2024年6月27日、我らが名古屋の誇るラーメン店「スガキヤ」大須店が、「昔のスガキヤ」というコンセプトでリニューアルオープンした。
名古屋と言えばスガキヤラーメン、世界の果てまでスガキヤラーメンを是とする我ら名古屋の民なら、このビッグウェーブに乗るのはもはや言うまでもない話だ。
そんなワケで、お昼にスガキヤ大須店へ行ってみたところ……何じゃこりゃあ!
いくらオープン日だからといっても、まさか「最後尾」の看板を持ったスタッフが配置された長蛇の列になるとは想定外だった。どこのコミケ会場かと思うほどの光景に驚きを隠せないが、何度見てもスガキヤの行列で間違いないようだ。
この列が隣のメイドカフェの行列であればどれほど良かったでしょう。
いくら「体はスガキヤでできている」を自負するスガキヤ原理主義者の英二六でも、この炎天下で行列に並ぶのは自殺行為だと判断し、ラッシュ時間を避けるため大須の町をブラブラして時間稼ぎをしたところ、先ほどより行列が短くなってきたたので、お店に入ってみた。
(なお、また大須で余計な物を買ってしまった件については内緒だ)
店内は改装前と変わらず狭いが、ピンクと白を基調とした1970年代の店舗を再現した作りになっているとの事だ。
さらに今となってはなつかしい食品サンプルが展示されているという凝りようだ。
店内はスガキヤのマスコット「スーちゃん」のアクリルスタンドが設置されていて、写真撮影映えを意識したつくりとなっている。
店内でも女性陣は、注文したカラフルなソーダ等とアクリルスタンドをセットに写真撮影をしていたが、英二六のような映え概念にとんと疎い人種にはどうしたものかと……。
メニューは定番のスガキヤラインナップに加えて 昔のスガキヤのコンセプト通りに、過去に販売されていた復刻メニューも食べることが出来るようだ。
そんなリバイバルに特化したスガキヤで注文したメニューは……
ラーメン+クリームぜんざいのセット!!
といった具合に、大須で食べるいつもの味の定番セットだ。
やっぱりスガキヤと言えばラーメン+クリぜんが鉄板の選択だがや!
今回注文したメニューはスガキヤにおいてはド鉄板のメニューだが、そんな定番商品でも昔のスガキヤのコンセプトを名乗るだけあって各所にリバイバルされた要素が散りばめられている点に気が付いた。
まずは丼だ。従来のスガキヤの丼は赤のベースカラーにSugakiyaとデザインされた物が採用されているが、ここではネイビーカラーに「寿賀喜家」と表記されたデザインだ。
家に帰ってスガキヤファン必読のバイブルで調べてみたところ、どうやらこの丼は旧デザインのようだ。
わざわざ丼まで新調するとは凝っているなと思い、ラーメンを食べようとしたところ、さらに驚きの事実に直面した!
何と、ラーメンフォークが旧型!しかも古いやつじゃなく、おそらく今回の店舗オープンに向けて新規に作ったと思われるスーちゃんが刻印されたオリジナルデザインという気合の入りようだ!!
ちなみに、ラーメンフォークとはスガキヤ独自の食器で、スプーン部分でスープを、先端のフォーク部分でラーメンを掬い取ることができるため、これ1本でラーメンが食べることができ、箸が要らなくなるという凄いやつだ。
ラーメンフォーク登場のきっかけは、当時オイルショックの影響で省エネが風潮となる状況のなか、割りばしの無駄を減らそうという目的で1978年に登場したものだ。
個人的な感想だが、ラーメンフォークは使おうと思えば使えるのだが、当時ラーメンフォークだけで食べることは稀で、殆ど割りばしを使っていたような……?
そんなラーメンフォークは改良され、2007年に2代目にあたる新バージョンが投入され、現在に至っている。
なお、詳しいラーメンフォークの歴史やストーリーについては、バイブル(スガキヤFAN BOOK)をご参照あれ!
そんな初代ラーメンフォークを見て、昔を知る人にとってはノスタルジーに浸ることができ、若い世代は現行サイズより大きくなったラーメンフォークに驚くこと間違いなしだ。
そんなワケで、大須で頼むいつもの味は言うまでも無い美味しさのため食リポはバッサリ割愛するが、少し変わったスガキヤや懐かしいスガキヤに行ってみたいという求道者の信者諸君は、是非とも大須のスガキヤに足を運んでみる事をオススメする。
ここで気を付けないといけないポイントは、大須だけでもスガキヤは3店舗あるので、行く店を間違えると、いつものスガキヤになってしまうので要注意だ。
※「大須店」が昔のスガキヤで、「大須万松寺通り店」と「大須赤門店」はいつものスガキヤだ。
それでは全国のスガキヤジャンキーの君たち、スガキヤ大須店で僕と握手!
……あ、そういえば大須店で食事したら、開店記念キャンペーンで数量限定のデザート割引券とスーちゃんステッカー(初代仕様デザイン)が貰えるので、スガキヤマニアはダッシュして奪取しよう!
↑ スガキヤ
間違えないように気を付けよう!
↓ メスガキヤ