最近、長年愛用してきたパナソニックのヘッドマッサージャーの調子が良くない。
この機種「EM-HM94」は2012年に発売されたモデルで、既に発売から10年以上経過しているものだ。
現在使用しているこの機種は、薄毛がちょっと気になりだした頃に購入したもので、かれこれ8年以上は使用しているが、最近まで特に不具合もなく元気に動作していたお陰か、何とか薄毛の進行を食い止めていた……はずだ。
しかし、最近になって急に症状が悪化し、フル充電したにも関わらず使用開始からおよそ30秒~1分程度で動作停止してしまうという状態になってしまったのだ。
これではまともに使うことが出来ないため、可及的速やかに買い替えを検討してみたところ、現行モデルは12000円と当時の価格に比べると随分手ごろな価格帯になっていたため、注文ボタンをポチッと押そうと思ったところ、またいつもの悪い癖が疼いた……
これ、電池交換すれば、まだ使えるんじゃないか?
というワケで、方針を転換して交換用の電池を探してみたところ……あった!
EH-HM94の電池の型番号は「EHHE93L2507N」で、アマゾンに在庫が無いか調べてみたところ、パナソニック純正のパーツが無かったため、今回は純正の在庫がある楽天で調達した。
待つこと数日、ブツが到着したので手術開始。
この修理解説は、英二六から全国の薄毛に悩むナイスガイの皆様に捧げます!
目 次
■分解マニュアルを確認
分解の方法を確認するにあたってマニュアルを探すのが定石だが、実は別途入手する必要はない。
実は、説明書に「電池の取り出し方」という項目があるので、そこを参考にすればいいのだ。
しかし、このマニュアルは電池を廃棄する目的のマニュアルで、「電池を取りはずしたあとは戻し方なんて知ったこっちゃない」という意味合いの文言が記載されているのだ。
だがしかし、これだけあれば十分だ!
作業はざっくり3つのユニットが縦になった構造になっているようで……
ブラシアタッチメント
→防水パッキンのユニット
→駆動制御のユニット
→モーター+電池ユニット
これらを順番通りに外していけばいいみたいだ。
マニュアルの絵は至ってざっくりでちょっと分かりにくいところも多いため、ここからは写真付きで解説しよう。
とりあえず、普段から取り外すブラシアタッチメントを外して作業開始!
■防水パッキンのユニット取り外し
まずは、防水パッキンのユニットの赤丸4本のプラスネジを外す。
このユニットは機械内部に水が入らないための防水パッキンがユニット側面に入っているため、ネジを外しただけでは簡単に外れない構造になっている。
指で引っ張った程度の力ではユニットは取れないので、出っ張りのある4か所を少しずつペンチで引っぱり取り外す方法が良さそうだ。
ここで気を付けるポイントは、横着して一か所だけを無理に引っ張って抜こうとしないことだ。1か所に力を集中すると、プラパーツが破損するおそれがあるので、ちょこっとユニットが抜けたら別の箇所をつまんで抜くといった具合に少しずつ作業しよう。
この黒いゴムパーツが防水パッキンだ。なかなか手強かった……
ここの取り付けが固いため、本体を水洗いしても内部に水が入ってこない構造となっているようだが、マニュアルにもあるように今回の分解作業で防水性能が落ちる可能性があるため、今後はできるだけ本体を濡らさない使用を心掛ける必要がありそうだ。
(使用中の濡れは仕方ないが、清掃時は先端のゴムブラシだけ外して行うなどが良いかも?)
逆に「あまり力をかけずにパーツがスポッと取れた」という人は、パッキンが劣化して防水機能が低下している可能性があるため、以後は本体丸ごと水洗いのような事はしない方が良い。
■駆動制御ユニット取り外し
このユニットはネジを外す箇所が多い。
写真の赤丸8本のネジを取り外す。
ネジが外れたら、このユニットは簡単に手で突起部をつまんで取りはずす事ができるが、ご覧の通りギアにグリスがベッタリ塗られているので、作業中に触れないように気を付けよう。
もし、誤って触れてしまったら手がヌルヌルになって作業がしづらいので……。
もし、このパーツのグリスが取れてしまったりカピカピになっていたら、分解ついでにグリスを塗ってメンテナンスするのもオススメだ。
グリスはミニ四駆とかで使うセラグリスHGあたりで良さそうだ。
幸い今回はまだグリスがたっぷり残っていたので、メンテ無しで次の作業へ!
■モーター/電池のユニット取り外し
このユニットにネジは無いが、地味に取り外しが難しい。
いつも充電器に接続する電源プラグが外装ボディを貫通している構造になっているため、垂直にユニットが取りはずすことだできないのだ。
作業イメージは、電源プラグのユニットを支点にして、対になる位置から少しずつ持ち上げながらずらし上げる感じだ。
ここで、さらに邪魔をするものがあり、ユニット裏側に設置された電池ボックスのフタとケーブルが引っかけられていて、取り外しが厄介だ。
ある程度ユニットが外れかけたら、先の細いもので電池のフタとケーブルの引っかけを外すと取り外しやすくなるはずだ。
なんやかんやで格闘した結果、何とかユニットを取り外し完了!
電池ボックスのフタも、何かガチャガチャしてた拍子に外れたのでヨシッ!
ケーブルの戻し方は……まあ、何とかなるでしょ(適当)
何はともあれ、これで病巣部のバッテリー部に到達した。
しかし、もうちょっと取り外しやすくしてメンテナンス性を上げてくれればいいのにね……。
■電池交換
まずは、古い電池を取り外す。
電池は内部で外れないように黒いテープで固定されているので、まずテープを剥がした後に電池を取り外そう。
剥がしたテープは粘着力が低下しているため、新しいバッテリーに付け替えるときは新品バッテリーに付属の黒テープを使用しよう。
電池は+-の極性があるため、電池の向きを間違えないように取り付ける。
(マイナス(-)がユニットの電源プラグ側になるように取り付け)
電池を取り付けたら、付属のテープでバッテリーを固定した後に、蓋を閉じて交換は完了だ。
さっき電池蓋の天面のフックに束ねてあったケーブルは、元の位置に引っかけて戻す。
■元に戻す
ここからは逆の手順で戻すだけだが、実際作業してちょっと気を付けたいポイントについて紹介しよう。
・先ほど電池交換したユニットは、先に電源プラグ部を斜めから入れ、プラグが通ったら逆側のパーツを押し込むと収まる。
・駆動制御のユニットと防水パッキンのユニットの取り付け位置は、よく見ると穴の位置が1か所違うところがあるので、駆動制御の灰色のボッチがある位置に合わせて取り付け
・防水パッキンのユニットは外す時同様に取り付けも結構固いので、少しずつ各方面から力をかけて押し込んでいき、完全にパーツが出っ張らないように押し込む
実際、このあたりでけっこう苦労したので、ぜひご参考あれ。
全部取り付けが終わったら、動作確認へ!
■動作確認
まず、電源を接続し、交換したバッテリーをフル充電する。
赤ランプがちゃんと点灯したので、取り付け自体は上手くいっているようだ。
もしここでCHARGEランプが点灯しない場合、取り付けミスをしているので、再度バラして取り付けチェックが必要だ。
充電が完了するとランプが消えるので、いよいよ電源をON!
そこには、元気よくブラシが回るEH-HM94が!
以前は、起動して30秒程度で勢いが落ちて停止してしまうヘッポコさ加減だったが、今は購入時の勢いでモーターの躍動を感じることができるほどだ。
手術は大成功だ!
■最後に(全国の薄毛の皆様へ贈るPRタイム)
このようにパナソニックのヘッドマッサージャーは、パワーダウンや電池持ちが悪くなっても、内蔵のバッテリーを交換すれば、まだ十分に戦うことが可能だ。
正直なところ、新品でも頭皮マッサージャーはそれほど高い物ではない上、10年選手のEH-HM94に比べると、製品説明を見た限りでもかなり性能アップしているように見られる。
しかし、我々のような薄毛ソルジャーのハゲ侵攻の最前線を共に戦ってきた、いわば戦友のような彼を、バッテリー切れくらいで簡単に切り捨てて買い替えるような事ができるだろうか?(いや、できない)
そんな歪んだ愛着のあるこのヘッドマッサージャーだが、再び戦線に復帰して敵の侵攻を食い止める我が戦友を、これからも愛用していきたいと思う。
これまでは、頭頂部戦線が戦場のフロントラインだったが、最近では冷酷無比な我が遺伝子が攻撃の手をさらに強め、前髪側からの侵攻も始まり、まさに絶体絶命の挟撃と不利な状況となりつつある。
しかし、EH-HM94と育毛剤(リアップ)の連合軍による戦線投入により、何とか敵の侵攻を一進一退の攻防により食い止め、戦況は拮抗状態で踏みとどまっている状況だ。
そんな現在、我ら薄毛ソルジャーが戦線に投入するべきオススメの武器を紹介しよう!
(※注意:こういう商品は効果に個人差がメチャクチャあります)
・ヘッドマッサージャー(EH-HE0J)
こいつは記事内の旧式モデルと異なり、2023年発売の最新モデルだ。
商品説明を見ただけでもブラシの動きがEH-HM94の動きに比べて相当進化しているようで、「引き上げる」というブラシアクションはさすが令和最新といったところだ。
火力も機動力も平成モデルとは比べものにならない新時代の頭皮エステマシーン、是非ともお試しあれ!
・シャンプー
個人的にオススメするシャンプーは2種類あるが、ここは好き嫌いが分かれるので、実際使ってみて気に入った方向性の異なる2個のシャンプーを紹介しよう。
・スカルプD モーニング 炭酸ジェットスカルプシャンプー
ボトルの形状からも分かるように、スプレータイプのシャンプーで、炭酸の泡とメントールの爽快感がスーーッとする、いわゆる爽快系のトニックシャンプーみたいなものだ。
メーカーも薄毛研究に長けたアンファーの商品だから性能に間違いは無いが、この冷涼感は夏場はスッキリする反面、冬場は恐ろしく寒く感じてしまう点が困ったところだ。
そんな事情から、夏場の使用にオススメのシャンプーだ。洗髪時の爽快感は保証しよう!
・薬用 毛髪力
まるで昭和の商品のデッドストックと勘違いしそうになる地味なパッケージで、売り場に並んでいても見落としがちなデザインだが、普通のシャンプーに比べると泡切れも良く、強い香りもない上、髪の油汚れや洗髪料がキレイに落ちるため、重宝している。
個人的にはフケも出にくく肌への負担が少ないシャンプーで、普段から愛用している。
お値段も600円位と上記のスカルプDほど高くないので、普段使いにはちょうどいいシャンプーだ。
ただし、先ほどのスカルプDシャンプーに比べると冷涼感は無いため、洗髪でスカッとする感覚を求める人には物足りないかもしれない。
これらのシャンプーとヘッドマッサージャーで頭皮の余分な油や整髪料を落とし、育毛剤を頭皮に浸透させやすい土壌を作るのだ。
・育毛剤
これも各社から色々な商品が出ているが、発毛成分のミノキシジルの含有量を妄信している自分にとっては、ミノキシジルが最重要な要素だ。
現在、自分の毛髪前線で戦っている現役の育毛剤と、ちょっと気になるブツを紹介しよう。
・リアップX5
ドラマ「相棒」を見ていると必ずCMが入る、水谷豊が出演する大正製薬のアレだ。
リアップX5は6000円前後と結構なお値段だが、特筆すべきポイントは発毛成分のミノキシジルが5%配合されている点だ。
ミノキシジルの力が効いているかは断言できないが、とりあえず現在まで極端な脱毛が進行していないため、ある程度の効果はあるようだ。
しかし、効能に期待できる反面、お値段は1本6000円近くと高額なのがネックで、購入を躊躇しがちだ。
そんなリアップX5は、アマゾンや楽天で、セールのポイントバックされるキャンペーンを狙い、まとめて購入する方法がお勧めの買い方だ。
なお、これらの商品は有効期限があるので、大量にまとめ買いしない方がいい。
以前、ポイントに目が眩んで大量買いしてしまい、残り数本の期限が切れてしまった事も……使用量と期限のバランスを見てまとめ買いしよう。
・リザレックコーワ
こっちの商品はまだ使ったことの無い商品だが、かなり気になっているものだ。
これは興和の商品だが、ミノキシジルの含有量が5%と、リアップと同等の成分量が配合されているのだ。
しかも、お値段が4000円以下とリアップより大幅にお手頃な価格となっている点が魅力だ。
とあるモノ専門誌でもリアップのジェネリック扱いでオススメに上がるほどの商品で、効果に期待できそうだ。
しかし、まだ発売間もない商品で、あまりユーザーのレビューが上がっていない状況のため、評判が出そろった頃を見計らってから、リザレックに挑戦してみようと画策中だ。
以上、こんな感じで、洗髪→マッサージ→育毛剤のルーチンで、限りある毛髪資源を守っていこう。
それでは、全国の薄毛ソルジャーの皆様に光あれ!!
……いや、“光”はアカンな。ハゲを連想させちまう。