以前、ゲームボーイカラーの音が出なくなったことがあり、その時は本体を分解してスピーカーを交換して音が出るようになった。
【GBC修理解説】ゲームボーイカラーが故障して音が出なくなったので、スピーカーを交換修理してみた
そして、このゲームボーイカラーも同じように音が出ないため、部品交換してみたところスピーカーから音が出るようになったのだが、音がやけに小さい。

最小状態からボリュームを回して音を大きくしても、一定のところまでは音量が上がるが、途中で頭打ちになり最大にしても音が大きくならないという状況だ。
他の人の事例を調べてみたところ、どうやらゲームボーイカラーは内蔵スピーカーの音量が小さい問題があるようで、今回のゲームボーイカラーもこれに近く、ボリュームを最大にしても音が小さいままだ。
イヤホンジャックからの音量は特に支障がないため、しっかりとサウンドを楽しみたい時はヘッドホンで聴けば大丈夫だが、やはり常時メインで使う内蔵スピーカーからの音がしっかり欲しいところだ。
何か良い方法は無いかさらに調べてみたところ、ゲームボーイカラーのメイン基板にアンプを取付ればスピーカー音量が小さい問題が解決するという方法が見つかった。

さっそく部品を調達してアンプを取り付けてみたところ、スピーカー音量小さい問題が解決したので、今回はゲームボーイカラーのアンプ内蔵改造方法を紹介しよう。
目 次
■必要な道具を準備
・ゲームボーイカラー用アンプ
・スピーカー
・Y字ドライバー
・精密プラスドライバー
・ハンダごて
・はんだ
・こて台
・ピンセット
・カプトンテープ
・ハサミ
■裏フタの取り外し
まず本体の電池フタを外す。
写真赤マルのネジ6本をY字ドライバーで取り外す。
ネジが外れると裏フタが外れる。

■メインボード取り外し
メインボードのネジ3本精密プラスドライバーで外す(赤丸)。

電源スイッチの部品を垂直に持ち上げて取り外す。

次に液晶パネルとの接続を解除する。
液晶パネルのフレキケーブルは、2か所でロックされているので、写真赤マルの黒いストッパーをピンセットの先で矢印の方向に動かしてロックを解除する。

ロックが外れたらピンセットでフレキケーブルを掴んで抜く。
ここでケーブルが抜けない時は、まだロックが外れ切っていないので、無理に引き抜かずロックをしっかりと解除する。

これで基板はフリーになるので、垂直に持ち上げるだけでメインボード+スピーカーが外れる。

■スピーカーの取り外し
今回取り付けるアンプは、メインボードとスピーカーの間にかます基板なので、まずスピーカーを取り外す。
メイン基板の表側に「SP1」の表記がされたハンダ部の2か所をハンダごてで温め、ハンダが溶けてきたらピンセットで裏側からリード線を引っ張るとスルっと抜ける。


自分の場合、既に新しいスピーカーに交換済みなのでこのままの状態だが、新しいスピーカーに交換をする際は、このタイミングでスピーカーの両端のリード線をハンダごてで取り外し、新しいスピーカーにリード線を移植しよう。

■メイン基板にハンダを盛る
アンプ基板を取り付ける前に、まずメイン基板の取り付け部分にハンダを盛る作業を行う。
写真赤マルの箇所にハンダを盛る。
(基板表に4箇所、基板裏に1か所)


次に、アンプ基板のスピーカーケーブル接続部2か所にハンダを盛る。


これでハンダ盛りの作業は完了だ。
■アンプ基板のテープ固定
ここからハンダ付けの作業となるが、このままの状態でハンダ付けを行うと、パーツがズレて失敗するおそれがあるため、予め端子取り付け位置を合わせた状態からカプトンテープで固定する。
まずは4つ端子がある表面から合わせ、次に裏面の1箇所の位置をカプトンテープで固定する。


■ハンダ付け
先ほどのテーピングでケーブルが動かない事を確認できたら、ここからハンダ付け本番だ。
アンプ基板はあまり耐熱性が無さそうな素材で、あまり長時間コテを当てすぎると破損する恐れがあるため、はんだごてを当てる時間はなるべく短くかつ取付位置は正確に作業する必要がある。
かつて宇宙戦艦ヤマトで、空間騎兵隊の斉藤始が発した名言「慌てず、急いで、正確に」を心がけて作業を進めることが望ましい。
学生の頃にヤマトのそのシーンを見た時には、その相反する言葉の羅列に「何てムチャクチャなことを言うんだ、斉藤!」と思ったが、社会人になるとこの言葉の重みを知る機会が増えるにつれて、あらためてとんでもない台詞だったなと思う程だ。
「慌てず、急いで、正確に」……実に深い言葉だよ。
そんな斉藤リスペクトの英二六だが、その影響をモロに受けて体形だけ斉藤になってしまい、先日の健康診断で「BMI値が標準を超えています、もう少し痩せましょう」という有難いお言葉をいただく事に……。



最後にスピーカーのリード線2本を、さきほどアンプ基板にハンダ盛りした箇所に取り付ける。
ここも先ほどと同様に部品の耐熱性の都合から、「慌てず急いで正確に」作業しよう。

これでアンプ基板取付作業は完了だ。
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■組み戻し
ここからは元に戻すだけの作業となるが、先ほど基板に貼り付けたカプトンテープはハンダ付けの補強的な意味でそのまま取り付けたままにしておく。
ただし、ボタン接点や穴の上などをテープが通る場合は接触不良の原因となるため、部分的にハサミでカットする対応が必要だ。

あと、アンプ基板が少し大きく、筐体に入れようとしても角がはみ出るため、本体のスペースに収納する必要がある。
基板の角が飛び出たままで裏フタを締めると、故障するおそれがあるため、ここは躊躇わずにアンプ基板を奥へ押し込もう。

■動作確認
さて、ようやくこれでアンプ取り付けが完了したので、早速電源をON……動いてくれよー。
ピコーン(起動音)

(英二六調べ)
♪でっでっでっで でっでっでっで でっでっでっで
(ソーラーストライカーのタイトル画面)
おー、何という迫力の大音量!
これまでのショボ音とは桁違いの大音量だ。これは良いぞ。
念のためイヤホンを挿しても問題なく音が出る……作業は成功だ!
■最後に(小音量病はGBカラーの持病らしい)
ゲームボーイカラーは1998年に発売されたハードで、既に28年ほど経過しているため色々と不具合が出てきてもおかしくない。
これまでにもボタンの入力不具合やスピーカーの故障、液晶の劣化によるビネガーシンドロームと経年劣化による不具合は出ているが、2026年現在いずれも社外品の対策パーツが入手可能のため修理することが可能だ。
今回も例外なくスピーカー周りが不具合を起こしていたが、こちらもメーカー非公式だが対策用部品が存在するため、こうして音量小さい病を修理する事ができた。
こういうパーツが出回っている事情から、ゲームボーイカラーやGBアドバンスは音量まわりで似たような症状が出やすいようだ。
もし、お手元のゲームボーイカラーでスピーカー音が小さい不具合がある人は是非アンプ取付改造に挑戦して、再び快適なプレイ環境を取り戻してみよう!

ゲームボーイシリーズは部品点数が少なく分解作業も容易だが、今回はハンダ付け作業が伴うため、くれぐれも火傷には注意して作業してほしい。
しかし……いつまで経ってもハンダ付けは苦手だ。
一応ハンダづけで線は繋がっているのだが、リード線の被膜が溶けてグズグズになっているのはあまりビジュアル的によろしくない。

うーん……ハンダごての温度設定が高温すぎなのかもしれんな?









