ゲームボーイカラー(GBC)の電源が入らない。
電池を入れて電源をONにしても電源ランプが点灯せず沈黙したままだ。

ゲームボーイカラーは1998年発売のハードで、発売からもうすぐ30年近いせいか色々と不具合が出ている傾向にあり、これまで液晶のビネガーシンドロームやスピーカーから音が出なかったり音が極端に小さい問題が発生し、何度か修理してきた。
【修理解説】ゲームボーイカラーの液晶がビネガーシンドロームになってしまったので分解して偏光板を交換してみた
【GBC修理解説】ゲームボーイカラーが故障して音が出なくなったので、スピーカーを交換修理してみた
【修理解説】ゲームボーイカラー(GBC)のスピーカー音が小さいので分解してアンプを取付改造してみた
そして、この電源スイッチも経年で入りにくくなる問題を抱えているようで分解修理してみたところ無事復活したので、今回は電源が入らないゲームボーイカラーの修理方法を紹介しよう。
■必要な道具を準備
・Y字ドライバー
・精密綿棒
・接点復活剤
■本体裏フタを外す
電池フタを外し、写真赤丸のYネジ6本を取り外す。

裏フタはツメがかかっていない構造のため、全部ネジを外したら裏フタを垂直に持ち上げるだけで取り外し可能だ。

作業の邪魔になるので、電源のスライドスイッチのパーツも外しておく。

■電源スイッチに接点復活剤を塗布
メイン基板左上付近にスイッチの基板があるので、接点復活剤付属の細いノズルを取り付けて、スイッチの根元にノズル先を当てて軽くプッシュする。

次に、精密綿棒で飛び散った液を拭き取りながら、綿棒の先端でスイッチをON/OFFに何回か往復させて液が染み込みようにする。

■組み戻し&動作チェック
基板のスイッチをOFF位置に合わせた状態で、先ほど取り外したスライドスイッチのプラパーツを取り付ける。

次に裏フタを取付けるのだが、現時点ではスイッチの電気接点が完全に直っているか不明で分解し直す可能性があるため、まだネジ締めは行わない方が良い。
裏フタを付けただけの状態で電池とカセットを入れて電源を入れてみる。

動作を確認出来たら、電源を切って電池を外して本体裏フタのYネジを6本締めて作業完了だ。
もしこの時点で電源が入らなかったら、再度裏フタを外してスイッチ部分に接点復活剤をかける作業を行ってみる。
他にも、電池ボックスの接点が汚れて通電が妨げられている可能性もあるため、電池の+-が接触する部分を接点復活剤の付いた綿棒でゴシゴシ擦ってメンテナンスする方法も確かめてみる事をお勧めする。

■最後に(エックスしよっ!)
前述の通りゲームボーイカラーは1998年発売のゲーム機のため、経年劣化でパーツが故障する個体がちょこちょこ出始めている。
しかし、発売から28年経った今でも修理用パーツがAmazonで買えたり修理方法のノウハウがネットに上がっているため当面は安泰だ。
特に見かける不具合では、スピーカーから音が出ない不具合や液晶のビネガーシンドロームが顕著だが、いずれも修理可能だ。
もし、部屋の片隅で眠っていたゲームボーイカラーの液晶が黒ずんで見えなくなっていたり音が出なくなったりしていたら諦めずに修理して再び命を吹き込んで欲しい。
写真のように中央部が経年劣化によるビネガーシンドロームで変色してしまった液晶も、偏光板の貼り替えで修理可能だ!



★ビネガーシンドロームや音が出ないゲームボーイカラーの修理方法については、以下の当ブログ記事リンクをご参照ください。
【修理解説】ゲームボーイカラーの液晶がビネガーシンドロームになってしまったので分解して偏光板を交換してみた
【GBC修理解説】ゲームボーイカラーが故障して音が出なくなったので、スピーカーを交換修理してみた
【修理解説】ゲームボーイカラー(GBC)のスピーカー音が小さいので分解してアンプを取付改造してみた
最近ではSwitchオンラインでゲームボーイのタイトルが多数復刻しているため、「わざわざ手間をかけてゲームボーイカラーを修理する必要なんてあるの?」と思われがちだが、答えは「YES,YES,YES」だ。
そう、知る人ぞ知る任天堂屈指の名作「エックス」は未だゲームボーイ実機でしか遊べないのだ!

エックスは1992年に発売された初代ゲームボーイ(白黒)用のアクションシューティングゲームで、画面はワイヤーフレームで3D描画されているという狂気の仕様だ。

貧弱な8ビット機のゲームボーイで3次元表現をするという技術的ロマンもあるが、ゲームとしても良く出来ていて、人類がテラフォーミングした惑星テタムス2を舞台に、エイリアンと人類の熾烈な戦いを描いた内容で様々なミッションが用意されている。

毎回エイリアン側の繰り出す兵器群は人類サイドより科学技術が一枚上手で、高い機動力と建物を一瞬で瓦礫に変える破壊力のある人型戦車(ヒューマノイドタンク)や、やたら固い巡行ミサイル(クルーズミサイル)を繰り出してくるのに対して、人類サイドは1両の戦車(VIXIV)でワンオペしろというすき家も真っ青な無茶振りだ。
おそらく序盤で初見が苦労すると思われるミッション3のヒューマノイドタンク戦だが、これがまた厳しいの何のって……おらワクワクすっぞ!




(ミサイル最大装填数8なのに)
ヒューマノイドタンク戦が終わって次のミッション4は、序盤屈指の時間制限地獄に定評のあるドクターやまの救出作戦に入るが、時間制限の厳しさに慄くこと間違いなしだ。


そう、ステージの攻撃や救出の目標となる位置情報の収集や武器の補給をするために惑星内に複数配置されたレーダー基地へ向かう必要があるため、ここでの移動時間がタイムロスにつながるのだ。
さらに時間制限がシビアに設定されているため、不用意に広い惑星内をウロウロしているとあっという間に時間切れでゲームオーバーになりがちだ。
そのため、目的エリアまでの到着時間を短縮するため、随時マップを確認して惑星地下に張り巡らせたトンネルを経由して高速移動するというギミックが戦略性を加速させて実に面白い。

(トンネル経由の移動が勝利の鍵だ)
また、地下トンネル移動のBGMが良曲で、製作陣もそれを意識してかファーストミッション冒頭とエンディング前にトンネル移動シーンを織り込むというこだわりだ。

最終ミッションが完了して地球へ戻る際もトンネルを疾走する事となるが、トンネルを抜ける → エンディングの演出には個人的に感涙もののシーンだった程だ。
そんな名作エックスは初代ゲームボーイ用ソフトのため、互換のあるゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスの3機種で遊べるので、その凄さについては君の目で確かめてみてくれ!

そんな神ゲーのエックスが遊べるのは2026年6月の時点でゲームボーイ実機のみなので、ゲームボーイユーザーは是非ともこの名作に触れてテタムス2の戦いに参戦してみて欲しい。
かつてタイトーがリリースしていたカラオケ機「X2000」のCMで謳われていた迷セリフを引用して、今回の締めとさせて頂こう。
エックス、しよ?




