先日、友人からパソコンで使用できるUSB接続のバーコードリーダーが欲しいとの依頼があった。
商品に付いたバーコード(JANコード)を読ませるために必要との事で、中古ショップで程度の良いバーコードリーダーが売られていないか探してみたところ、富士通製のFMV-BCR213という機種が見つかったので、購入してきた。
翌日、バーコードリーダーを渡した友人から
「JANコードは13桁なのに、出力される数字の末尾に”2”が付いて14桁のデータが出力されるのだが……」
という苦情があった。
この現象は機械の故障なのか、それとも別の問題なのか調べてみたところ、どうやら富士通製のバーコードリーダーの初期設定は、読みこんだデータの末尾に、バーコードの種類を出力するという面倒な仕組みになっている事が分かった。
同時に、バーコードの読み取り設定を自由に変更できる事も分かったため、一旦持ち帰って設定を変更してみたところ、無事JANコード13桁だけ読み取る事に成功した。
Amazonの商品ページを見ると、同じような問題で困っている人がいたので、今回は富士通製バーコードリーダーの読み取り設定の変更方法について説明しよう。
(正直、この設定方法を知らなかったら、不良品と勘違いして返品するところだった……)
1.説明書のPDFファイルを入手する。
まず、バーコードリーダーの設定を変更するためには、設定変更用のパラメータが記載されたバーコードを入手する必要がある、
そのデータは説明書に記載されているが、今回入手したバーコードリーダーは中古品のため、説明書が付属されていなかった。
そもそも、バーコードを読むだけの機械に説明書なんて要らないだろうと油断していたが、調べれば調べるほどバーコード規格は様々な種類があり、それに合わせて対応できるよう、バーコードリーダー側で様々な設定が出来るようだ。
つまり、それらの設定を変更するバーコード資料は、説明書後半の付録ページに記載されているのだ。
FMV-BCR213の説明書は、以下のリンク(富士通のホームページ)から、PDFファイルをダウンロード可能だ。
バーコードタッチリーダ (FMV-BCR213)取扱説明書 – 富士通
ダウンロードしたPDFファイルを印刷して設定バーコードを読み取る方法もあるが、PDFが表示された画面のバーコードをバーコードリーダーから読ませて設定する事も可能だ。
今回は資源節約のため、紙を打ち出さず直接画面からバーコードを読み取って設定変更を行った。
2.設定用バーコードを読み込み
設定変更を行う手順は、次の通りだ。
- 「設定開始」のバーコードを読み込む
- それぞれの設定パラメータのバーコードを読み込む
- 「設定終了」のバーコードを読み込む
つまり、最初に設定変更宣言をし、その後に設定変更し、最後に完了の宣言を行う事で一連の流れが完結するという事だ。
今回、中古で買った商品のため、前ユーザーが独自の設定を入れている可能性もあるため、デフォルト設定に戻す作業を行い、その後に設定変更する事にした、
読み込むバーコードは、説明書24ページ目からのバーコードメニューのデータを使用する。
(最初に)デフォルトに戻す設定方法
- (24ページ)「設定開始」のバーコードを読み込む
- (24ページ)「初期化」のバーコードを読み込む
- (24ページ)「設定終了」のバーコードを読み込む
これで、バーコードリーダーはデフォルト状態になる。
次に、末尾「2」が出力される問題を解決してみよう。
説明書によると、末尾の2という数字は「JANコードを読みました」という意味のようで、13桁のコードの末尾にコードマークの「2」が1桁付加され、14桁の数字が出力される仕組みになっている。
しかも、今回購入した富士通製のバーコードリーダー(FMV-BCR213)では、デフォルト設定で「出力バーコード種別」がONになっているため、末尾に1桁付加したデータが出力されるようだ。
末尾の桁を出力しない設定方法
- (24ページ)「設定開始」のバーコードを読み込む
- (26ページ)「出力バーコード種別」の項目で「出力しない」のバーコードを読み込む
- (24ページ)「設定終了」のバーコードを読み込む
これで、余計な情報(コードマーク)は出力されないハズだ。
3.動作チェック
今回、手元にあったJANコードで動作確認を行ってみたところ、設定前には末尾に「2」が出力されていたが、設定後はJANコードのみが出力されるようになった。
変更された設定は、本体内のフラッシュメモリに記録されるため、USBを再度挿しなおしても設定は維持される。
いくつか別の商品も読ませてみたが、読み取りエラーも無く、正しく表示された為、問題なさそうだ。
4.まとめ
このように、富士通製のバーコードリーダーは初期状態ではちょっと癖があるため、あらかじめ使用する状況にあわせて設定を変更する必要がある。
そんな事情から、AmazonのFMV-BCR213の商品レビューにも、一部では「不良品だ」などと言われているが、それは設定で書き換えできるという事を教えてあげたい。
しかし正直な話、デフォルトでバーコードの種別を出力する必要なんてあるのか微妙なところだが、このコードを必要とする業界が多数あるのかもしれないと思うと、一概に不要な設定とは言い切れないところもある。
バーコードの世界は、奥が深い!