このSwitch Liteは知人から預かった物で、話によると「ゲームソフトが読み込めなくなった」との事だ。
【修理解説】Nintendo Switch LiteのRボタン(Lボタン)が反応しないので分解修理してみた【ついでにZL,ZRも】
試しにSwitch Liteにゲームソフトを入れてみたところ……

ゲームカードが読み込めませんでした。
ゲームカードを差しなおしてください。

何度やってもこの画面だ。
接点復活剤でクリーニングしてもダメ、初期化してもダメという状況だ。
カートリッジスロットをよーく見ると、うっすらと奥のピンが曲がっているように見られるため、おそらくSwitch Liteのカートリッジスロットが故障しているようだ。
状況が分かり、任天堂に修理依頼をすればいくらするか確認したところ、修理代金が6050円かかることが分かった。

そして、知人に「見たところ、あの故障なら任天堂に出せば6050円で修理してもらえるぞ?」と伝えたところ……
「英二六なら、もっと安く修理できるんじゃない?」
なん……だと?
このクソ忙しい年の瀬に何という暴言を仰るんだ、この方は?
暇な時ならまだ良いけど、師(僧侶)が忙しく走るくらい忙しい師走というこんな時期に修理なんて頼むか?
そんな悩める英二六に追い打ちをかけるように提示された「部品代+成功報酬(松屋お食事券 + コーヒー券x4枚)」の条件に目がくらみ、つい言ってしまった。
「出来らあっ!」
……そして、今日に至る。
いま思えば、目先の欲に釣られて何てことを言ってしまったのだと後悔している。
なお、報酬の松屋お食事券(株主優待券)は松屋のメニューがどれでも1品選べるという魔法の神カードで、大好物の「うまトマハンバーグ定食(980円)」も食べられるというから破壊力が半端ない。
しかし、いくら食べ物に釣られたとは言え、こちとら「スーパーくいしん坊」じゃねえんだぞ、ましてや任天堂でもないんだぞ?

しかし、逆に考えると1個ブログ記事を書けるネタが出来たという事で良いじゃんという事で、無理やりポジティブシンキングに心を整えて、今日はゲームカードが読めなくなってしまったNitendo Switch Liteのカートリッジの分解修理方法を紹介しよう。
目 次
■必要な道具を準備
・Switch Lite用カートリッジスロット基板
・Y字ドライバー
・精密プラスドライバー(+00)
・プラヘラ(オープナー)
修理キット付属品のギターピック状のやつでOK。
・ピンセット
交換基板のセットにYとプラスのドライバーが付属しているが、販売者によってドライバーの品質がイマイチなものも紛れているので別途用意することを推奨する。
ショボいドライバーで作業をすると、Switch本体のネジ山を潰して分解不能となってしまうおそれがあるため、出来れば国産のちゃんとしたドライバーの使用がお勧めだ。
あわせて先端が金属製のピンセットは作業中にショートするリスクがあるため、先端が絶縁体のセラミックピンセットの方が良い。
■分解前に行うこと
まず、電源を完全にOFFにする。
メニュー画面から電源ボタンを長押しして「電源オプション」→「電源OFF」を選択してスイッチ本体の電源を落とす。


次にゲームカードやSDカードを外して、事前準備は完了だ。
■本体外装のネジを外す
まず、本体裏面のYネジ4本を外す。
この本体外装に取り付けられたネジ穴はよわよわ仕様で、かなり潰れやすいので、電動ドライバーの使用はオススメできない。
手で回すタイプのドライバーで、ゆっくりネジを押し込むように力を入れてドライバーを回す方法を推奨する。

次に、本体上面(2本)と下面(2本)のプラスネジを外す。(精密ドライバー+00)
こちらもネジ穴の強度に不安があるため、先ほどと同様に機械は使わず手回しが安全かと思われる。


■本体裏蓋を外す
ネジが全部外れたら、プラヘラ(オープナー)を本体の隙間に入れ、溝に沿って添わせるとパキパキと裏蓋を固定するツメが徐々に外れる。

とっかかり部分は本体下のスピーカー孔あたりあたりの溝から攻めるといいかも?
四方ともツメが外れたらいよいよ裏蓋を外すのだが、ここで気を付けるポイントは、裏蓋を取る時はUSBコネクタ側(下側)から開けることだ。

裏蓋はフレキケーブルが接続されていないので、3DSのような精神的プレッシャーは少なく気兼ねなくパカっと開けることが可能だ。
■シールドプレート、バッテリーケーブル、ヒートパイプ取り外し
裏フタを外すと本体の放熱用シールドプレートがあるため、カートリッジスロットにアクセスするにあたって取り外す必要がある。
・シールドプレート取り外し
まず、写真の赤丸部分のネジ4本をプラスネジで取り外す。

ネジが外れてもCPUグリスがシールドプレートにくっついて剥がれにくくなっているため、左側からゆっくりと持ち上げて剥がすように取り外す。


・バッテリーケーブル取り外し
次に、作業中にショートしないようにバッテリーケーブルを抜く。
バッテリーケーブルの上部にフレキケーブルがあるので、ピンセットの先でケーブルを固定する白いプラスチック(ラッチ)をピンセットの先で立てて固定を解除してからケーブルを引き抜く。


次にバッテリーのケーブルを外す作業だが、このコネクタはケーブルの下からピンセットの先で根元付近を持ち上げると外れる構造になっている。


・ヒートシンク(+ヒートパイプ)取り外し。
まず、写真赤マルのネジ(3本)を取り外す。

ヒートパイプと空冷ファンのつなぎ目には、クッションのようなスポンジで貼り付けられている箇所があるので、スポンジが破れないようにピンセット先でゆっくりと剥がしていく。

スポンジが剥がれたら、ヒートパイプを垂直にゆっくりと持ちあげて取り外す。
先ほどのシールドプレートと同様に、CPUクーラーが固着して取り外しにくいこともあるのでゆっくりと持ち上げる。

これでようやくカートリッジスロットにアクセスが可能となる。
■カートリッジスロット+イヤホンジャック取り外し
カートリッジスロットのパーツは、イヤホンジャックのパーツと接続されている構造となっているため、交換にあたって両方とも取り外す必要がある。
写真赤丸のネジを取り外す(スロット3本、イヤホンジャック4本)

次にカートリッジスロットのフレキケーブルを外す。
白いラッチをピンセット先端で立ててケーブルのロックを解除した後にケーブルを引き抜く。


これで取り外し完了だ。
■新しいカートリッジスロットにイヤホンジャック基板を移植
今回購入した新しいカートリッジスロットに、先ほど取り外したイヤホンジャックの基板を付け替える。
黒いラッチをピンセット先で持ち上げてロックを解除してケーブルを外し、新しいカートリッジスロット基板に差し替える。
(フレキケーブル取り付け時は、「ラッチ上げる」「ケーブル差し込み」「ラッチ倒す」の手順で)




■新しいカートリッジスロット+イヤホンジャック取り付け
先に、カートリッジスロットのフレキケーブルをメイン基板に取り付ける。
フレキが接続出来たら、ネジ7本を締める。

ここからは逆の手順での戻しとなるが、一旦仮組みした段階で動作確認を行うため、「ヒートパイプ」「バッテリーケーブル+その上のフレキ」を付けた状態までで留めておく。
(動作確認中にグリスが手に付いて汚れるのがイヤな人はシールドプレートも付けよう)
バッテリーケーブルのコネクタは、フレキケーブルのようなラッチで固定する構造ではなく、コネクタを取付位置に合わせてから、上から押し込めば取付可能だ。

■動作確認&トラブルシューティング
とりあえずこの状態で動作確認を行う。
Lボタン付近にある3つの金色ボタンの一番左のボタンを長押しして電源をONにする。

ここで起動しない時はバッテリーケーブルのコネクタ接続が上手くいっていない可能性があるので、再度接続箇所を刺し直してみる。
(コネクタの押し込みが甘いと外れやすい)

本体が起動したら、いよいよゲームカードを入れて読み込みテスト開始……


カートリッジ認識、OK……起動……よっしゃ、シャンティのプリティなご尊顔が出た!
カートリッジスロット交換手術は上手くいったようだ!!

動作確認が取れたら、一旦電源をOFFにしてからシールドプレート取り付け、裏フタ取り付けで作業完了だ。

なお、ソフトの読み込みが上手くいかないときは、先ほど交換したフレキケーブルの接続不良の可能性が高いので、一旦抜いてから刺し直す。最後にラッチが倒れてロックがきちんと入っているか確認する。
(実は1回ココでロック忘れてフレキケーブルが抜けていた……)

ちなみに、ヒートパイプやシールドプレートに付着しているネチャネチャしたゲル状の物体はCPUクーラーなので、この機会に新しいCPUグリスに塗り替えるのもお勧めだ。
しかし、今回のSwitch liteは……あまり買ってから時間が経ってないのか中もメチャクチャ綺麗だし、まだグリスに粘性もあるから替えなくていいかな?
■最後に(シャンティは神ゲー)
このようにゲームソフトが読みこめなくなったSwitch liteも、カートリッジスロットの部品交換で復活させることが出来るようになるので、もし同じような症状で困っている人はパーツ交換修理してみてはどうだろうか?
腕に自信のない人は任天堂の有償修理サポートもあるので、自力での修理はあくまで自己責任という事で……。
もし分解したのがバレると修理拒否されるおそれがあるので、任天堂に出そうと思っている人は興味本位で分解しないように!
今回Switch Liteを分解してみて、故障頻度の高いカートリッジスロットやイヤホンジャックが独立したユニット化されているためパーツ交換修理がしやすい構造になっていて良く出来ているハードだなと思った。
やはり子供が使うゲーム機は扱いが乱暴になり故障がつきものな為、こういった部品交換がしやすい構造になっているのかもしれないが、それでも基板に直付けのL/Rボタンのタクトスイッチや深層部まで分解を要するアナログスティックやUSB-Cポート等にようにメンテナンスが厄介な部分も結構ある。
それはさておき、先ほど修理完了したSwitch Liteの動作確認と称して「シャンティ:ハーフ・ジーニー ヒーロー」をやっているのだが、以前クリアしたゲームにも関わらず、ちょっとテストプレイで始めたのにやめられない止まらない中毒性の高いゲームで、とんでもない時間泥棒だ。

このゲームは、いわゆる2Dアクションゲームで、探索と成長のメトロイドヴァニア要素がある。
ゲーム進行中に会得する能力を使い、これまで行けなかった場所へ行けるようになるギミックや、ちょっとしたパズルなどが織り込まれていて全体的に飽きさせない作りになっている。
ボス戦もちょっと考えないと通常攻撃では敵に全然ダメージを与えることが出来ず逃げ回ることとなるが、「ひょっとして、こいつをぶつけたら……やっぱり!」といった具合に楽しめるようになっている。



前作の3DS版「シャンティ 海賊の呪い」も半端ないほど楽しめる神ゲーだったが、ノーヒントでは厳しい謎があちこちに仕掛けられていてクリアするのに随分苦労した。
そして、3DS版は立体視という機能があるため、シャンティ達が良い具合に立体視されているのも魅力だ。ここは後のSwitch版では決して見る事が出来ない魅力の一つだ。
ローカライズで若干微妙な言い回しが多いのが玉に瑕だが、それを打ち消す立体視の魅力は唯一無二だと言える!
次作のハーフ・ジーニーヒーローからはヒント機能が充実し、お風呂屋のお姉さん(健全)に話しかけると進行状況に合わせてヒントが貰えるという親切設計になっている。
現在Switchでリリースされているシャンティシリーズは「リスキィ・ブーツの逆襲(2作目)」「海賊の呪い(3作目)」「ハーフ・ジーニー ヒーロー(4作目)」「7人のセイレーン(5作目)」と4作あり、リスキィ・ブーツの逆襲と海賊の呪いはダウンロード専売となっている。
まだ、海賊の呪いとハーフ・ジーニー ヒーローしか遊んだ事が無いが、どちらもガッツリ時間を泥棒される程の名作なので、Switchユーザーは一度遊んでみる事を強くオススメする。
シャンティ可愛いよ、シャンティ。







