ゴールデンウィークに入ってから、やたらスマホゲームの「メメントモリ」のCMが入るようになったような気がする今日この頃。
以前もサービス開始前後くらいに「♪めーめんとーもーりーー」という何とも悲しそうな曲を流しながら淡いタッチで描かれたキャラがアンニュイそうな口調で語るCMが昼夜問わずにガンガン流れていた。
↓こんなの(メメントモリ初期CM)
実際にメメントモリをプレイしたことが無いが、メメント・モリという言葉の意味はラテン語で「人に訪れる死を忘ることなかれ」という事から、死生観を描いた作品なのではないかと思われる。
さらにCMの情報から勝手に想像してみると、終末世界を舞台にしたと思われる儚い世界観のゲームで、歌があって、よく分らんがナターシャが貰えるようだ。
しかし、最近のメメントモリCMは先ほどまでの儚い雰囲気は絵柄だけとなってしまい、やけに元気よくキャッチーな声で「美しいのに、パズルみたいにカンタン!」と言い出す始末。
随分とカジュアルに死にそうなメメント・モリになってしまったのだ。
さらに「ガチャ百連分、無料!」という締めの言葉から、メメントモリはよくある一般的なガチャ重視のソシャゲーなのかもしれない。
しかし、そこまで雰囲気をガラリと変えたのは、一体どんな事情があったのだろうか不安になってしまうほどだ。
↓こんなの(メメントモリ現在CM)
しかし、”パズルみたいに簡単”ということは、ひょっとしてメメントモリはパズルゲームなのだろうか?いや、あえて比喩表現を使っているからパズルではないが、パズルみたいな何かなのかも?
もはやメメントモリはCMだけの情報ではゲームの内容を察するのは困難な状況で、実際にインストールして確かめてみたいところだが、過去にソシャゲーで手痛いダメージを負った過去があるため、迂闊に手を出すのは非常に危険だ。
以前ソシャゲーのイベント消化作業の周回プレイの罠にはまり、昼夜問わずゲームをやり続けて生活リズムを崩し、さらに体調を崩して仕事を休むという由々しき前科のある身としては、このような悲劇を繰り返さないため「ソシャゲには迂闊に手を出さない!」とルールを定めて自分に厳しく戒めている。
しかし、パズルみたいに簡単、ねえ……
スマホアプリのパズルゲームと言えば、以前Android端末にインストールした「世界はあたしでまわってる」のパズルゲームをプレイしていたが、途中で詰まってほったらかしになっていた事を思い出し、久々にプレイしてみようと思った。
ちなみに、このゲームは元々ニンテンドーDSとPSPで発売されたRPG「世界はあたしでまわってる」(以後、あたまわる)のキャラクターを使ったパズルゲームで、画面内にあるゴール(階段)を目指して障害物を押して移動させるいわゆる倉庫番のようなゲームだ。
ふつうのパズルゲームは、そのステージが解けないと次に進めないという鉄の掟があるのだが、このゲームはそれすら無視して「そのステージをクリアしたことにする」というワガママが公式で許されるルール無用のシステムが存在する超法規的パズルゲームなのだ。
あたまわるパズルの原作だったDSのRPGも、従来のRPGとは異なるブッ飛んだ内容で、主人公(アンジェラ様)の一存でワガママ放題のコマンドを駆使して冒険を進めるという斬新なRPGだったので、これくらいのワガママは驚くほどの事でもない。
ここで、DS版のプレイ中に使用できるワガママコマンドの一部を紹介しよう。
・地形が気に入らない(地形そのものを変える 砂漠→花畑 平原→池 など)
・ビンボーは嫌いよ(倒した敵の獲得金が2倍)
・もっとアイテム出してよ(アイテムドロップ率アップ)
・クエスト面倒くさーい(クエストがクリア扱いになる)
・あんたは動くな!(戦闘時、敵を数ターン行動不能にする)
・あたしを一人にして!(敵が全員逃走する)
・あたしが先よ(戦闘開始時に先制攻撃できる)
こんなチート紛いのコマンドが普通にバンバン出せてしまうと、ゲームバランスが壊れてしまうのではないかと思うが、これがまた問題なくプレイできるからホントに良く出来ていると感心するのだ。
さすが「悪代官」や「びっくり!飛びだす!魔法のペン」などを開発したグローバルAだ。
低予算でも独創的で良いゲーム作りますわ。
普段ゲームソフトはパッケージだけを見て買う、いわゆるパケ買いはしない性分だが、発売当時このパッケージに記載されたRPGの概念をことごとくブチ壊す魅惑のワードに興奮してDS版を買ってしまったのが運の尽きで、後に移植されたPSP版まで買ってしまう始末。
何て恐ろしいアンジェラ様の魅力なんだ!
……おっと、また話が脱線してしまったが、”あたまわる”パズルゲームに戻そう。
このゲームはスマホゲーにも関わらず清々しいほどソシャゲ要素が無く、アプリ開始時に延々と表示されるログインボーナスだの、やれイベントの告知だの、やれ限定キャラだの、やれ石の配布がどうの、やれガチャがどうのこうのといったソシャゲ独特の鬱陶しい要素が一切ないのだ。
これら多くのソシャゲで採用しているログイン後の画面遷移がとにかくイヤで、アプリ起動後に始まるログイン地獄にうんざりして「そんなの良いから、さっさとプレイさせろ!」と連タップしているうちに嫌気がさしてしまい、そっ閉じしてしまうほどだ。
以前、ラブライブやバンドリの音ゲーをやろうとした時は、ログイン地獄に入る前に頻繁な強制アップデート(しかも大容量)が待っていて、さらにストレスが増すという本当に厄介なアプリだった。
そんな煩わしいスマホアプリとは打って変わって、あたまわるパズルは、タイトル画面→即ゲームというシンプルさが好きな自分にとっては大変好感の持てる作りになっているのだ。
スマホ版のアンジェラ様はコンシューマ機より若干露出が上がっているような気もするが、世間のスマホゲーにありがちな露出度バリバリな痴女※が幅を利かせている界隈にくらべると、随分とおしとやかなものだ。
(※武将の名前を騙る痴女とか、痴女のケツを拝むガンシューティングとか……etc)
このゲームは全100ステージ構成で、タイトルに「激ムズ」と付いているが、序盤はチュートリアル要素を含む難易度低めのステージが続く。
しかし、20面を超えたあたりからタイトルに偽りなしの激ムズぶりで、何度もトライして詰まってを繰り返す事となるはずだ。
ひょっとしたら、パズルが得意な人にとってはヌルゲーなのかもしれないが、アホな英二六には少々厳しいパズルゲームだった。
久しぶりにプレイしてみたところ、以前解けずに投げだしたステージを進めることができたので、これからも機会を見てチマチマ進めてみようかと思う。
どうしても解けないステージがある時は、救済策のワガママポイントを消費して「次のステージを挑戦」が出来るので、まあ何とかなるハズだ。
現在、あたまわるパズルをAndroidタブレットにインストールしてあるが、せっかくだからスマホにもインストールしようとPlayストアを開いて検索してみたところ……
無い!?
もう新規インストールできない?
まさかのサービス終了のようだ。
という事は、タブレットにインストールしてあるあたまわるパズルもアプリ内から課金が出来なくなっているのか確認してみたところ、Webサイトへのアクセスが出来なくなっている事から、サービス終了だという事実が確定した。
良いゲームなのに、もうダウンロードが出来ないのは非常に残念な話だ。
やはりスマホゲーム(ダウンロード販売のソフト)はパッケージソフトに比べて突然プレイできなくなる弱点があるのがネックなんだよなあ……。
そんな悲運なパズルゲームに翻弄される英二六から最後に、「パズルみたいに簡単!」とのたまっておられるメメントモリさんに一言申し上げて今日の締めの言葉としよう。
あたまわるパズルは手強くてしんどいっス……