当ブログでは春の恒例行事となりつつある大久野島調査ツアーだが、今年もまた広島県竹原市にある大久野島(通称:うさぎ島)に行ってきた。
最近はコロナによる規制も徐々に緩和され、観光客も増えてきているようだが、コロナ渦の数年ほどの間に観光客が激減し、うさぎのエサやりも減った影響で、全盛期に1000頭いた島内のうさぎが2022年の時点で400頭まで減少しているとのことだ。
そのため、昨年(2022年)のウサギ島調査では、うさぎの頭数が減少しているのに対し、観光客数が回復してエサやりが増え始めたことで、ウサギが飽食してしまい、島内に食べ残したエサが大量に発生する問題を目の当たりにすることとなった。
【2022年版うさぎ島攻略法】大久野島にウサギがいない!?【エサ余りで大問題?】
今回うさぎ島を調査したところ、個人的に感じた島の雰囲気は「うさぎの頭数は昨年に比べて回復傾向にあるが、まだまだ少ないかな?」といったところだ。
2023年現在のうさぎ頭数が分かる資料が手元に無いため、あくまで感覚で言っているが、少なくとも昨年はフェリーが着岸する第2桟橋付近に1匹もいなかったうさぎが今回は結構いたので、おそらく増えているに違いない。
そんなうさぎ島を今回巡ってみた経験と事情から、毎年作成していたうさぎ島攻略マニュアルの内容を昨今の状況の変化とエサ問題の観点から、新たに2023年度版のうさぎ島攻略マニュアルを作成してみた。
それでは、全国の兎人よ!
うさぎ島を楽しく攻略する為に刮目せよ!!
目 次
ウサギ島攻略法(ver.2023.03)
今回の攻略法は、エサやりによって食べ残しが島内に残るという問題に重点を置いた内容となっており、昨年までのものとはだいぶ趣が変わっているので、過去の記事を見てくれた人もあらためて最新版を参考にしてほしい。
・エサ余りを出さない上手なエサのやり方(最重要!)
・持っていくエサは少な目で
以前までは、大久野島には沢山うさぎがいることを前提に大量のエサを持っていこうという前提で解説していたが、前述の通りうさぎの頭数が少ないため、おそらく食べきれずに余ってしまう事が予想される。
そのため、当面は状況を見て1kg以下の数量を持ち込んだ方が良さそうだ。
今回は、商品レビューで評判の良かった400gのラビットフードを持参したが、やはり頭数が少ないためかコレで十分だったどころか、後述の余らせない新しい方法でエサやりを行ったため、日帰りなら400gでちょうど良かったほどだ。
・エサやり用の紙皿を数枚用意する(重要!)
これは今回から導入した方法で、これまでは地面に直にエサを撒いていたが、この方法ではウサギが食べきれなくなってその場を離れてしまうと、そのまま食べ残しがゴミとなってしまい、天敵のイノシシがそれらを食べて増加する恐れや、残ったエサが腐敗して島内環境の悪化を招くといった悪影響があることが分かった。
それらを避けるための方法として、あらかじめ紙皿を数枚ほど用意しておき、エサをあげる時は紙皿にエサをのせてうさぎの手前に置いてみた。
駆け寄ってくるうさぎは基本的にお腹が空いているので、エサを差し出すとすぐに食べだすので、その隣でエサを食べ終わるまで見守るという流れだ。
食べ終わったら、空になった紙皿を回収して移動するのだが、たまにお腹ペコちゃんのウサギは、食べ終わっても「ごはんちょうだい」ポーズでおかわりを要求してくることもあるので、その時はエサを追加してあげよう。
もし食べきれなくなったりして、食べ残したままでその場を離れてしまったら、エサの入った紙皿ごと回収する(ココ重要!)。
そのままエサ入のお皿を持って別のエリアに移動するもよし、一旦エサ袋に戻すもよしで、とにかく食べ残しを出さないことが重要だ。
ちなみに、ラビットフードなどの小さいエサを手に乗せて与える方法は、うさぎに手を齧られるおそれがあるため、やめておいた方がいい。
(野菜など長い物ならおそらく手渡しで大丈夫とは思うが、ラビットフードは危険!)
・エサを食べ終わるまで一緒にいる
ウサギにとってカラスという天敵も厄介で、一心不乱にエサを食べている隙をついて上空からカラスに襲われるという被害もあるとの事だ。
しかし、このお皿でエサやりを行うと、皿を回収する必要があるため必然的に食べ終わるまで一緒にいる事となる為、カラスが寄ってこないようにガードするというメリットもある。
この方法を実践すると、問題となっている島内の食べ残しゴミも出ず、さらに天敵のカラスからウサギを守ることができるメリットがあるため、是非ともこの方法でエサやりを実践することをオススメしたい!
・紙皿は何枚か用意しておく
もし、エサを食べている様子を見て別のうさぎが沢山寄ってくると、野生動物の性でウサギ同士でナワバリ争いの小競り合いが発生する。
しかも結構激し目に牽制しあうので、見ていてハラハラする程だ。
そういった争いを避けるため、うさぎがたくさん寄ってきたら、もう1枚エサの入った紙皿を近くにセットすると、それぞれ分散して比較的仲良く食事することが出来るので、あらかじめ紙皿は複数枚準備しておこう!
まあ、仲が良すぎて食事中の傍らにナニでアレな子もいたのだが……//////
たしかに、今回問題になっているウサギの頭数回復に繁殖は必要なコトだというのは理解しているハズだが、俺の前で見せつけるなよー。
そういえば、こんな煽情的なウサギのマークのアパレルブランドがあったような……?
・近寄ってこないウサギは満腹のサインなので、エサをあげない事
大久野島のうさぎは基本的に人懐っこく、人を見ると「エサが貰えるぞ」と認識して近寄ってくる。
特にお腹が空いているうさぎは近寄ってくるだけでなく、少し立ち上がって「ごはんちょうだい」のポーズをするので、遠慮なくエサをあげよう。
そして、近寄ってこないウサギは「お腹いっぱいだよ」というサインだ。
こちらから近寄っても意にも介さない様子でマッタリしているウサギはエサをあげても食べないので、気を付けよう。
たまに眼前に野菜をチラつかせて無理やり食べさせようとしている人を島内で見かけるが、おそらく食べないので止めておいたほうがいいだろう。
・余ったエサや紙皿は持って帰ること
島内にゴミを捨てることは出来ないため、もしエサが余ったりしたら絶対に島内にバラまかずに持って帰ることが重要だ。
特に今回のように食べ残しを出さない方法を前提に行動しているため、必ず食べ残しと紙皿は持って帰ること。
・ラビットフードの購入スポットは2か所
ここからは、エサの調達方法について解説しよう。
車で移動する人は、荷物の重量などあまり気にせずキャベツやニンジンなど新鮮な野菜を持ち込むことが望ましいだろう。
新鮮な野菜はうさぎの食いつきがよく、愛らしい表情でカリカリと食べる様を見るとちょっと羨ましいなと思ったほどだ。
だがしかし、電車移動をメインにする人(英二六含む)は、なるべく広島県の現地調達で、さらに重量の軽いラビットフードを持ち込む方が望ましい。
昨年までのマニュアルは「イオン三原」「ファミリーマート忠海」「忠海港」の3か所をラビットフード補給拠点としていたが、残念なことにファミリーマート忠海ではラビットフードの取扱をやめてしまったとの事だ。(店員さんに聞いた)
そのため、現時点では「イオン三原」と「忠海港」でラビットフードを調達する方法しか無いという状況だ。
英二六は電車移動がメインのため、以下の2か所をラビットフード補給拠点として紹介しよう!
・イオン三原店 オススメ度 ★★★★
新幹線の三原駅からJR呉線に乗り換える合間に寄れるラビットフード補給の最重要拠点だ。
三原駅から歩いて10分、ダッシュなら5分で行ける好立地スポットだ。
もし乗り換え時間に余裕があれば、食事の出来るお店も入っているので、色々な意味でオススメだ。
しかし、これまでペットフード売り場は2階だったが、1階の食料品コーナーのペットフード売り場に移動になったので要注意だ!
ラビットフードの種類も大容量の2kgから少量の400gまでいくつか置かれているが、最近のうさぎ事情から考えると2㎏は余る可能性があるので、まだ少量で良いかも?
(今回は400gを購入)
忠海港売店 オススメ度 ★★
大久野島に向かうフェリー乗り場である忠海港は、フェリーチケット販売の他におみやげ売り場を併設しており、その中でラビットフードも購入することができる。
しかし、小袋で1袋の量が非常に少ないため、いくらうさぎの頭数が減っているとは言え、すぐにエサが弾切れを起こすこと必至なため、何袋かまとめ買いした方が良さそうだ。
・島内はウサギの掘った穴だらけなので足元に要注意!
うさぎは穴を掘る習性があり、すぐにあちこち穴を掘りだすため、島内はどこもかしこも穴だらけとなっている。
そのため、足元に注意して歩かないと速攻で足がカップインして転倒すること必至だ。
ましてや歩きスマホをするバカな輩には大変厳しい仕打ちが待っており、大久野島では各地に仕掛けられたうさぎのブービートラップに引っかかり大惨事になること間違いなしだ。
穴にも注意が必要だが、うさぎが地べたにまったり寝そべったりしている事もあり、踏んでしまうおそれもあるため、とにかく大久野島内では足元に全集中すること!
新しい島内移動手段に電動キックボードが登場!
休暇村・大久野島では新たな島内移動手段との実証実験として、電動キックボードのレンタルを開始したようだ。
使用にあたって予約が必要との事だが、残念ながらその日は利用することができなかった。
使用したい人は予め休暇村に問い合わせておいた方がいだろう。
関連記事:
中国新聞(立ち乗り電動車で島観光 4キロの試乗コース設定 ウサギが人気の大久野島 26日から実験)
しかし、島内は階段など山道を行くコースもあるため、そちらを行く人には電動キックボードは不要かも?(負け惜しみ)
・休暇村大久野島に泊まるのがベスト(予約はお早めに)
以前、一度宿泊した事があるが、うさぎ島を100%満喫するためには休暇村大久野島の宿泊が必須となる。
しかし、今回は急に行ける事になった事情と、さらに卒業旅行シーズンと被ってしまったため、大久野島に宿泊できず、広島県内の別の宿を取る事となってしまった。
大久野島に宿泊すると、当然ながら朝から晩までうさぎ島に滞在できるため、夜行性のうさぎが元気よく動き回る夜~朝のタイミングを押さえることが出来るため、兎人の人には特にオススメしたい。
楽天トラベルの場合、以下のバナーをクリックして楽天トラベルの画面を開き、キーワード検索で「大久野島」と入れるだけで第一候補に休暇村大久野島が表示されるので、あとは日程やプランを選択するだけで簡単に宿泊予約が可能だ。
特に土日やゴールデンウィークは予約が取れない事が多いため、なるべく早めに宿の予約を取っておいた方が良いだろう。
・兎人(うさんちゅ)グッズは休暇村・大久野島でしか買えないので注意!
兎人とは、うさぎ島に憑りつかれた重度のうさぎ中毒者(ジャンキー)を相称するワードで、我こそは兎人という選ばれし民は、推し活として兎人グッズの購入が義務づけられている。
そんな兎人の総本山である休暇村大久野島では、デカデカとダイナミックな書体で「兎人」と描かれた様々なグッズを販売しているが、なぜか販路を広げず休暇村大久野島でしか売られていないのだ。
少なくとも駅や高速のSAで兎人グッズが売られているのを見たことが無いから、おそらくそうに違いない。
そんなワケなので、気になる兎人グッズを見つけたら、後回しにせずダッシュで奪取してレジへGOが正しい兎人の基本スタイルだ!
・帰りのフェリー乗り場は時間によって乗り場(桟橋)が変わるので注意!
忠海港~大久野島区間は船での移動となり、大半は大久野島の第2桟橋に着岸する便が大半だが、始発あたりの便と最終便あたりは大久野島の「第1桟橋」からとなる事があるので要注意だ。
帰りの船に乗ろうとして「降りたところと同じ場所だよね?」と思い込んで第2桟橋へ行ったら、この便は第1桟橋でしたという事も十分考えられる事態だ。
さらに、第1桟橋と第2桟橋は結構距離があるため、出港時間前に乗り場を間違えた事に気づいて桟橋を移動しても間に合わないこと必至だ。
もしも最終便を乗ろうとして第2桟橋で待っていたら大惨事となるため、時刻表に記載された時間の隣に記載された「桟橋(pier)」の情報も覚えておくことが重要だ。
あと、行きの忠海港で往復券を買っておくこともお忘れなく。(360円x2枚)
忠海港の券売機に往復券のボタンが目立つ位置にデカデカとあるので、間違えにくいのがありがたいところだ。
なお休暇村に宿泊して翌日帰りでも帰りの券は有効なので、宿泊組も往復券を購入してOKだ!
※ 最新の時刻表情報は、忠海港ホームページをご参照ください。
・最後に
今回もうさぎの数はあまり多くはなかったように見られたが、以前よりうさぎがあちこちで見られるようになったので状況は徐々に改善されているのではないかと感じた。
これまでウサギ達がお腹を空かせないように良かれと思って沢山あげていたエサが、逆に食べ残しとなってしまい島内環境を乱しているという状況になっていることを痛感した為、これからも必要分だけ与えるよう、お皿を使ってエサやりする方法でうさぎ島を楽しんでいこうと思う。
そして、余ったエサは必ず持って帰ろう。
今回、年度末で忙しいはずにも関わらず急遽時間が取れて大久野島に行ける事となったが、残念ながら休暇村大久野島の宿は取れなかった。
この時期は楽天トラベルのCMでもやっているように、卒業旅行組が多いようで、たとえ平日でも早めに予約を入れておかないと宿が取れないようだ。
ましてや土日祝日は相当早めに予約を入れないと厳しいようだ。
そんなワケで、休暇村大久野島の宿泊予約はお早めに!