ガジェット ゲーム

【修理解説】Newニンテンドー2DSLLの電池が寿命ですぐに切れるのでバッテリー交換してみた

投稿日:2026年2月15日 更新日:

最近になって、急にNewニンテンドー2DSLL(New2DSLL)のバッテリー持ちが悪くなった。

フル充電したにもかかわらず「ゼルダの伝説 時のオカリナ」をプレイしていると、1時間もしないうちにバッテリー切れ警告のランプが点灯し、これでは落ち着いてハイラルを徘徊できない。

バッテリーがすぐに切れるNew2DSLLさん

リチウムイオンバッテリーの特性上、冬場はどうしても性能低下してバッテリー持ちが悪い傾向にあり、この時期はスマホもバッテリー切れしやすい。

しかし、さすがにフル充電から1時間も持たないのはバッテリーが劣化して寿命が来ていると思われる。

そもそもNew2DSLLは2017年発売から10年近く経っているため、バッテリーが劣化してもそう不思議な話ではない。

しかし、ニンテンドー3DSシリーズはスマホとは違って裏フタを外せばバッテリー交換が簡単に出来るため、そう身構える必要はなく気軽にバッテリー交換が可能だ。

以前から「New2DSLLは分解しづらいから嫌い!」を連呼してきた英二六だが、せめてバッテリー交換くらいは簡単に出来るかと思いきや、これも他の3DSシリーズに比べてかなり面倒だ。

従来の3DSシリーズのバッテリー交換作業は、裏フタを外せば簡単に交換できるという簡単なお仕事だが、New2DSLLだけはその「裏フタを外す」という作業の難易度が異常に高く、子供や機械に慣れていない人が作業すると、本体を壊すリスクが高い構造をしている。

バッテリー交換が簡単!(3DSLL)

その厄介な構造のせいか、かつてNew2DSLLのバッテリー交換については、任天堂のメーカー修理扱いで対応していた程だ。

しかし、そんなNew2DSLLも2025年9月をもってメーカー修理サポートが終了となってしまい、バッテリー交換サービスも終了となった為、今は自力で分解してバッテリー交換せざるを得ない状況だ。

京都・任天堂のいけずゲーム機、それがNew2DSLL

今回はそんな迷えるゲーム機New2DSLLのバッテリーを交換してみたので、本体の分解方法およびバッテリー交換方法を解説しよう。

■必要な道具を準備

・New2DSLL用バッテリー

・Yネジ用ドライバー

・ピンセット

・プラヘラ

・金属ヘラ

・強力両面テープ

■裏フタを外す

作業前に電源をOFFにして、マイクロSDカードタッチペンを抜いておく。

次に本体を裏返し、写真赤マルのYネジ4本をドライバーで外す。

このネジ穴はかなり柔らかい素材で潰れやすいため、しっかりネジ穴にドライバーを押し込み、ゆっくり回そう(電動ドライバーは使わないこと)。

ネジが外れても、裏フタは爪で固定されているため、そのままでは取り外し出来ない。

まず、ABXYボタンあたりの隙間にプラヘラを差し込み、ヘラを通すとツメがパキパキ鳴って外れる。

上手く外れない時はヘラを軽く捻ってみると良いが、裏蓋の材質が軟弱であまり強くひねると裏フタのプラスチックが割れるため、力加減には要注意だ。

ABXY側十字キー側のツメが外れたら、最後にヘッドホンジャック側にヘラを入れて爪を外す。

これで裏フタが外れるが、裏フタとメイン基板がケーブルで繋がっている箇所があるため、まだ全開にしてはいけない!
(最悪ケーブルが切れる)

これ以上開けないこと!

まず、左右のスピーカーケーブルを外す。

スピーカーケーブルは根元の白いプラスチックパーツをピンセット先端で摘まんで引き抜くと外れるが、部品が細かいためなかなか厄介だ。

コネクター抜き用の工具があると掴みやすくなるが、あまり強くコネクタをつかむとプラパーツにダメージが及ぶため、力加減には十分注意が必要だ。

こういうパーツ抜き工具が便利

次に、カメラケーブルを外す。

カメラ用のフレキケーブルはロックされているため、固定用のラッチ(白いパーツ)をピンセット先端で立ててロックを解除してからピンセットで引き抜く。

これが背面カメラのケーブル
白いラッチを上げて
ケーブルを抜く

これでようやく裏フタが外れる……Newニンテンドー2DSLLめ、なんでこんなクソ面倒くさい構造にしたんだ。

■バッテリー取り外し

既にこの時点でバッテリーが見えているが、このバッテリーは強力な粘着テープで固定されているため、従来機のように指で簡単に取り外すことは出来ないので、要注意だ。

ヘタに上から爪を引っかけて持ち上げようとすると、爪が剥がれる恐れがあるため、決してやらないように!

バッテリーは黒いプラスチックの枠内に収まっているため、バッテリーとプラスチック枠の隙間にヘラを差し込み、テコの原理で持ち上げる

ヘラを入れるポイント

ヘラを入れて1か所だけに力をかけるとプラスチック枠が割れる恐れがあるため、↑の赤丸3か所を交互にヘラを入れ、少しずつ持ち上げて粘着を剥がす方法がオススメだ。
(下部の端子部分はヘラ入れしてはダメ!)

徐々に粘着が剥がれてバッテリーが外れてくるので、ここは焦らずじっくり作業しよう。
粘着が取れたら、バッテリーの端子部分を支点にしてバッテリーを持ち上げて取り外す。

粘着が固い……

そして、バッテリーの型番は……CTR-003!?

このバッテリーは任天堂ハードの中でもとりわけ汎用性の高いタイプで、知っている限りでも初代3DS初代2DSWiiU PROコントローラー、さらにSwitch PROコントローラーetc…と新旧の幅広い任天度ハードに採用されているバッテリーのため、今でも任天堂純正品バッテリーの入手が容易な上、さらに安価な互換バッテリーも多く出回っているという優れモノだ。

一方、New3DSやNew3DSLLは専用タイプのバッテリーのため、今後は入手に苦労しそうな予感がするが、CTR-003に至っては当面そういった心配が無いため、New2DSLLユーザーはそういった面ではありがたい部品選定だと言える。

特にNew3DSは専用パーツが多く汎用性が低いため、今後パーツの調達に苦労しそうな予感がする。

■新しいバッテリーの取付

新しいバッテリーを取り付ける前に、先ほど外したバッテリーと同じ位置に両面テープを貼り付け、剥離紙を剥がしておく。

取付方法は、最初に端子側からバッテリーを斜めに入れて端子部を押し当て、最後にバッテリーを水平に倒せばOKだ。

これでバッテリー交換は完了だ。

■動作チェック

この段階で新しいバッテリーの交換が上手くいっているか動作チェックを行う。
まずACアダプタを接続して、充電ランプが点灯するか確認する。

もしランプが点灯しなかったりすぐにランプが消えてしまうときは、新しいバッテリーと本体の接続に問題があるため、一旦充電ケーブルを抜いてバッテリーを付け直す。

バッテリーの接点が汚れている可能性もあるため、バッテリーを取り外して本体側およびバッテリーの接点を無水エタノールを付けた綿棒で清掃する。

充電に問題なければ、次に電源をONにする。

電源は写真赤マルの小さい電源スイッチを爪先などで長押しするとONになる。

ボタン(赤マル)をピンセット先や爪で長押し

現時点ではスピーカーと背面カメラケーブルが繋がっていないため、当然音が出ないしカメラも起動しないが、起動は可能だ。

ちゃんと起動できたら、先ほどのボタンを数秒ほど長押しし、タッチパネルから電源をOFFにする。

■裏フタ取り付け

裏フタにはケーブルが3本あるため、フタを閉める前に先に接続しておく必要がある。

まず、背面カメラのフレキケーブルを接続する。
メインボードのフレキケーブルのロック(ラッチ)が上がっている状態でフレキケーブルを差し込んでからラッチを寝かすとケーブル接続完了だ。

奥までしっかりケーブルを繋ぐ

次に左右のスピーカーケーブルを接続する。
スピーカーケーブルのコネクタは差し込む向きがあるため、入らない時は無理に押し込まずに向きを入れ替えて差し込むこと。

地味に難しいスピーカーケーブル接続

このコネクターが小さいため、不器用な英二六はスピーカー取付にけっこう苦戦した。

最後に音量ボリュームパーツの取付は少々クセがあるポイントなので、要注意だ。

まず、メイン基板側にあるボリュームの突起部分に、スライダーのプラパーツの穴(□部分)が噛み合うようにセットする。

予めボリュームスライダーを動かしてみて突起が連動するか確認する。

ここがしっかり嵌まっているか確認!

ボリュームパーツがセットできたら。裏フタを取り付けるのだが、「先に音量ボリュームの青パーツをVOLUMEの穴に被せるように裏フタをセットする」方法で作業する。

ボリュームスライダー被せるようにして裏フタをはめ込む

ボリューム側の裏フタが入ったら残りの箇所を押し込み、パチンとツメがかかって裏フタが隙間なく閉じればOKだ。

念のため、ネジを締める前に音量ボリュームを上下に動くか確認する。


ここは結構やりがちなミスで、先ほどの裏フタを取り付ける時にボリュームパーツと突起の位置がズレてしまうこともあるため、ここは忘れずにチェックしよう。

もしスライダーが動かなかったり、手ごたえが無くスカスカするときは取付に失敗しているので、無理に動かさずに裏フタを外してボリュームスライダーを取付け直す。

(無理やり動かすとメイン基板側の音量の突起が折れるので注意!)

ここまで問題なく動作したら、作業は上手く行っているので、本体裏のYネジ4本を締めて完了だ。

■日時を合わせる

ここで電源をONにして、問題なく動作することが確認できたら、設定画面から日付と時間を再設定する必要がある。

起動、ヨシッ!

3DSはバッテリー交換などでバッテリーを抜くと本体の日時がリセットされてしまうため、ここは忘れないように設定しておこう。

本体設定→その他の設定から
日付と時刻で日時を再設定

■最後に(ゲーム機としては優秀、メンテナンス性はダメ)

このようにバッテリーが弱っているNewニンテンドー2DSLLは分解作業が少々面倒だが、バッテリー交換自体は可能なため、もしお手持ちのNew2DSLLの電池持ちが悪くなっている人はバッテリー交換に挑戦して、快適なゲームプレイ環境を取り戻してみよう。

すぐに切れてしまうバッテリーでは落ち着いてプレイできないため、つい電源やモバイルバッテリーに繋ぎっぱなしでプレイする事となってしまいがちだが、ケーブルが煩わしく携帯ゲーム機なのに有線という縛りプレイでは優位性が失われて興ざめしてしまう上、充電しながらのプレイはバッテリーをさらに劣化させるため、オススメできない。

しかし、たかがバッテリー交換が何でこうも面倒くさいのか……とにかくこのNew2DSLLという機種は携帯ゲーム機という用途で起こりがちな故障リスクに対して優しくない塩対応な作りになっているのはどうも好きになれない。

この機種は普通に3DSのゲーム機として遊ぶだけならフラッグシップ機であるNew3DSLL級スペックのマシンを軽量で遊びやすくなっていて良いマシンだとは思うが、消耗品のパーツ交換が厄介なのがネックで、特に先述の裏フタのいやらしい構造がよろしくない。

特にバッテリーはプレイ頻度や経年劣化などで消耗率の高いパーツといった事情から、従来機のように簡単に交換出来て然るべきとは思うが、こればかりは任天堂が何を考えてこんな構造にしたのか意図がわからない。

しかし、注意する箇所を理解して裏フタさえ外すことが出来れば、スライドパッドやバッテリー交換は比較的容易だ。

しかし、スライドパッド同様に経年劣化で材質が傷みやすいCスティックの交換がさらに分解を要する構造になっているのはちょっとどうかなと思う。

(ひょっとしたら、バッテリーの枠を外せば簡単にアクセスできるのかもしれないが?)

この時点ではCスティック基板にアクセスできない?
すぐにCスティックがメンテできる神構造(New3DSLL)

過去、New3DSLLのCスティックが入力しづらい不具合が発生した時にパーツ交換修理をしたことがあるが、外したラバーパーツを見たところ、経年劣化による加水分解でラバー内側が溶け、Cスティック基板とラバーの間に遊びが出来てしまい、強くスティックを押さないと入力が鈍る状態となっていた。

上が加水分解したCスティックのラバー

そういった事情からみて、明らかにCスティックは消耗頻度の高い部品だと思うのだが、これが交換しにくいNew2DSLLは一体どうしたものか。

New3DSシリーズの性能を継承しながらも、集中と選択により立体視機能を省く事で軽量な本体に仕上げ、 携帯ゲーム機としての機動性を上げて遊びやすく作られているところは素晴らしいのだが、あともう一歩踏み込んで作って欲しかったと思う残念さ加減だ。

そういった事情から、これから3DSを始めたいビギナーの人にとってNew2DSLLはパーツが経年劣化した時のメンテナンスが少々厄介なことから、個人的にはNew3DSLLの購入がオススメだ。

ただし、New3DSLLのメタリックカラーの機種は手汗などの影響で塗装ハゲしやすい傾向にあるため、出来れば店頭で状態を確認してから購入するか、あるいはネットで中古品を購入するときは写真で状態が分かる物を購入した方がよい。

メタリック色は3DSシリーズの中でも高級感があって状態が良いものは見栄えがして良いのだが、↓のような塗装ダメージのある中古が結構出回っているのも難点だ。

つるピカハゲ丸くんも真っ青な塗装剥げっぷり……
(New3DSLL・メタリックブラック)
ちょうど手の当たる部分の塗装がハゲがち

そういった塗装の強度問題から、メタリック系の色よりライムピンクなどのカラーの方が塗装強度が有るため、こちらを選ぶのがベターだ。

なお、2026年2月現在ではNew3DSLLの中古価格が高騰しており、後継機のSwitch1の中古より販売価格が高いというのがお財布的に手痛いところだ。

なお、「高い、こんなもん買えるか!」という人には初代3DSがオススメだ。New3DSLLに比べると若干性能面で落ちるが、販売台数が多かった分、中古本体価格が比較的安価な上に社外品の交換パーツが充実しているため修理パーツの調達が比較的容易だ。

さらに携帯性も良く、折り畳めばポケットに入るというサイズ感も魅力だ。

ちなみに、個人的に旧3DSでオススメのカラーは「コバルトブルー」だ。このやや深めの青メタリックがスバル車WRブルーマイカっぽくて無駄にカッコイイぞ!

スバルカラーが好きな人は断然コバルトブルー!

2026年現在、キズの少ないキレイな状態の3DS本体を探すのはだいぶ難しくなってきたが、探せばまだ見つかるので、見つけ次第ダッシュで奪取せよ!

記事下

記事下

-ガジェット, ゲーム
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【esim設定方法編】iPhone SE2で通信制限がかかったのでeSIMにpovoの回線を入れてみた【ギガチャージ】

【前回までのあらすじ】iPhone SE2で契約していたirumo(3ギガ)のモバイル回線で間違えてiOSのアップデートをしてしまい、4月1日に全容量を使い切るというクソRTAを見事に達成。 初日から …

サイバーフォーミュラWorld Tour名古屋GP

【アスラーダ】サイバーフォーミュラWorld Tour名古屋GPに行ってきた!【ブラザー工業】

 先日、友人から「名古屋駅で、お前の大好きなサイバーフォーミュラのイベントやるみたいだぞ」という話を聞いたが、今日の今日まですっかり忘れていて「そういえば、いつやるんだっけ?」と公式ページをチェックし …

【名機再生】iPod mini 第2世代のジャンク品をSD化&バッテリー交換してみた【修理解説】

過去にiPod classic(第4世代)のジャンク品をSD化&バッテリー交換に成功して128GBの大容量モデルが爆誕したが、今度はジャンクiPod mini(第2世代)を格安で購入してきた! ★ i …

【ちょっと面倒】ニンテンドー3DSの上画面に入ったホコリの取り方

 前回の2DS上画面のホコリ除去に成功した話に引き続き、今度は初代3DSの上画面のホコリ取りに挑戦してみることになった。  ここまでに至って経緯を話せば長くなるが、この赤い3DSは自分の物ではなく、頼 …

輝く!全日本PSPバッテリー膨張妊娠大賞

【2022年】輝く!全日本PSPバッテリー膨張妊娠大賞【劣化リチウムイオンバッテリー】

 全国のPSPファンの皆さん、今年も劣化して膨張してしまったPSPのバッテリーが磨き上げたボディを競いあう夢の祭典「輝く!全日本PSPバッテリー膨張妊娠大賞」の時間がやってまいりました!  私は、総合 …

サイドバー