ニンテンドー3DSのスライドパッド入力が不安定で、ドリフトするし右方向の入力が入りにくく戻りも悪い。
ダメ元でスライドパッドの補正を行ってみたが、やはり何度やってもエラーが出るため、これはスライドパッドの基板が故障しているようだ。

2011年発売のニンテンドー3DSは、既に任天堂の修理サポート対象外となっているため、修理は民間の業者に出すか、自力で修理する必要がある。
幸いなことに社外品の修理パーツはAmazonで調達することが出来るので、パーツを取り寄せて修理してみたところ無事スライドパッドが復活したので、今回はその修理方法を解説しよう。
スライドパッドのゴムが取れていたので、分解ついでにこれも新品パーツに交換してみた。
それでは手術開始デース。
目 次
■必要な道具を準備
・3DS用スライドパッド+基板
・精密ドライバー
・ピンセット
・無水エタノール
・精密綿棒
■分解前に行うこと
分解作業を行う前にやっておくことがいくつかある。
まず、3DSの電源をOFFにする。
電源ボタンを長押しして、タッチパネルから「電源を切る」をタップする。
次に、SDカード、タッチペン、ゲームソフトを取り外す。

これで事前準備は完了だ。
■バッテリー蓋の取り外し
まず、写真赤丸のネジ(4本)を精密プラスドライバーで緩める。

このネジはいくら回しても外れない構造になっているので、緩めるだけだ。
いまいち加減が分かりにくいが、左に回して2回カチッと鳴るくらいのタイミングが緩んだ目安だ。
ネジが4本とも緩んだら、フタ上部の隙間に爪やピンセット先を入れてフタを外す。
上部に引っ掛かりがあるときはどこかのネジが緩みきっていないので、再度ドライバーでネジを回してみる。
蓋が外れたら、次にバッテリーを取り外す。
バッテリー上部に爪が入るサイズの隙間があるので、そこに爪を入れて持ち上げればバッテリーが取り外せる。

■本体裏フタの取り外し
まず、写真赤丸のネジを精密プラスドライバーで全て取り外す(全10本)。

カードスロットの短いネジ以外は全て同じ種類のネジなので、位置ごとにネジを覚えておく必要は無いのが嬉しいポイントだ。
ただ、ネジはかなり固めに締められているので、ネジを回すときはしっかりとネジ穴にドライバーを押し当ててゆっくり回す事。
適当にやるとネジ穴が潰れて(なめて)しまい、分解不可になってしまうのでここは慎重な作業が要求される。
電動ドライバーの使用もネジ穴を潰すリスクが高いためあまりオススメできない。
あと、精密ドライバーは国産品の使用を推奨で、100均クオリティの精密ドライバーは絶対に使わない事!
(過去に100均ドライバーでネジ穴を潰した経験あり)
ネジを全部外したら、10本あるか数えて外し漏れが無いか本数を確認する。
OKだったら裏フタを外すのだが、まだケーブルで繋がれている箇所があるので全開にしてはいけない!
裏フタとメイン基板が2か所フレキケーブルで繋がっている箇所がある。

これはLボタンとRボタンのケーブルなので、ピンセット先をメイン基板側のコネクタの下部に入れて持ち上げてフレキを持ち上げて外す。

ケーブルが2か所外れたら、裏フタの取り外しは完了だ。
■スライドパッド基板の取り外し
スライドパッド基板は2本のネジで固定されているので、精密プラスドライバーで取り外す。

ネジを外すとスライドパッドを軽く持ち上げ、スライドパッドと基板を切り離す。

スライドパッド基板とスライドパッドの間には滑りを良くするためにドーナツ状のパーツが挟まれているので、外して除けておく。
(ドーナツ状のパーツ構成は3DSの製造時期によって異なり、白と黒の2枚だったり、黒が1枚だけの場合がある)

■スライドパッド交換
スライドパッド奥側には、もう1つパーツが挟まれているので交換にあたってこれも先に取り外す必要がある。
スライドパッドが動くと取り外し辛いため、厚い紙などをスライドパッドの表面側に敷き、本体を折りたたむとスライドパッドを固定できる。

ピンセット先端でドーナツ状パーツの切れ目を摘まみ、スライドパッドのスリットからくるっと回して取り外す。



スライドパッドはそのままでは取り外せないため、写真のようにスリット部分を本体フレームに片側だけ引っかけた状態からクルンと回すと取り外しできる。


(本体が汚れているので念入りに清掃しよう)
新しいスライドパッドを取り付ける前に、削れたプラパーツやゴミなどで汚れているため、精密綿棒に無水エタノールを付けて周辺を清掃しておこう。
汚れたままで部品交換すると、ゴミがスライドパッド基板に入ってしまい再びドリフトなど動作不良を起こしやすくなるので、ここは念入りに!
次に新しいスライドパッドを取り付ける。
先ほどと逆の手順で、本体表側からスライドパッドのスリット部の片方だけ引っかけて回す手法で取付可能だ。


先ほど外したドーナツ状パーツも同様に、紙を挟んで固定した状態で、ドーナツの切れ目を先頭にピンセットでスリットに回し入れて取付可能だ。

■スライドパッド基板の交換
スライドパッド基板のフレキケーブルは、簡単に抜けて外れないようにラッチで固定されている。
フレキケーブルを外すにあたって、寝かせてあるラッチをピンセット先で立ててロックを解除する必要がある。
ここで気を付けるポイントは2点で「ラッチのパーツが非常に壊れやすい事」と、「90度以上動かさない事」だ。
とにかく力加減に気を付けないと、勢い余ってラッチを開きすぎると壊れるという最悪の事態が往々にしてある。
こうなってしまったらスライドパッドの入力が出来なくなってしまい、ゲームオーバーだ。

ラッチが上がったらピンセットでフレキケーブルを引き抜いて取り外し完了だ。

次に、新しいスライドパッド基板を取り付ける。
ラッチが立っている状態を確認して、同じ向きでフレキケーブルを奥まで差し込み、ラッチを寝かせれば交換完了だ。


■スライドパッド基板とスライドパッドを合体
次に、スライドパッドとスライドパッド基板を合体させる。
スライドパッドの穴は楕円形をしているため、向きが合っていないと取付ができないので要注意だ。
楕円形が縦向きの位置、かつ中央部にセットする必要がある。

位置を揃えたら、スライドパッドが動かないように先ほどと同様に紙を挟む。
さきほど外したスライドパッド間に挟むドーナツ状のパーツを穴が隠れないようにセットする。

セット完了したら、スライドパッド基板を真上から垂直にセットする。
基板とスライドパッドの穴の位置がズレていると合体できないので、一旦外してセット位置を再確認する。

位置が揃ったら、一度表側からスライドパッドをグリグリ動かしてみて、全方向きちんと動くかチェックする。
失敗していると感触がスカスカするので、けっこう分かりやすい。
取付に問題が無ければ、ネジを2本締めて取付完了だ。

■元に戻す
ここまで出来たら、あとは元の手順で戻すだけだ。
裏フタとメイン基板を繋ぐL/Rボタンのコネクタは、位置を合わせて上から垂直に押し込むだけで取付可能だ。

組み戻しが終わったら、本体の電源をONにして、新しく取り付けたスライドパッドの調整を行う。
「本体設定」(スパナのアイコン)→「その他の設定」→「スライドパッド」で調整画面に入るので、画面の指示に従って調整を行う。

バッテリーを取り外したため日付と時間がリセットされているので、このタイミングで設定画面から正しい日時に設定しておこう。

これでスライドパッドの交換修理作業は完了だ。
ふたたび思う存分3DSを楽しもうではないか!
■最後に(スターフォックス64 3Dは遊んでおくべし)
このようにニンテンドー3DSはスライドパッドがドリフトしたり入力できない不具合が出ても、パーツ交換で修理が可能だ。
世間では既にSwitch2が現役ハードで、2世代落ちの3DSは新作ソフトも出なくなり久しくなったが、やはり2画面表示できるゲーム機という個性のあるゲーム機だからこそというゲームも多く存在するので、まだまだ楽しめるハードだ。
高性能化に伴い、本体サイズや重量も肥大化の一途を辿り、3DSが235gに対して、Switch2は534gと既に携帯機と呼ぶには少々厳しいメタボ機となっているほどだ。
2011年発売の3DSはハードとしては古いが、大きさ、重量、そして価格面で気軽に遊べる強みがあるのが魅力だ。
そう、ゲームボーイほどレトロではないが、そこそこ快適かつ画面が結構キレイという適度なレトロさが実に心地良いハードなので、3DSも使える状態で持っておくのが望ましいと思っている。
以前から8ビットライクなゲームをあえて新しいハードで出すというトレンドもあり、以前3DSで発売されたゲーム「スコップ無双」……もとい「ショベルナイト」は画面はファミコン時代を思わせる画面のアクションゲームだ。
レトロ調な画面だが3DSのハードはファミコンより遥かに高性能なため、旧機種でよくあった画面のチラつきや文字の見づらさが無く、フレームレートも操作感も上々というネオレトロゲームとして心地よく遊べる傑作タイトルだった。


左:ショベルナイト(名作) 右:スコップ無双(迷作)
ちなみに、スコップ無双について一言でまとめるなら「いつものつちせ八十八先生」といったところで、鉱夫がスコップでなろう小説ばりにメチャクチャに無双するストーリーだ。
序盤から軽く違和感を持たせた2速発進で始まり、読み進めるとドッカンターボのごとく蹴とばされるようなスピードで一気にギアが上がり頭がおかしくなるといういつもの内容だ。
スコップからビームが出たり、トンネルを貫通させるなどの超兵器ぶりを目の当たりにしたリティシア姫がスコップ堕ちする様が実に素晴らしいスコップ作品だ!
なお、つちせ先生の出世作「ざるそば(かわいい)」も相当アレな内容で、既にタイトルの時点でぶっ壊れている上、序盤のページからあたおか具合がトップスピードの狂いっぷりで「あー、手っ取り早く頭のおかしい作品(誉め言葉)が読みたいー」という人には、断然オススメの狂気っぷりとかわいさだ!
最近ではSwitch2にスターフォックス64のリメイク版が発売されるようで、画面を見たところフォックスがフサフサになって画面の質感が大幅にパワーアップしているようだ。
↓パッケージ絵からも分かる圧倒的フサフサ感!(ただしスリッピーは除く)
ちなみに、3DSでもスターフォックス64は出ている!
原作のニンテンドー64版から大幅な高画質化や操作感のアップが施された良質なアップグレード移植されている傑作タイトルだ。
あまりユーザーからの受けがよくなかったかもしれないが、3DS版は立体視もできる点は他ハードではマネできない唯一のアドバンテージだ。
確かにSwitch2に比べると性能面では圧倒的に適わないしフサフサではないが、小型軽量ハードで結構高画質かつ処理が軽快なスターフォックス64が遊べるハードだと思うと、かなり魅力的ではないかと思う程だ。
中盤以降から難易度の高さに何度も撃墜されて「フォックスーーー!」の叫びを聞くハメになるが、プレイを重ねてドッグファイトのコツをつかんでくると途端に面白さが増してオールレンジモードでの戦闘がクセになりがちだ。
特に終盤の惑星ヴェノム軌道上で繰り広げるスターウルフ部隊との攻防戦が激アツで、敵の背後を取って撃墜して「バカな……オレよりも上なのか」やら「ワテの賞金が……ブヒィ!」の叫びが心地よく聞こえてくるようになること必至だ。

(立体視はnew3DS(LL)だとズレにくい)
そんな魅力的なゲームなので、まだ3DSのスターフォックス64 3Dを遊んだ事が無い人は、可及的速やかにプレイする事を全力でオススメしておく。
とまあ今回も散々脱線したが、最後に3DSのスライドパッド故障で修理を躊躇っている人へスターフォックスの名言で背中を押して締めさせていただこう。
「決して諦めるな。自分の感覚を信じろ!」









