長年使用していたパナソニックのドライヤーのヒンジ部がグラグラしてきた。
このドライヤーは一般的な折り畳みタイプで、使用しない時は持ち手の部分が折り畳みできるコンパクトな構造になっている。
しかし、長年の使用により蝶番(ヒンジ部分)が緩くなってしまったようで、使用中にも関わらずドライヤーがパタンと折れてしまうようになってしまった。
まあ、確か当時2000円もしなかったくらいの廉価モデルのドライヤーだから、そろそろ買い替え時が来たのかもしれない。


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本体の製造時期ラベルを見ると、2008年製と既に17年も使っているため壊れるのも仕方ないかと思い、首の部分を見たところ、ヒンジが緩い理由が判明した。

あー、ヒンジのプラスチックにヒビが入っているからユルユルなのか……。
どうやらここのヒビ割れが原因のようで、クラックの入った箇所を手で固定しながらドライヤーの首を動かすとしっかりと固定されるので、ここさえ何とかすれば修理出来そうだ。
しかし、この手のテンションがかかる部分のパーツは接着剤でくっつけても一時的には直るが、すぐに取れてしまうため、別の方法で修理する必要がある。
どうしたものかと思っていたところ、ふとプラリペアの事を思い出した。
以前アマゾンで別の探し物をしていた時にたまたまプラリペアを見つけ、何だか気になってブックマークを付けていたのを思いだした。
そして、先日ポチッたプラリペアが届いたので、早速ドライヤーの修理をしたところ見事に復活したので、今回は驚異のプラスチック補修剤「プラリペア」の使い方を紹介しよう。
これは、いいものだ!
■プラリペアとは?
プラリペアとは、その名の通り「プラスチック」を「修理(リペア)」する物だ。
しかし、接着剤とはアプローチの仕方が異なり、プラリペアは粉と液体がセットになっており、粉に液体が付くことで粘土のような材質になり、5分少々でカチカチに硬化するという物だ。
そのため、パテのような成型のしやすさと厚みがあり、さらに素材の固さで割れた部分を補修できるため接着剤より強固に補修できそうだ。
そして、何ともワクワクするこのケミカルで凄そうな雰囲気!
謎の液体、謎の粉、謎のスポイト、謎のニードル……
まさに子供の頃に見た昆虫標本セットのような何だかよくわからないが凄そう感のする魅惑のパーツ構成で、これにワクワクしない野郎はいないだろう(一部偏向あり)
まさに「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」の要素がてんこ盛りだ。

説明書を見たところ、修理方法は2種類あるようで「ニードル法」と「ふりかけ法」というやり方があるようだ。
今回修理するパーツ形状から考え、ニードル法を試してみることにした。

■ドライヤーの修理
まず、ドライヤーの持ち手の部分を分解する。
プラスドライバー2本で固定されているだけなので、分解は簡単だ。

今回、問題のある箇所はこの円形の部分で、ひび割れしている箇所の裏側からプラリペアで埋める工法でいってみようと思う。
まず、可動部分にグリスが付着しているので、無水エタノールを付けた綿棒で拭き取り、あわせて空拭きもしておく。

グリスが付いたままの状態で接着しても、おそらく剥がれてしまいそうなので、ここは念入りにグリスを拭き取っておこう。
次に、プラリペアの準備を行う。
今回プラリペアを初めて使うためボトルに液体が入っていないので、茶色瓶からスポイトで液を吸い取ってボトルに移し替える。
なお、この液体はメチャクチャ臭い!
ケミカルで鼻を突くデンジャラスな香りがまた……KAI・KAN
ボトルに液体を移し替えたら、ボトル先端にニードルをセットする。

さあ、ここからが本番だ。
プラリペア粉の蓋を開け、先ほどの液体を1滴垂らすとダマのようなものが出来るので、ニードルの先端でダマを掬い取り、ドライヤーのひび割れ箇所に乗せる。


プラリペアを患部に付けたら、材質が硬化するまでに爪楊枝や綿棒の軸で押し込んで形を整える。
待つこと約5分、固まっているか爪楊枝で触ってみたところ見事にカチンコチンに固まっていた。これは凄いぞ!

プラリペアが硬化したのを確認できたら、取っ手部分をネジ留めして元に戻して完成!
もし、取っ手が閉まらないときはプラリペアを盛りすぎなので、ヤスリがけなどで山を低くする必要がある。
パーツの噛み合わせ部分の構造に注意して、くれぐれも盛りすぎには注意だ。

プラリペア補修から例のドライヤーを数日使っているが、今のところヒンジ部分が緩くなるような事はなく、首が安定しているため修理は上手くいっているようだ。
■最後に(一家に1個プラリペア!)
このように、プラリペアは割れてしまったプラスチックの修理に絶大な効果を発揮するので、一家に1セットは持っておいて損の無いアイテムだと断言しよう。
補修性能もさることながら、前述の「男のロマン満載」なアイテム構成には思わずニヤリとなってしまうあたりから、プラリペアを作った会社は「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」のツボを心得ている人達だなと感心せざるを得ない。
これまでプラスチックの割れなどで接着剤修理が上手く行かなかった時は「接着できなくたっていいじゃないか、プラスチックだもの」と諦めていたが、これからは積極的にプラリペアを活用して修理しようと思うほど意識改革につながった。
しかし、あのプラリペア汁の溶剤のような臭いがくっせえの何のって……作業中は換気することを強くオススメするが、風の強い日に窓を開けて作業すると、今度はプラリペア粉が飛び散るおそれがあるので、くれぐれもプラリペア作業で換気を行う時はプロゴルファーやビーチバレー選手のごとく風の動向に注意しよう!
(夏場はエアコンの風や扇風機もプラリペア的に要注意だ!)

(ここからは恒例の脱線)ビーチバレーと言えば、はるかなレシーブのアニメが大好きで、英二六は2期の放送開始を今か今かと待ち続けているのだが、2025年8月現在、残念ながら今のところ2期制作の予定は無さそうだ。
内容もきらら作品では珍しく展開熱めのスポーツ漫画で、さらにBGMも熱い試合展開と緊張感にこれでもかと合っている秀逸なサウンドで、ついサントラまで買ってしまった程だ。
ビーチバレーというスポーツのユニフォームがビキニのため、見た目がお色気アニメっぽく見られがちだが、努力、友情、勝利の熱い要素は十分に備わっているストーリー展開なので、まだはるかなレシーブを見たことのない人はプライムビデオ(1話無料)かコミックで体験してみることを全力でオススメする!
スポーツ漫画によくある身体的ハンデにより挫折したりコンプレックスを抱きながらも、それを乗り越えた先に見出した「これが私の戦い方だ!」と対戦相手に立ち向かう流れが胸アツで本当に良い作品だと思う。
しかし、こんなに毎期アニメが大量に制作されているのに、何ではるかなレシーブの続きをやってくれないのやら……。
そこらへんの異世界転生やら俺なんかやっちゃいました系のバカの一つ覚え展開でお馴染みのなろうアニメ(失礼)を2~3本くらい端折ってもぜんぜん構わないので、是非ともはるかなレシーブの続編を制作して欲しいものだ。