろう。
どうやら、これだけ膨張していると、もうバッテリーとしては機能しないようだ。
とりあえず、使い物にならなくなった膨張バッテリーは何かと怖いので、取り外すことにした。
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バッテリーを外した状態で、3DSは起動できるのか?
せっかくだから、バッテリーを入れていない状態でACアダプタを接続してスイッチを入れてみると動作するのか試してみたところ、やはり電源は入らなかった。
そもそも、電源のオレンジ色ランプすら点灯しないという有様だ。
どうやら、正常な状態のバッテリーが入っていない状況では、3DSが起動しないような仕様になっているようだ。
ちなみに、ソニーのPSPはバッテリーが無くてもAC電源のみで動くぞ(余計な豆知識)。
バッテリーを正常な物に交換
前述の通り、3DSは正常な状態のバッテリーが入っていないと、ACアダプタを繋げていても電源が入らないようだ。
先ほどのサイズ計測に使用した妊娠していない正常なバッテリーを入れて再度電源を入れてみたところ……。
こいつ、動くぞ!
つまり、3DSは電池を外した状態、あるいは電池が壊れている状態では電源をつないでも起動しない仕様になっているようだ。
よくPCショップなどで売られている中古ノートPCは、展示中にバッテリーが劣化するのを防ぐためにバッテリーを外した状態で店頭に並んでいるのを多く見られるが、3DSはバッテリーを外すと動かない仕組みになっているようだ。
さすがに、2011年の発売から10年近く経過した機械だから仕方ないとは言え、ハードそのものはまだまだ元気なので、これからも3DSを十分楽しんでいきたいと思う。
もし、3DSの充電が出来なくなったり電源が付かなくなったら、ハードの故障を疑うより先に、バッテリーを疑ってみて、新しいバッテリーに交換してみるのがオススメだ。
バッテリーの買い替えについて(純正品or互換品)
ちなみに、今回入れ替えたバッテリーは任天堂純正のもので、価格は現時点では¥3,650で販売されている。(2021/7/28現在)
それなりに値段はするが、任天堂純正品という品質と信頼性は間違いない。
なお、このCTR-003というバッテリーは、Wii Uプロコントローラーのバッテリーと共用できるので、もし手元に使っていないWii Uプロコンがある人は、そこから外して移植してくるという手段もある。
「えー、いくら任天堂純正でも、今さら3DSにそこまでお金をかけたくないよ」
……という人は、お手頃価格の互換バッテリーも多く出回っているので、互換品を購入するという選択肢もある。
互換バッテリーは多くのメーカーから販売されているが、たまに粗悪品メーカーのバッテリーも出回っているので注意が必要だ。
そんな魑魅魍魎な互換バッテリーの中でも個人的オススメは、ROWAの互換バッテリーだ。
これまでデジカメやPSPで、ROWAの互換バッテリーをいくつか使ってみたことがあるが、性能もサポートもしっかりしていた経緯から、かなり良質な互換バッテリーメーカーと思う。
そして、気になるお値段も1000円前後とお財布にやさしくなっている点も魅力だ!
とりあえず、次のバッテリー死亡の予備として、ROWAの互換バッテリーを1個キープしておいた!
これで当面は安泰だろう。
しかし、よく考えたら旧3DSを放置していた理由って、New3DS LLを買ってメインで使ってたからのような……?
つまり、これから旧3DS使う事なんてあるの……カナ?
いや、考えるな、感じろ!