先日、PSPをプレイ中に手が滑って落下させてしまった!
けっこう派手な落ち方をしたが、打ち所が良かったようで液晶やディスク(UMD)などゲームプレイに支障を及ぼすダメージには至らなかった。
しかし、外装プラスチックの塗装は大ダメージで、右下と左下の塗装が剥がれてしまい何とも見すぼらしいものとなってしまった。
このPSP-3000はラディアント・レッドというカラーのモデルで、PSPシリーズでも後期にリリースされたものだ。
PSP初期からリリースされていた真っ黒な筐体(ピアノ・ブラック)とは違い、メタリックレッドが鮮やかな色合いで、同時期にリリースされたバイブラントブルーも同様にメタリックベースの映える美しいPSPだ。
(ピアノブラックもキレイな光沢ブラックだけど、指紋などの油分が目立つのが何だか……)
そんな美しすぎるPSPの塗装を剥がれたままで使用するのは、ビジュアル的にも精神衛生上も大変よろしくないため、ダメージ部分を塗装してキズを隠そうと決意した。
とは言っても、本格的な塗装という大層なものではなく、自動車の飛び石程度の塗装ダメージに塗るタッチアップペン感覚の簡易的なものだ。
使用する塗料については、自動車のように型式と年式からベストマッチの色を選択できればいいのだが、PSPにはそういう物がないため、色選びはカンと勇気でエイヤの選択を迫られるのだ。
そんな全国の迷えるPSP-3000ラディアント・レッドユーザーへ贈る、補修用の塗料の答えはズバリ、「ガイアカラー プライマリーメタリックレッド(No.038)」だ!
ひょっとしたらもっとピッタリな色があるのかもしれないが、とりあえずコレでそこそこ違和感なく塗装剥がれが目立たなくなったので、いまのところコレがベストな色ではないかと思う。
目 次
■塗装作業に必要な道具
・無水エタノール
・キムワイプ
・ガイアカラー プライマリーメタリックレッド(No.038)
・つまようじ
■塗装作業前の準備
作業を行うにあたって、あらかじめ塗装する部分を無水エタノールでキレイに拭いておく。
汚れや手の油分が付いたままのボディに塗装しても、塗料が上手く乗らないため、キムワイプに無水エタノールを付けて拭き掃除を行う。
キレイになったところで塗装を行う
■塗装作業
塗料の瓶をしっかり締まった状態を確認した後、瓶をよく振って中身をよく混ぜてからフタを開ける。
次に、爪楊枝の先端に塗料を取り、PSPの患部にチョンチョンと塗料を乗せるように塗る。
少し時間をおいて塗料が乾くのを待ち、そこからさらに塗料の厚塗りを1~2回すればOKだ。
一部えぐれが深い部分があったため、そこはさらに厚く塗りこむ事となったが、ある程度塗り込んだらキズがほとんど目立たなくなった。
待つこと1時間ほど、塗料がしっかり乾いたので触ってみたところ、感触は少々ザラザラするけど……まあヨシッ!
おそらくヤスリ等で研磨すると手触りが良くなるのかもしれないが、下手にやってダメージを広げるのはマズイので、とりあえずこれで塗装作業完了!
(クルマでもタッチアップペンは適当施工派)
少し見た目が悪くなってはいるが、これまでのように塗装が剥がれて見すぼらしくなった箇所が見えなくなったので、今回はこれくらいのしておくとしよう。
■まだまだPSPは使える便利なヤツだ!
PSPは2004年に発売されたハードで、当時からハード性能の高さやwi-fiなどの機能が標準で装備されていたため、モンスターハンター等のような数人で遊べて高画質の人気ゲームに恵まれた携帯ゲーム機だ。
しかし、ソニーの生んだPSPはゲーム機だけにとどまらず、ポータブルマルチメディア機として利用できるよう設計されて商品展開してきたため、我が家ではPSP購入当初はゲーム以外に音楽プレイヤーとして使っていたほどだ。実際にPSP発売初期は有線リモコン付きモデルもあった程の気合の入れようだった。
そんなPSPは自社のブルーレイレコーダーとの親和性が高く、BDレコーダーで録画した番組をUSBケーブル経由でPSPに転送して、録画した番組が視聴できるという「おでかけ転送」という非常に便利な機能があったため、我が家では未だにPSPを録画視聴マシンとして愛用している。
しかし、現行のBDレコーダーではPSP転送機能が廃止されたが、スマホ/タブレット転送機能の「ワイヤレスおでかけ転送」が有り、これも凄く使える機能で重宝している。
さらに録画番組を視聴する際にも痒いところに手が届く仕様となっており、録画番組を倍速で再生できる機能があるため、録画番組を短時間で一気見するときに大変便利だ。
さらにPSPはワンセグ放送を受信できるチューナーも別売りされており、これを取り付ければPSPがテレビになるというから、緊急時の防災グッズとしてPSPを常備しておいても良いのではないかと思うほどだ。
ワンセグなので画質は若干ワイルドだが、受信感度はよく屋外ではけっこう電波を拾ってくれる優れものだ。
そんなPSPは発売から既に20年が経過しており新作ソフトも出ていない状況だが、このようにゲーム以外にも色々と使える機能が満載の実に優秀なマシンだ。
ゲーム機としてのPSPは、さすがに昨今のゲームタイトルに比べるとビジュアル面で見劣りするが、そこまで圧倒的な差を感じないところが、当時最高峰の携帯機と呼ばれたPSPの凄いところだ。
そんなPSPも発売から年数が経過しているため、色々ガタが来てUMDが読み込めなくなったりドライブからギーギー異音がする個体も出てきているが、先ほどのようなBDレコーダーの録画視聴やワンセグ受信、MP3プレイヤーの用途ならUMDドライブを使わないため、何の問題もなく使用できる。
そんなワケで、「最近、PSP使ってないなー」と寝かせている人は、いま一度PSPを活用してみてはどうだろうか?
おそらく長期でPSPを寝かした人の多くは、使おうとしても「バッテリーが膨らんで充電できない!」という事態に陥っている可能性が高いが、そこも心配ご無用だ!
実は、今でもPSP用の社外品バッテリーはメーカー各社から販売されており、アマゾンなどを見ると様々なメーカーからPSP用バッテリーが販売されているのがわかる。
その中でも個人的おすすめメーカーは、信頼と実績のROWA製のバッテリーだ。これまでにPSP用やデジカメ用に何本かROWAのバッテリーを購入しているが、いずれもバッテリー性能は純正品と比べても遜色なく、耐久性もそれほど悪くなかった。
そういった事情から、どこのメーカーのバッテリーにしようか悩んでいる人は迷わずROWAを選択して間違いないだろう。
※【注意】PSPは機種ごとにバッテリーが異なるので、間違えないように注意しよう!
【PSP2000/PSP3000用】
【PSP1000用】
ちなみに、PSP-3000のモンスターハンター3rdのハンターズモデル”だけ”はPSP1000用のバッテリーを使用するので要注意だ。
このハンターズモデルは、PSP-3000の軽量ボディに1000の大容量バッテリーが使用できるモデルで、ある意味で最強のPSPだが、モンハン目的で購入したヘヴィユーザーによって何百時間とハードに使い込まれた物が多いのが難点だ。
そのため、中古で出回っているハンターズモデルの多くが〇ボタンがユルユルだったり、ボディがボロボロだったり、UMDドライブが死んでいたりと使用感が激しめなので、もしハンターズモデルの中古品を探す時はしっかりコンディションをチェックしてから購入しよう。
このようにPSPはゲーム機としても、ビデオプレイヤーとしても、テレビとしても使える多才なやつなので、その機能を知らずに寝かしている人は是非PSPを使ってみて、そのPSPの秘めたる性能を体験してみよう!