2020年4月に、僕らのエースコックがエイプリルフール企画として、自社のわかめラーメンから麺を抜いた「わかめラー」というクレイジーな商品を発売し、一部わかめラーメンファンに衝撃を与えた。

その翌年、エースコックは味を占めたのか、2021年4月に再びわかめラーを投入してきた。
しかも、ただのわかめラーにとどまらず、事もあろうか味噌の大手メーカー「マルコメ」と強力なタッグを組み、わかめ味噌ラーメンの麺無しというさらに狂気の度合いが増した商品を投入してきた。
「まーたエースコックがバカやってら。いいぞ、もっとやれ!」
そんな心意気に賛同し、4月に意気揚々とわかめラーを買ってしまったが、つい最近まで食べることを忘れて放置していた。いわゆる買って安心しちゃうタイプというやつだ。

そういえば、鬼滅の刃が大ブームの時に買った出前一丁の「鬼滅一丁」も、買って安心して放置して、賞味期限スレスレで慌てて食ったことがあったっけ……。
そんなワケで、わかめラーもけっこう放置していたので、今回も例外なく賞味期限が切れそうになっていた。
今回は、そんなマルコメとエースコックの共同戦線バージョンの「わかめラー」を試食してみた!
まずフタを開けて、定番のツッコミ「麺、ねーじゃん!」を挨拶がわりに入れてみた。
昨年もわかめラーを食べていて事情を知っているにもかかわらず、ツッコミを入れなければ気が済まない悲しい性分だ。

カップの中に入っているものは「わかめ(かやく)」「味噌」と極めてシンプルな構成だ。

ここで、「お湯を入れる分量はどれだけなんだ?」という点が気になった。
いつものわかめラーメンなら、内側の8分目あたりにある線までお湯を入れるのだが、今回は具しか無いので、そんなに多くお湯を入れることは無いハズだ。
カップを見ると、普通のカップと同じ8分目あたりに線があったが、さすがに味噌汁だけでそんな量のお湯を入れたら、水分だけでお腹いっぱいなってしまうだろう。
一体どれくらいお湯を入れるのか作り方を見ると
「内側の線までお湯を注いでください」と……おいおいマジですか!

熱湯を注いで、待つこと3分。
やっぱりというか、見慣れた藻海が眼前に広がっていた……。

だがしかし、セブンイレブンコラボの悪夢のワカメ7倍よりは殺傷力が薄い、はずだ。
セブンのアレは、麺は大盛、わかめとコーンがマシマシだから、文字通り大量破壊兵器だ。

何はともあれ、いただきます!(半ばヤケ)
食べても食べてもなかなか減らないわかめ。
飲んでも飲んでもなかなか減らない味噌汁。
わかめラーでかなりお腹いっぱいになる事は最初から分かっていた。
しかし、わかめラーだけでお昼ご飯を終わらせるのは何か負けたような気がして、一緒にオニギリを1つ食べたところ、こいつは食べすぎたなと後悔する強烈な食後感だった。
既に大量の味噌汁とわかめが胃のキャパシティを占有している状態に追加でおにぎりが入ってきたら……あとはお察しください。

そんなボロクソ言っているが、さすがマルコメの技術が投入されているだけあって、味噌スープは美味しく仕上がっていたので、最後まで美味しく食べることができた。
いつものわかめラーメン味のしょうゆスープでは、途中から飽きてしまった事もあったが、このマルコメ味噌は、その点をカバーして、最後まで美味しく食べれるように仕上がっている。
もし、これを食べようと思っている奇特な人がいたら一言アドバイスして、今日の話題を締めようと思う。
「一人で食べると量に圧倒されるので、友達や家族とシェアして食べよう」
美味しいんだけどね、量がキツいんよ……。