毎週日曜日は見るテレビ番組が多くて実に困る。
「笑点」「カネオくん」「鉄腕DASH」「べらぼう」といった具合に、17:30から21:00までずっとテレビが付けっぱなし状態で、テレビ離れなんてどこの国の話かと思うほどのテレビっ子ぶりだ。
その中の1つである大河ドラマの「べらぼう」は、横浜流星が主役を演じる蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)の生涯を描いた作品だ。
これまでの大河ドラマは合戦シーンの多い、主に武将が活躍する作品が多かったが、最近の大河ドラマは新しい方向性を模索しているようで、最近では渋沢栄一の「青天を衝け」や紫式部の「光る君へ」といった毛色の異なるタイプの作品の大河ドラマが放送されていた。
そして、2025年放送の「べらぼう」も同様に、不勉強な自分にはあまり馴染みのない蔦屋重三郎という主人公が活躍する作品だったが、見始めるとグイグイ話に引き込まれてしまい、今では毎週の楽しみとなっているほどだ。
前述の通り蔦屋重三郎に関する予備知識無しで見ているため、戦国ものに比べて歴史考証が違う云々など余計な事を考えずに新鮮な気持ちで見ることが出来るのが良いところだ。
先月末あたりのべらぼう放送終了時に、NHK名古屋放送局内で「べらぼう」の展示会をやるという告知を見て、「これは行かねば!」と決意したはずが、またすっかり忘れてしまい、それに気が付いたのが展示最終日の1日前の9月14日……oops。

ダッシュでNHK名古屋放送局に行ったところ、地下鉄から通路を抜けて入ったNHKの建物内には展示らしきものは見当たらなかった。
しかし、どこからともなく毎週聴きなれたべらぼうのテーマ曲が……上か!?
上から来るぞ、気を付けろ!
というワケで、地下フロアからエスカレータを上がったNHK名古屋放送局の1階のフロアに到着すると、そこには見慣れたべらぼうの面々が!


べらぼうは、教科書でキーワードだけ覚えていた田沼意次や寛政の改革あたりの時代を生きる庶民の生活をドラマにしていて、吉原遊郭の活性化への取り組みや倹約と娯楽の間をどうやって楽しく生きる事ができるかを生業とした蔦屋重三郎の生き様を見ることが出来て、実にありがた山の寒がらすだ。
そして、作品内にも登場した「金々先生栄花夢」の本や歴史、人物の歴史、衣装などの展示があり、番組を見ていた人なら思わず「おおっ!」と声が漏れるほど嬉しくなること間違いなしだ!




そして、序盤~中盤にかけて幾度となく見た蔦屋重三郎が高橋克実(駿河屋)に蹴とばされて階段を転げ落ちるシーンの横浜流星のご尊顔に思わず噴き出してしまった程だ。

会場内に設置されたQRコードからアンケートに答えると、べらぼうのグッズが貰えるという事で参加したところ、何と入口のポスターと同じキービジュアルと思われるデザインのべらぼうクリアファイルが貰えた。


しかもクリアファイルの入っていた袋が、NHK名古屋放送局らしくエビフライデザインのどーもくんってのは何ともそれっぽくて良いじゃないのさ。
グッジョブだぞ、NHK名古屋放送局!

なお、これまで蔦屋重三郎は後の蔦屋書店(TSUTAYA)となると思っていたが、全く関係ないという事実を知ってしまい、あらためて自分の不勉強さを恥じる事となった。
てっきり「晴天を衝け」で渋沢栄一が興した会社は今もなお日本経済を支え続けています的なノリで、最後にTSUTAYAが出てくるのかと思いきや、そもそも全く関係なかったとは……やれやれだぜ。
【参考資料】Wikipedia「蔦屋重三郎」より引用:
C.C.C. – 書店・レンタルビデオ大手『TSUTAYA』の運営企業。C.C.C.の公式サイトでは「蔦屋重三郎はTSUTAYAの由来でもある」としているが、NHKのインタビューにおいて創業者の増田宗昭は、1983年創業時には蔦屋重三郎について認知しておらず、祖父の副業であった置屋の屋号『蔦屋』に肖って付けたものだったと述べている
最後に、珍プレイ的な写真展示もあったので……これが一番笑えた写真だったかも?
