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iPad(iPhone)から音が出なくなったときに試してみた4つの事(原因はイヤホンジャックだった)

投稿日:2020年8月2日 更新日:

先日、iPad miniで動画を見ようとしたところ、動画は再生されているのにスピーカーから音が出ない。

最初は、音量が0になっていたりしているのではないかと音量ボタンを上下に押してみたが、音が出る気配がない。

まさか……故障か?

しかし、特に落としたりぶつけたりしていないものが、そう簡単に壊れるものではない。きっと原因も簡単な設定ミスとかで、修理に出すほどの大事にはいたってないだろう、たぶん。


そんなわけで、順を追って色々と試してみたところ、何とか自力で直り、スピーカーから音が出るようになった!

今回は、iPadのスピーカーから音が出なくなったら試してみたことを順番に紹介します。タイトルの通り、iPhoneも殆ど同じ操作形態で、応用できると思うのでご参考までにどうぞ。

画面右上のインジケーターを呼び出す

現在、iPadがどういう接続状態になっているかを調べてみよう。

画面右上端から指を下にスライドすると出てくるデバイスの状態から、現在の状態を確認してみると……

おや? 太陽マーク(明るさ)の右隣が、ヘッドホンのアイコンになっているぞ?

本来、イヤホンが刺さっていない時は、メガホンマーク(スピーカー)になっているはずなのに……?

つまり、現在iPadは「音の出力はヘッドホン(外部機器)なので、内蔵スピーカーは切ってますよ」状態となっており、本体から音が出ないのは納得した。

しかし、現在イヤホンジャックには何も繋いでいないはずなのだが、これは一体どういうことだろうか?


Bluetoothに別のヘッドホン(スピーカー)が接続されているか

先ほどのインジケータ画面をあらためて見ると、BluetoothがONになっている事がわかる。

三日月マークの上がBluetoothの接続状況だ


ひょっとしたら、何か別のBluetoothヘッドホンが接続されているのではないかと思い、BluetoothアイコンをタッチしてOFFにしてみた。

もし、この仮説が正しいとすると、Bluetoothが切断され、音声出力は内蔵スピーカーへ切り替わる筈だが……

だめだ、アイコンは依然ヘッドホンマークのままだ。

(何か外部機器が繋がっているという扱いになっている)


イヤホンジャックに異物(ゴミ)が詰まっていないか

イヤホンジャックは、何も挿していない時は穴がむき出しになっている。

そのため、カバンやポケットに入れている時に、ホコリがイヤホンジャックに潜り込んでいる時がある。


ときどきlightningやイヤホンジャックの穴を見ると、毛玉のようなホコリが入りそうになっていることもしばしばある。

このゴミが詰まることで、誤動作の原因となることもありえそうだ。

しかし、イヤホンジャックを目視で確認した限りでは、ホコリらしきものは見当たらなかった。


イヤホンジャックを掃除してみる

まさか、コイツを使う日が来るとは……

その名も「スマホのおそうじ棒」!


こいつはスマホやタブレット用の綿棒で、径の小さいイヤホンジャックやlightningコネクタに入り込める掃除棒だ。

イヤホンジャックの径が3.5mmに対して、スマホのおそうじ棒は約1mmと極細となっている。

棒の先端にナイロン製の綿が付いており、ここの部分で奥深くの汚れをからめ取るという、まさに時代が求めた便利商品だ。

作業時にショートする恐れもあるので、念のため作業開始前にiPadの電源をシャットダウンしてから作業を行った。

いざ、おそうじ棒を挿入っ!

そして、取り出したお掃除棒を見て驚いた!

イヤホンジャックの内側、メチャクチャ汚れているじゃん!

写真からも分かるように、黒い汚れがガッツリおそうじ棒の先端に付着している。

さらに、触ってみたところ、少し湿っぽかった。

そういえば、先日iPadをカバンから取り出そうとしたときに、カバン自体が雨でしっとり濡れていたような……。

どうやら濡れたホコリがイヤホンジャック内で接触不良を起こし、イヤホンの接続状態が誤動作していたようだ。

その後、何本か掃除棒を取り換えて作業を進めてみたところ、ようやく汚れも湿気も付かなくなった。

仕上げにお掃除棒に接点復活剤を付け、数回ほど軽めにイヤホンジャック内をこすって完了!


作業完了後、あらためて電源をONにして接続機器の状況を見てみたところ……

よし、音声出力もスピーカーになっているし、本体からも音が出るようにもなった! 
よかったー、壊れてなくて。

念のため、有線ヘッドホンを挿しても音声が切り替わったので、イヤホンジャックも復旧しているようだ。

しかし、あそこまでイヤホンジャックが汚れていたとは意外だった。多少の汚れは覚悟していたが、まさかあんなに真っ黒だったとは。

これからは時々イヤホンジャックもお手入れするとしよう。



一応、おそうじ棒を使って掃除する人へ注意点を。

  • あまり強く擦ると、先端の綿が抜けてイヤホンジャック内に残る恐れがあるので、撫でるように優しく擦る
  • 突き当りまで深くに入れず、優しくやや浅めの位置まで挿入すること


今回はイヤホンジャックの汚れによる誤動作を掃除することで解決した。

そして、最近のスマホやタブレットは、そのイヤホンジャックを省く傾向にあり、何で無くすのだろうか疑問に思っていたが、今回の一件を通して、ひょっとしたら、ホコリによる故障トラブルを減らす目的も要因の一つなのかもしれない。

今回、そんなトラブルに見舞われたイヤホンジャックだったが、無くして欲しくないと思う。
確かにEarPodsのようなワイヤレスイヤフォンは、日々進化を続けているが、充電の手間や音質などの不安要素も多いため、選択肢としての有線接続は残しておいてほしいものだ。

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