毎年スガキヤでは年に1回、スーちゃんまつりというキャンペーンを開催している。
元々お値段の安いスガキヤだが、スーちゃんまつりではさらに半額で提供するという出血大サービスの神スタイルには毎年驚かされる。
さらに昨今のコスト上昇による値上げの波にも負けず、今年も採算度外視で開催するという大英断に至ったスガキヤは、もはや社会福祉の粋に達している。

「名古屋と言えばスガキヤラーメン、世界の果てまでスガキヤラーメン」という有名なフレーズは名古屋の人なら誰でも知っているが、さらに「離乳食がスガキヤラーメン」「東京に引っ越ししたらスガキヤが無くて禁断症状に苦しめられた」という経験を持つ重度のスガキヤ中毒の英二六としては、このスーちゃんまつりという一大イベントの参加は既に義務づけられている。
そして迎えた2025年3月1日……時は来た!
場所はわれらが名古屋大須の赤門通!

過去の経験上、朝イチや昼食時に行くと長蛇の列でなかなか入店できずに大変な事となるため、混雑が緩和していると思われる15時頃を狙って行ってみたところ、みごとに読みが当たって店外に3人ほど待っている程度の混雑具合だった。
スーちゃん祭りの日はセットメニュー3種類のみで、単品販売などは無いため、今回は一番お手頃なAセットを注文。
セットメニューの内容は、ラーメンにソフトクリームというスガキヤの根幹部分となる鉄板セットで、これぞスガキヤといったところだ。

別の地方の人から見たら「なんでラーメンにソフトクリーム?」と思われがちだが、我々名古屋の民にとっては、「こういうのでいいんだよ、こういうので」と全力で納得のセット構成なのだ。
熱いラーメンを食べ、ソフトクリームでクールダウンする。
さらにソフトクリームで甘く冷えた口に、再び温めのラーメンスープで塩味と熱を入れて口の中を調整するという楽しみ方は、なかなか他のラーメン店では味わえない至高のメニュー構成とも言えよう。

まさに、「美味いものを見ると菊正宗が欲しくなる、辛口の菊正宗を飲むと美味いものが食いたくなる~」の菊正宗永久ループ状態をスガキヤでも楽しむことができるのだ。
↓ のようなループが実に心地よい
なお、ソフトクリームとラーメンの件については、スガキヤのバイブルこと「なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?」にも詳しく書かれているので、気になる人は要チェックだ。

個人的には「このソフトクリームがクリームぜんざいなら、更に良かったのに」と言いたいところだが、さすがにこのキャンペーン価格にそこまで求めるのは我儘すぎるので、まあクリぜんは別の日に食べるとしよう。
なお、クリームぜんざいとは、甘いあずきの上にソフトクリームを乗せただけの単純な物だが、クリームのまろやかさとあずきの風味が絡んだ瞬間に起こる謎の化学反応がビックリするほど美味いのだ!

さて、そんな夢の祭典スーちゃんまつりは、全店一斉で開催されるわけではなく、場所によっては開催日が1週間異なるため、注意が必要だ。

もし祭りへの参加を考えている人は、予めスガキヤ公式HPをチェックして、自分の行く店舗はいつ開催かをチェックしておくことを全力でオススメする。
そして、もう1つ忘れてはいけないことは、事前にスガキヤアプリをインストールしておこう。

今回のスーちゃん祭りでは、アプリクーポンを提示すると先着で五目ご飯の素が貰える特典もあるため、忘れずにアプリを入れておこう。
アプリクーポンが配布されるので、レジでクーポン画面を見せると、あの五目ご飯の素が貰えて「家に帰ってもスーちゃん祭り」が味わえるという至れりつくせりの体制は実に嬉しい話だ。

そして、今回のスーちゃんまつりとは別の話となるが、スガキヤを美味しく楽しくするために、スガキヤの本(通称:バイブル)も持っておいて損は無いことをお伝えせざるを得ない。
この本は、いずれもスガキヤ店舗で使えるクーポンが同梱されているため、買っておくことを強くオススメする。
■旧約聖書(スガキヤFAN BOOK)
この旧約聖書「スガキヤ FAN BOOK」は宝島社より発行されたムック本で、既に付属のクーポンの期限は切れているが、本の内容はシリーズ屈指の良作で、スガキヤの歴史や知識を深めるにはうってつけの内容だ。
この本はスガキヤビギナーから重度のスガキヤジャンキーも納得の内容に仕上がっているので、是非読んでおくことをオススメする。
■新約聖書(なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?)
そして、新約聖書「なぜ、人はスガキヤに行くとホッとするのか?」の出版社はプレジデント社で内容も一問一答形式の構成となっている。
話題が旧約と重複していて若干新鮮味にかける部分も見られるが、新しい切り口の話題も多くあるため、これも読んでおいて損は無い。
そして、付録のクーポンも2025年9月26日まで使用できるので嬉しい限りだ。
■クーポン内訳
・ラーメン半額券 x5(スガキヤ)
・ソフトクリーム半額 x5(スガキヤ)
・小籠包3個半額 x5(上海湯包小館)
ただ、本のカバーにクーポン券が付いているため、本を切る行為に少し抵抗があるのがちょっとした難点だ。

しかし、敬虔なスガキヤ信者のエヴァンジェリストの人は2冊買って「保管用」「クーポン用」と使い分ければ全然問題はないハズだ!
そして最近、宝島社から再びスガキヤのバイブルこと「スガキヤ FAN BOOK おかわり! 」が発売されたようで、この本にも2025年9月末まで使える割引パスが付属する。
お恥ずかしながらまだこの本は購入していないが、前作で大いに感銘を受けた宝島社のファンブックなので、一体どういう内容に仕上がっているか楽しみだ。
表紙絵から見て、最近スガキヤがたこ焼き屋の開業や若年層向けの店舗開拓など新たな戦略に舵を切っていることを話題にしていそうで、このあたりの話題も実に気になるところだ。
なお、タイトルが似ている「メスガキのいる喫茶店」というマンガは、メスガキヤという店舗を舞台にした漫画だが、スガキヤとは何の関係もない”分かっている人向けの作品”なので、くれぐれも間違えないように注意喚起しておく……いや、違いの分かるざこのお兄さんなら読んでもいいかも?
(気になるざこの人は、とりあえずアマゾンでサンプルを読んでみるのも有り?)