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【名機】SONY DSC-RX100M3の親指グリップのラバーが剥がれたので粘着部を補修してみた

投稿日:2025年2月15日 更新日:

我が家で愛用しているコンデジのサイバーショットDSC-RX100M3は小型機とは思えないほど高性能で高画質な写真が撮れるカメラで、すでに6年ほど使用している。

家で出先でフル活用したせいか、はたまたハズレを引いたのか、数年ごとに故障して既に2度ほどソニーへ修理送りとなっているという困ったやつでもある。

これまで故障修理に出す度に、オーナーの英二六の財布から修理代をくすねてきたヤンチャなRX100M3も、ここ数年は大人しくなり故障しなくなってくれたのかと思いきや、やはりヤツは相変わらずヤンチャだった。

【RX100M3前科】
 モードダイヤルの誤動作、レンズバリアの開閉不良

昨年の秋ごろから右手でカメラをホールドすると親指あたりのラバーがジワジワとズレる症状がみられ、いつの間にか動画の録画ボタンが押されてしまう症状に悩まされていたが、先日とうとうラバー部がベロッと剥がれてしまったのだ。

ラバーがズレて録画ボタンを押しがち……不便だ
ポロリもあるよ……ってオイ!

剥がれた箇所をよく見ると、ラバーそのものは単純に粘着テープで固定されているだけのようで、ラバーに付いた小さな突起が本体フレームに軽く引っ掛かるだけの構造のようだ。


こういうラバーのパーツは経年劣化でダメになりやすいため、消耗品として交換品が売られているだろうとネットで検索してみたところ……

え、無い!?

なぜかソニー純正パーツに親指部分のラバーは販売されていないようだ。

本体前面に取り付けるグリップが別売されているため、当然背面グリップのパーツもあるかと思いきや、なぜか売られていないのだ。

↓ ちなみに、これはRX100ユーザー必須!(前面用グリップ)

ほかのRX100ユーザーはこの背面ラバーパーツがダメになったときは一体どう対処しているのだろうか……?

ひょっとしてソニー直営のソニーストアなら購入できるのでないかと思い、名古屋のソニーストアに出向いて、担当者に問い合わせてみたところ……

ソニーストア名古屋

ちなみに、サイバーショットの修理金額は定額制となっており、機種によってそれぞれ一定の修理金額が定められている。

そのため、部品交換の多い故障でも一律料金で安く直してもらえる反面、今回のようなゴム部品さえあればヘッポコ英二六でも直せるレベルの簡単修理でも一律料金という良いんだか悪いんだか微妙な料金体系だ。

さすがにこれ位の不具合で修理に出すのは非常に忍びない(というか払えない)ので、この剥がれてしまったラバーを使いまわす方向で、再度接着する事にしたので、行程を必要な道具を紹介しよう。


■必要な道具

  • 強力両面テープ
  • ハサミ
  • 無水エタノール
  • キムワイプ
  • 綿棒
  • ピンセット

■ラバーを剥がして粘着部を除去

現在付いている粘着剤は劣化して粘着力を失っているので、新しい粘着テープを貼る前に古い粘着部は完全に除去する必要がある

まず綿棒の先に無水エタノールを付けてゴシゴシ擦ると取れやすくなるので、あとは指先でグリグリ粘着部をえぐると粘着部がダマになって取れる

最後に、細かく残った粘着部をキムワイプなどの紙に無水エタノールを付けて綺麗に拭き取る

ゴムラバー部にも粘着が残っていたらあわせてキレイに拭き取る。

テープ貼り付けにあたって接着部分に油分があると剝がれやすくなるので、アルコールで油分を拭き取る脱脂作業は念入りに行う

■強力両面テープを貼りつける

このテープはスマホやタブレット修理用として販売されているもので、強力な粘着力に定評のブツだ。

ちょっとケミカルな臭いがする?

テープの幅がかなり細いため、細かくカットして本体フレームのグリップを取り付ける箇所に何枚も貼りつける。

フレームに穴のある箇所はラバーの突起部が入る箇所となるため、テープを貼らない。

両面テープの赤い剥離紙の部分をピンセットでつまんで剥がす。

■位置をあわせてラバーを貼りつけ

あとは外したラバーパーツの位置を合わせて貼りつける。

粘着を馴染ませるために、ラバーを指でグリグリ押し込む。

これで完了だ。

接着完了!

後日、右手だけでホールドして親指部分にテンションのかかる持ち方をしてみたところ、ラバーがズレてくることも無くなった。どうやら上手く粘着テープが馴染んでくれたようだ。

しかし、今は冬場で粘着テープが比較的固めだが、夏場の熱と湿気で粘着テープが柔らかくなってくると粘着力が維持できるのか正直不安だ。

■最後に……もしかして??

よく故障する我が家のRX100M3が、今回はラバーが取れかける程度の軽いダメージだったため、家にある部材だけで修理することができた。
普段はソニー入院の18000円コースだったが、今回はお財布に優しい価格で済んでくれた。

夏場までこの粘着力が持つか不安は残るが、現時点では何とかなっているようだ。

そして先日、アマゾンで社外品の親指部分のグリップが売られているのを見つけた。

社外品とは言え、やっぱりこういうニーズ向けの商品もあるんだなーと思ったと同時にとんでもない事に気が付いた!

!?

RX100 RX100M5 M7 RX100M3 RX100M2用……まさか!?

先日ソニーストアで調べてもらった際、RX100M3用を探してもらった際には「”RX100M3用”のばら売り用パーツの在庫が無い」という理由で修理に出す方法を提案された。

確かにRX100M3はすでに生産中止の古いモデルという事情からパーツばら売りを断られたが、ひょっとしたら現行モデルのM7やM5用なら買えるのではないだろうか??

(RX100M3は2024年に生産中止になったとの事……えらい生産期間が長かったのね)

よし、今度またソニーストアに行って確かめよう、見つけよう!

【数日後】 ソニーストア名古屋にて

結束バンド一同:「えー、また来たの? きみ、暇人?」
(「ぼっち・ざ・ろっく!」イベント中)

やっぱりダメかー!

どうやら親指グリップのラバーがダメになった時は、社外品のアイツに頼らざるを得ないようだ……。

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