先日、スターデジオのページを開いたところ、とんでもない画面が目に飛び込んできた。
「スターデジオ」(100ch音楽ラジオ)」
衛星放送サービス終了のお知らせ
なんだって！？ えらいこっちゃ！！
ちなみに、スターデジオとは、衛星放送サービスのスカパーのチャンネルの1つで、音楽放送を24時間垂れ流しで聞く事ができるラジオ放送のことだ。
さらに全100チャンネル構成のうち、音楽ジャンルや年代別にチャンネルが分かれており、最新の歌謡曲から洋楽、演歌、ジャズなど様々な音楽ジャンルを網羅している。
これは、よく店内BGMなどで流れている有線放送（USEN）の感覚で使えるサービスだ。
さらに、月額使用料も1,620円（＋スカパー基本料429円）と、毎月約2,000円で様々なジャンルの音楽が聴き放題という至高のサービスが魅力のスターデジオだ。
スターデジオを運営している会社は、カラオケのDAMでおなじみの第一興商で、その情報を利用して最新のカラオケ人気曲だけをまとめたチャンネルもあり、最新の音楽トレンドを確認するにも良いチャンネルだった。
そんなスターデジオにかれこれ10年以上お世話になっていたが、まさかのサービス終了……一体なにがあったのだろうか？
最近はSpotifyやamazonミュージックなどインターネットのサブスクなどが元気のようだが、スターデジオはその辺に押されての撤退なのだろうか？
それとも、音楽市場自体が失速しているのだろうか？
chromeの生成AIに現在の音楽サービスの状況を聞いてみたところ、音楽市場そのものは成長を続けているようだが、やはりストリーミングが伸びている反面、CDなどの既存のメディアは衰退しているとのこと。
衛星放送の音楽シェアも横ばいという状況で、ひょっとしたら衛星放送もCD同様に憂き目にあるのかもしれない。
（確かに衛星放送の設備を設置するのは、手間とコストがかかるのがネックだけど……）
音楽市場は、2014年から2022年の間に約2倍に成長しています。特にストリーミングが成長を牽引しています。
日本レコード協会によると、2022年の音楽CD市場（生産金額）は前年比5％増の1,298億円でした。音楽ソフト市場全体の規模は1998年をピークに前年割れが続き、2010年以降には半減しています。
一方、2022年の音楽配信売上は前年比117％の1,050億円と9年連続で増加し、過去最高金額を達成しました。この結果、音楽ソフト生産金額と音楽配信売上金額の合計は前年比109％の3,074億円となり、2018年以来の3,000億円超えとなりました。
国際レコード産業連盟（IFPI）のレポートによると、音楽市場は過去8年間連続で成長しており、2022年の売上は262億ドルとなっています。日本の音楽市場は全世界で第2位の規模です。
衛星放送協会が2022年に行った調査によると、衛星放送の音楽サービスのシェアは37.3%で、前年とほぼ同じでした。
しかし、スターデジオのサービス終了は決定事項のため、嘆いていても仕方がないので、スターデジオに代わる音楽サービスを探してみたところ、有線放送（USEN）が見つかった。
元々スターデジオ自体が有線みたいなサービスをしていたため、チャンネルごとにコンセプトの異なる楽曲を24時間提供しているという点では特に変わりないはずだ。
そして、USENの月額使用料はいくらかかるか調べてみたところ、月額4,180円とスターデジオの倍という価格に慄いた。
動画サービスのU-NEXT無しの音楽330ch構成の「USEN Homeライト」みたいなチャンネルが3000円位で契約出来たら検討したいところだけど、ちょっとお値段が厳しいところだ。
動画サブスク付きはUSEN U-NEXTプラン ライト
しかし、これが無いと自分のような「NO MUSIC, NO LIFE. 」なタワレコよろしくの音楽中毒（ジャンキー）には辛すぎる……値段は高いけどUSENにするべきか、あるいは何か良い音楽サービスは無いものか？
このスターデジオは、前述の通りジャンル別にチャンネルが分かれているため、これまであまり興味のなかったジャンルのチャンネルの曲を試しに聴いてみたら、結構はまってしまったという事もあった。様々な音楽との出会いを提供してくれた素敵なサービスだった。
これまで「カバー曲なんてぶっちゃけありえない、本人歌唱が良いに決まってるだろ！」と思い込んでいたが、何げなくカバー曲専門のチャンネル（449ch）を聴いてみたところ、これがまた良カバーしているものもいくつかあり、様々な有名曲のカバーを聴く機会が増えたほどだ。
例えば、むかし大好きだった河合その子の「青いスタスィオン」をカバーした中島愛バージョンは、下手をすると本家より良くなっているのではないかと思ってしまったほどだ。
↓ 今の技術で昔の名曲をカバーした良曲！
そんな素敵な音楽体験を提供してくれたスターデジオは2024年3月31日にサービス終了になってしまうのは悲しい事だが、あと約3か月の猶予があるので、それまでに新たなミュージックライフの糧を探さなければならない。
今回の一件を機に、音楽中毒からデトックスできれば、この呪縛から逃れることが出来るが、さてどうしたものか……？
まあ、当面はamazon Primeミュージックで様子見かな？
2024/4/1update
せっかくだから、長年お世話になったスターデジオの最期を看取ろうと4/1の0時まで401チャンネルで音楽を再生してみたところ……
0：00に特にこれといったメッセージも無く静かにサービス終了となった。
そこは何かメッセージとかクロージングみたいな区切りが欲しかったなあ……。
ありがとう、そしてさようなら、スターデジオ！
