今年も残すところあと3週間ほどとなってしまい、テレビでは年末大掃除の便利グッズの話題が取り上げられ始めるようになった。
しかし、年末大掃除をするのは年の瀬どころか、年の崖っぷちで大慌てで掃除するギリギリでいつも生きていたいズボラな英二六だ。
特にお風呂などの水回りは毎日お世話になっているにも関わらず、普段から排水溝に詰まった毛の掃除と壁拭きを適当に済ませていた程度で、年末もその延長線上程度の掃除にとどめていた。
そんなお風呂場の汚れで特に気になるしつこい黒カビは、以前から何度も掃除に挑戦してみたが、タワシで擦ってもカビキラーをしても、なかなか黒カビがこびり付いて取れずに敗北を繰り返してきた。
カビキラーは壁面やプラスチック面に対しては効果があったが、コーキングのゴム状の樹脂やビニールみたいな柔らかい材質に付いたカビの除去は、殆ど取れていなかった。
しかし先日アマゾンを見ていたら、カビ取り剤の「カビトルデスPRO」がセールで安いから買えと執拗に勧めてきたので、つい買ってしまった。
以前、お風呂のカビ取り剤をアマゾンで探した検索履歴の影響で、アマゾンがレコメンしてくるというのはよくある事だが、今回はブラックフライデーのセール価格で普段より安くなっていたというのもあり、黒カビとの因縁もあったためカビトルデスPROを試してみようと思った。
購入当初「まーたテレビやネットに騙された情弱がこういうのを買ってきちゃうんだよなあ、こんなのでキレイになるワケないだろう」と疑い半分で思って使ってみたところ、カビトルデスPROは想像以上にいい仕事をしてくれた!
そんなわけで、今回はカビトルデスPROの使い方から効果まで紹介しようと思う。
本記事は、全国の年末大掃除における風呂掃除当番の人へ捧げます。
目 次
■カビトルデスPROの使い方(前準備編)
まず、カビトルデスPROを使用するにあたって前もって準備しておくものがある。
それは、「歯ブラシ(使い古しでOK)」「使い捨てのビニール手袋」「ゴーグル」「防護マスク」「不織布ウエス」の5点だ。
カビトルデスPROはいわゆる塩素系の薬剤のため、手で触れるとメチャクチャ肌が荒れるし、目に入ったらマズイ事になるので、防護装備は忘れずに!
アイテムが揃ったら、まず施工する箇所をあらかじめ拭いておいて汚れやカビの表層部分をとり除く。
水で湿らせた不織布ウエスでゴシゴシすると良いが、用意するのが面倒な人はウェットティッシュあたりでもおそらく大丈夫だ。
前準備が完了したら、いよいよ戦闘開始だ!
■カビトルデスPROの使い方(塗布編)
カビトルデスPROは前述の通り塩素系の薬剤のため、臭いがけっこうキツイだけでなく、体に良くない。
そのため、作業をする際は絶対に風呂場を換気しながら使用すること!
風呂場に窓がある人は窓を全開にし、換気扇がある人は換気扇をフルパワーで回す事を全力でオススメする。
換気の準備が出来たら、先ほどのゴーグル、マスク、手袋の防護装備をして、カビトルデスPROをカビのある箇所に塗布する。
ボトルを握りながら目地に沿ってすーっと徐々に薬剤を出しながら塗布する。
カビトルデスPROの薬剤はピンク色に着色されているため、目視で液が塗れているかの確認がしやすい。
透明タイプのカビ取り剤はここが盲点で、結構塗り漏れがあったりするので、これはなかなか良い。
塗れているようで塗れていないところも結構あるので、よく見ながら作業を進めよう。
カビトルデスPROの薬剤はゲル状で粘り気があるため、平面は勿論のこと、垂直になっている場所でも液が垂れないという出来るやつだ。
これまで地理的条件で塗布を諦めていたこんな箇所でも、カビトルデスPROならがっちり捕らえてくれるのだ。
ひょっとしてこれは勝てる……か?
一通り塗布が終わったら、1時間ほど風呂場を離れて薬剤が浸透するのを待つ。
■カビトルデスPROの使い方(殲滅戦)
1時間が経過したら、再び防護装備を整えて戦場の風呂場へGO!
説明書にはシャワーで流して拭き取るような事が書かれているので、水で流してみたところ……
おー、けっこうカビが取れた!
でも、まだ黒カビはけっこう残っている。これは騙されたか?
カビの浸食が軽度の場合は、軽く水で流す程度でカビが取れるのだろうが、我が家の黒カビ軍団は毎晩風呂場で長年にわたって顔を突き合わせていた程の厳しいこびり付き具合だ。
説明書にも繰り返しによる連続攻撃はしつこいカビに効果があるとの記載があるので、新たに歯ブラシによるブラッシングも交えて再度攻撃を仕掛けるとしよう。
というワケで2回戦に突入!
塗布作業は同じ工程となるが、塗布後に歯ブラシで薬剤を刷り込む作業をプラスする。
ブラッシング後、再び1時間放置。
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2回目の工程を終えて、シャワー&ブラッシングで薬剤を取り除いたところ……
これは、ほぼ勝ちだろう。
まだカビは残っているが、これまで何度やっても取れなかった黒カビがここまで除去できればほぼ制圧したも同然だ!
さすがに3回戦は……もうやめておこう。
軽く頭痛がしてきたので、これ以上の戦闘は消耗戦だ。
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(翌日)3回戦、結果発表!
うん、ここまでキレイになるなら上出来ではないだろうか?
というか2回目と殆ど違いが無いので、このあたりがキレイになる限界なのかもしれない。
■(最後に)カビトルデスPROで年末大掃除の風呂戦線を駆け抜けろ!
このようにお風呂場のカビ退治戦線に投入された新兵器「カビトルデスPRO」は、黒カビ軍団を完全に殲滅とまではいかないものの、これまでビクともしなかったゴムっぽい材質に付いたカビを”ある程度は”除去できるという輝かしい戦績を残してくれた。
これまで、風呂場のコーキングの黒カビに対しては全く歯が立たないため、無抵抗非暴力スタイルを貫いてきたが、これからはサーチ&デストロイの精神でカビに立ち向かっていける勇気をもらった。
あとは、2週間に1度「お風呂の防カビ ムエンダー」を定期的にシュシュっとしておけば、カビ軍団の増援を足止めすることは出来るはずだ。
これを怠ると、また厳しい戦いを強いられることとなるため、予防措置は入念に行おう。
今回は給湯器の操作パネルの話題に焦点を当てていたが、お風呂の入口の扉もカビ軍団にやられていたので、カビトルデスPROを投入してみた。
写真を見れば、これだけ効果があるという事がお分かり頂けると思う。
↓コレ
上の写真は、まだカビトルデスPROを使っていない扉(左)と使った後の扉(右)で、パッと見ただけでもしつこいカビが取れているのが分かる。
それと同時に「完全にカビは取れない」という事も分かるため、これさえあれば根こそぎカビが取れると過度な期待は禁物だ。
それでもここまでカビが取れれば上出来だろう。
これから始まる年末掃除戦線において、おそらく全国のお父さんお兄さんが割り振られる担当エリアは、油ベタベタの台所換気扇や風呂場といった泥沼化した戦場となる事は間違いないだろう。
かく言う英二六も大掃除戦線では「風呂場」と「台所の換気扇」という地獄を転戦する事が既に決定している。
(「トイレの換気扇」と「洗面所の換気扇」も割り振られているが、ここは楽勝だ)
今回のカビトルデスPROのおかげである程度は黒カビ軍団を掃討することが完了し、直ちに次の戦場「台所の換気扇」に赴く予定だったが、先ほど我が家の司令官に風呂場を見せたところ……
「貴様、これで終わったつもりか? カビは確かにそこそこ取れているが、普通に壁や水回りに汚れている箇所が大量に残っているではないか!」
……と、ありがたい叱咤激励をいただき、再び風呂場と言う戦線に復帰することに……。
風呂掃除戦争は地獄だぜ、フゥハハハーハァー!