毎回思うのだが、最近のガチャガチャの商品開発力は異常だ。
昔のガチャガチャは、子供向け商品という位置づけだった事から、キン消しなどのようなアニメキャラクターを使った商品や、子供心をくすぐるオモチャ(スパイグッズなど)がメインだったが、最近はポーチなどの実用品やミニチュアなど、これでもかと言うほどあらゆる物がガチャガチャで売られている。
さらに商品クオリティも当時とは比べ物にならないほどレベルアップしており、凝った作りのものも多く見られるようになっただけでなく、最近では企業とコラボし、実物と同じデザインのミニチュアも多数リリースされている。
参考までに、ごく一部を紹介してみると、こんなものがある。
・ホシザキ電機(業務用冷蔵庫)
・ビシャモン(ハンドリフト)
・カリモク(高級家具)
・キャノン(デジカメ)
・コメダ珈琲(コメダ商品のミニチュア)
このように多種多様な企業コラボで様々なミニチュアがリリースされている一方、ネタに全振りした商品も多数見られる。これがまた面白いの何のって!
……といった具合に、挙げだしたらキリがないほど、いまガチャガチャ産業は熱いのだ!
昔からガチャガチャが好きで、頻繁に街中にあるガチャガチャ専門店などをチェックしているクチだが、あまりのリリースの多さに、先ほどもamazonのページを見ながら「こんなのあったっけ?」と既に拾いきれていない程、商品リリースの動きが激しい。
そんな中、街中であるガチャガチャが目にとまった!
こ、これは…バックベアード様!
ゲゲゲの鬼太郎のアニメで何回か登場したバックベアード様は、西洋妖怪軍団の大将で、最強の存在と言われているほどだ。
そんな西洋最強の妖怪が、ネット界隈ではなぜか「このロリコンどもめ!」という謎の吹き出しを付けて弄られているバックベアード様……おいたわしや。
ちなみに、このガチャガチャのバックベアード様は、目玉を押すと発光するオモチャで、色違いで全4色のラインナップとなっているようだ。
水木プロの版権許諾も入っており、さらに「コップのフチ子さん」等でおなじみの、奇譚クラブ製作というから、クオリティも期待できそうだ。
そんな事情から、自分はロリコンじゃないけど、回さなきゃいけないという使命感にかられ、お金を投入しようとしたところ、思わず手が止まった。
「ご、500円!? 高い」
確かに魅力的な商品には違いないが、さすがにプロのロリコンでもない限り、こんなネタ商品に500円も出すのは異常事態だ。
そして一度はスルーしたが、数時間後やはり気になってしまい、100円玉5枚を握りしめてバックベアード様のガチャガチャに挑もうとしたところ、さらに衝撃的な事態が!
「え、売り切れ? 500円もするのに??」
あとどれくらい残っているのか側面を見たところ、見事に玉切れを起こしていた。
どうやらこの界隈に潜むロリコンどもが鬼回しして売り切れになったのだろう。
あの時、500円に躊躇せず回していれば、バックベアード様をお持ち帰り出来たかと思うと、今宵は愛しさと切なさと心強さに苛まれて夜しか眠れなさそうだ。
余談だが、我らが愛知県図書館にもトンデモない変態による蛮行により、こんな不名誉な注意書きが図書館内に貼られる事に……。
しかも変態事案に対してこの目……まさか、バックベアード様を意識したのだろうか?
しかし、愛知県図書館という都心のオアシスで、こんなド変態が出没するとは、なかなか厄介な話だ。
女性の皆さん、くれぐれもご注意ください。